1(お 知 ら せ)
平 成 2 3 年 4 月 7 日
日本原子力発電株式会社
敦賀発電所の近況について
敦賀発電所の近況について、以下のとおりお知らせします。
1.運転状況について(4月7日現在)
1 号 機
沸騰水型(35万7千 kW)
第33回定期検査中
定期検査の工程表は別紙1のとおり
2 号 機
加圧水型(116万 kW)
運転中
( )内は定格電気出力
2.故障等の状況について(平成23年3月5日〜平成23年4月7日)
(1)法律に基づく報告事象
なし
(2)安全協定に基づく異常時報告事象
なし
(3)保全品質情報等
なし
3.敦賀発電所3,4号機 準備工事について(4月7日現在)
(1)建設準備工事
平成21年9月より継続して工事を行っていました原子炉背面道路(構台)工事
が、3月末に終了しました。現在、原子炉建屋背後斜面の追加切取工事、止水壁
の構築工事、中央渓流砂防堰堤工事等を行っています。
(2)仮設工事関係
現在、浦底湾側において、本体工事で必要となる仮設用地の造成工事を継続す
ると共に、仮設用地内にてコンクリートプラント設備の設置工事を行っています。 24.東北地方太平洋沖地震関係
当社は、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震以降、全社を挙げて発電所の
更なる安全確保のための対応を行うとともに、東京電力や国・自治体への協力を行っ
ています。
定期検査中の敦賀1号機、運転中の敦賀2号機につきましては、全交流電源喪失時
の電源確保策として移動式仮設電源等を配備するなど、直ちに実施できる対策を既に
行っています。
また、今回の福島第一原子力発電所の事故を踏まえた対策について、実施可能なも
のから速やかに対応するとともに、今後得られた知見を適切に反映し安全確保に万全
を期してまいります
詳細については別紙2をご参照下さい。
5.敦賀発電所の運転実績等
平成22年度における敦賀発電所の運転状況、輸送実績、主要設備の増設等につい
てとりまとめました。
設備利用率は、1号機:68.3%、2号機:75.2%でした。詳細は添付の参
考資料をご参照下さい。
6.その他
(1)げんでんふれあいギャラリー
<個人・グループでの芸術活動、趣味の発表の場としてご利用頂いております。>1)「敦賀・池河内」写真展
〔昨年「敦賀・池河内」の写真集を出版された吉田 俊雄様の個展です。敦賀市
池河内湿原およびその周辺の四季の表情と自然と人の係わりについての写真を
34点展示しています。
〕 (3/29〜4/10)
2)フォト集団写好族写真展「春景」フレーム IN
〔平成20年に敦賀、美浜、若狭町の写真を趣味とされる方達で結成された
写好族
(代表:竹内 敏幸様)
の皆様による写真展です。
2ヶ月毎に例会を重ね、
春、
秋にはコミュニケーション撮影旅行、
年2回の作品展を開催されています。
主に新年度から春景の作品を約40点展示予定です。
〕 (4/12〜4/24)
3 ) 平 成 2 2 年 度 「 青 少 年 か ら の メ ッ セ ー ジ ・ 青 少 年 へ の メ ッ セ ー ジ 」
ポスターの部入賞作品展
〔青少年健全育成敦賀市民会議主催のポスターコンテストの入賞作品展です。
内容は「明るく楽しい家庭」
「住みよい町づくり」等です。小学生、中学生、
高校生、一般市民からのご応募の中から入賞作品を約70点展示予定です。〕(4/26〜5/8) 3(2)げんでんふれあい福井財団イベント
<福井県内の芸術・文化振興活動として以下の事業を実施します。>
文化講演会
テーマ:〜「のど自慢」12年の旅から〜 であい ふれあい ひびきあい
会 場:西公民館(敦賀市)
日 時:5月7日(土) 14:30〜16:00
講 師:宮川 泰夫氏(元NHKアナウンサー)
共 催:敦賀市連合婦人会
以 上 4別紙1 5東北地方太平洋沖地震への対応実績
(1)当社の体制
当社は、
地震発生直後より社長を本部長とする対応本部を設置して全社を挙げ
て様々な対応を行なうとともに、東京電力や国・自治体への協力を行なってき
ました。
敦賀発電所においても、
設備の健全性の確保など安全性の再確認を実施して
いきます。また、被災地域の復興支援等にも取り組んでいきます。
このため、
3月16日より同本部の活動を強化し、
今後の地震対応に幅広く
取り組んでいくこととしました。
【当社本部体制について】
・設置日:平成23年3月11日(3月16日に機能強化)
・体 制:本店対応本部
本部長 取締役社長 森本 浩志
副本部長 取締役副社長(2名)
本部員 関係室長(7名)
、関係会社
東海・東海第二発電所対応本部
本部長 東海・東海第二発電所長
本部員 発電所、東海事務所
敦賀発電所対応本部
本部長 敦賀発電所長
本部員 発電所、敦賀地区本部
(平成23年3月16日発表済)
(2)安全上重要な設備の動作確認実績
敦賀発電所1,2号機について、
「止める」・「冷やす」・「閉じ込める」に係る安全
上重要な設備について、3月17日から3月23日に緊急に動作確認を行い、異常
がないことを確認しました。
なお、3月22日に、敦賀発電所2号機「電動補助給水ポンプ」の動作確認状況
を報道機関へ公開しています。
別紙2
発電室員による電動補助給水ポンプの動作確認 6(3)敦賀発電所で今後検討していく対策について
当社は、東京電力福島第一原子力発電所における事故の状況を踏まえ、敦賀発電
所1号機、2号機における一層の安全性向上を図るため、現時点における対策を取
りまとめました。
各対策については、実施可能なものから速やかに実施してまいります。また、事
故の情報収集、分析および対策検討により今後得られる知見を適切に反映してまい
ります。
当社は、引き続き、安全を最優先に、皆様に安心していただける発電所を目指し
運営にあたってまいります。
(平成23年3月25日発表済)
<今後実施する安全性向上対策の例>
対 策 例 内 容
海水ポンプの津波対策
(防護壁の設置など)
海水ポンプの電動機(モーター)が津波にさらされないように防護壁
などを設けます。
1号機非常用復水器および使用済
燃料貯蔵池への給水機能の強化対
策 (図-1)
消火系の配管に加え、直接、1号機非常用復水器および使用済燃料貯
蔵池に冷却水を補給するために、専用の注水配管を設置します。
非常用ディーゼル冷却用可搬型海
水ポンプの配備 (図-2)
非常用ディーゼル発電機を冷却するための海水供給用可搬型海水ポ
ンプを配備します。
仮設電源の配備
(図-3)
中央制御室での監視機能に必要な電源を確保するための仮設電源を
配備します。
(800kVA:1 台、220kVA:2 台を配備済)
非常用ディーゼル発電機の代替設
備の確保 (図-4)
外部電源/非常用ディーゼル発電機の代替電源設備として、
津波の影
響を受けない位置に、炉心を安全に冷却するために必要な機器や、監
視計器を機能させる容量の移動式電源車を配置します。
全交流電源喪失を想定した緊急時
対策訓練の強化
全交流電源喪失時に使用済燃料池を冷却する手段がなくなった場合
などを想定し、消防車の設置位置、接続手順の確認訓練、仮設電源を
用いた電源復旧訓練、これらを踏まえた防災訓練を実施します。
(3/30 に訓練を行い、
このうちの一部を報道機関へ公開しています ) 7<「全交流電源喪失」を想定した訓練の状況(3月30日実施)>
発電所で所有している消防車
を使用した復水タンクへの給
水模擬訓練
(敦賀2号機外周)
原子炉を冷却(熱交換)するため
の蒸気発生器へ水を給水するポン
プの水源となる復水タンクへの給
水を模擬
発電所に必要な電力を供給するため、
220kVA仮設電源を使用した
ケーブル布設訓練
(2号機外周)
訓練に使用した800kVA仮設電源
(2号機外周) 8(4)支援の実績
当社及び当社関係会社では、東京電力並びに関係自治体等に対し、応援要員の派
遣、消防ポンプ車や放射線測定器等の資機材の提供を行っています。
1)要員派遣実績(4月6日現在)
当社及び当社関係会社から16人(このうち敦賀地区からは5人)派遣中。
(3月15日以降の累計は、全社合計で延べ361人・日)
2)資機材の提供実績
消防ポンプ車 1台
放射線測定器類(サーベイメータ、フィルムバッジ等) 約130台
防護服 約4900着
その他(放管資機材)
(5)当社の対応に係る広報について
当社では、地元の皆さまにご安心いただくため、当社地域広報誌「げんでんつる
が」
、ケーブルテレビ、新聞等により積極的に情報発信を実施してまいります。
<これまでの実績>
3月20日 「げんでんつるが」特別号(第1号)発行
(敦賀市内へ新聞折込み)地震発生後の当社の対応、今後の対応
3月23日 「げんでんつるが」特別号(第1号)
(敦賀市内を除く県内へ新聞折込み)
3月27日 「げんでんつるが」特別号(第2号)発行
(県内へ新聞折込み)
3月28日 ラジオCMによる広報開始
(3/28〜3/31 FM 福井、FBC ラジオ、敦賀 FM)
3月30日 ケーブルテレビによる広報
(3/30〜"地震後の対応及び安全性")
3月31日 新聞広告掲載
げんでんインフォメーション"地震発生後の対応、今後の対応"
(福井新聞、日刊県民福井)
4月 2日 新聞広告掲載
関電、機構、当社の3社連名
(6)敦賀発電所の低レベル放射性廃棄物の輸送
敦賀発電所の低レベル放射性廃棄物(専用コンテナ29個)を日本原燃株式会社
低レベル放射性廃棄物埋設センターへ輸送するため、3月14日、15日に専用運
搬船への積込み作業を行う予定としていましたが、東北地方太平洋沖地震により本
輸送を延期しています。
(平成23年3月15日ホームページ掲載済) 9(7)敦賀発電所敷地内での放射性よう素の検出について
当社は、敦賀発電所の環境放射能監視を平成23年3月17日より強化しており
ましたが、平成23年3月28日の敦賀発電所構内の大気中の粉塵とよう素の測定
結果において、極微量の放射性物質(よう素131)を検出しました。
なお、本事象は敦賀発電所に起因したものではありません。
しろまる敦賀発電所の構内で検出された放射性物質の濃度
よう素131:0.001 ベクレル/m3
しろまる今回確認された放射性物質濃度の空気を1日分呼吸した時の長期に受ける
放射線量は約0.0004 マイクロシーベルトであり、胸のエックス線検
診(1回)で受ける放射線量(60マイクロシーベルト)と比べると約15
万分の1と十分低い値です。
(平成23年3月28日ホームページお知らせ済) 10敦賀発電所の運転実績等について
(平成 22 年度)
平成23年 4月 7日
日本原子力発電株式会社
1.運転実績の総括
平成 22 年度の当社敦賀発電所(1号機:沸騰水型軽水炉、定格電気出力 35.7 万 kW,
2号機:加圧水型軽水炉、定格電気出力 116 万 kW)の運転実績は、下記のとおりです。
発電電力量(億kWh) 時間稼働率(%)(注記)1
設備利用率(%)(注記)2
平成 22 年度 前年度実績 平成 22 年度 前年度実績 平成 22 年度 前年度実績
1号機 約 21.3 約 9.5 約 68.6 約 30.6 約 68.3 約 30.5
2号機 約 76.3 約 93.0 約 72.9 約 89.3 約 75.2 約 91.6
(注記)1 時間稼働率:1 年間の暦日時間数(365 ×ばつ24 時間)に対し、実際に発電した時間数の割合。
(注記)2 設備利用率:定格電気出力で 1 年間運転した場合の発電電力量に対し、実際に発電した電力量の割合。定格
熱出力一定運転による発電電力量増加分
(1号機で 0.1%増加,
2号機で 3.8%増加)
を含む値。
しろまる1号機は、運転中に湿分分離器ドレンタンク(A)からの漏えいに伴い、6 月 10 日より 7
月 30 日までの停止により、年度当初の運転計画[時間稼働率:約 82.2%,設備利用率:
約 79.0%]を下回りました。
しろまる2号機は、年度当初の運転計画[時間稼働率:約 72.9%、設備利用率:約 71.9%]に対
し、時間稼働率は計画通り、設備利用率は上回りました。
[ 添 付 資 料 1 、 2 ]
2.運転状況
(1) 定期検査
しろまる1号機は、平成23年1月26日から約14ヶ月の予定で第33回定期検査を実施しております。
また、平成22年6月10日より7月30日の51日間、湿分分離器ドレンタンク(A)からの漏え
いにより手動停止しました。
しろまる2号機は、平成22年2月21日から7月9日(並列)までの139日間、第17回定期検査を実施し
ました。
[ 添 付 資 料 1 ]
(2) 運転期間
しろまる1号機は、湿分分離器ドレンタンク(A)からの漏えいに伴う手動停止により、当初計画
値 300 日に対し 249 日でした。
しろまる2号機は、当初計画値通り 266 日でした。
(3) 異常事象
しろまる安全協定に基づき報告した異常事象は4件(うち、法律に基づく国への報告事象:0件)
あり、いずれの事象においても周辺環境への放射能の影響はありませんでした。
[添付資料 3]
3.輸送実績
新燃料の輸送、使用済燃料の輸送および低レベル放射性固体廃棄物の輸送実績は、添付資料
の4,5,6に示すとおりでした。
[添付資料 4,5,6]
参 考 114 . 主 要 設 備 の 増 改 造
号 機 件 名 工 期 概 要
1号機 所内変圧器取替工事 平成22〜
23年度
(第33回定
期検査)
所内変圧器のコイル絶縁性能が経年劣化の傾向に
あることから、
予防保全として所内変圧器を新品に取
り替えるため、平成 22 年度は詳細設計等を行いまし
た。
1号機 原子炉再循環系配管取
替工事
平成22〜
23年度
(第33回定
期検査)
原子炉再循環系配管について、
応力腐食割れに対す
る予防保全の観点から、
耐食性に優れた材料に取り替
えを行なっています。また、この取り替え時の作業性
を考慮し、
原子炉再循環系につながる原子炉停止時冷
却系および非常用復水器系の配管の一部、
および原子
炉再循環ポンプの延長ノズルについても取り替えま
す。
1号機 原子炉格納容器電気ペ
ネトレーション取替工事平成22〜
23年度
(第33回定
期検査)
電気ケーブルが通っている原子炉格納容器の貫通
部(電気ペネトレーション)について、気密性を保つ
樹脂の経年劣化に対する予防保全として電気ペネト
レーションを新品に取り替えを行なっています。
1号機 使用済燃料貯蔵ラック
耐震裕度向上工事
(支持構造物補強工事)平成19〜
24年度
使用済燃料貯蔵プール内に設置されている使用済
燃料貯蔵ラックおよびラックを支持するサポート
を、強度が高いものに取り替えます。
当該工事は、
今年度から平成24年度にかけて、二期に分けて実施する計画であり、今年度は、第一期工
事を行いました。
2号機 1 次系小口径曲げ配管
取替工事
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回 定
期検査)
国外BWRプラントにおいて、
芯金を使用して曲げ
加工した配管の内面で応力腐食割れが発生した事象
を踏まえ、1次冷却材系統につながる曲げ配管のう
ち、
芯金を使用して曲げ加工したものを芯金を使用せ
ずに曲げ加工した配管に取り替えました。
2号機 充てん配管1系列化工事平成21〜
22年度
( 第 1 7 回 定
期検査)
国内外PWRプラントにおける高サイクル熱疲労
割れ事象(温度ゆらぎによる熱疲労)を踏まえ、2系
列ある充てん配管を撤去し、
新たに1系列を設置しま
した。
2号機 原子炉保護系制御盤等
取替及び電源装置改造
工事
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回 定
期検査)
原子炉保護装置の電子部品が製造中止となった
ことから、今後の保守性を考慮し、デジタル制御のも
のに取り替えました。
取り替えに伴い消費電力が増加
するため、
当該制御盤等に電源を供給している計器用
インバータ電源装置及び安全系直流電源装置につい
て電源容量(電源供給能力)を大きくする改造を行い
ました。
また、
この工事に合わせて原子炉停止信号や工学的
安全施設作動信号の発信に用いられている信号を増
やし、信頼性の向上を図りました。 12号 機 件 名 工 期 概 要
2号機 制御棒駆動装置制御盤
等取替工事
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回 定
期検査)
制御棒駆動装置制御盤の構成部品が製造中止とな
ったことから、今後の保守性を考慮し、国産のものに
取り替えました。また、当該制御盤の取り替えに伴
い、
制御棒駆動装置に電源を供給している装置に交流
が流れるようになることから部品の一部を取り替え
ました。
2号機 格納容器再循環サンプ
スクリーン改造工事
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回 定
期検査)
1次冷却材喪失事故時に格納容器再循環サンプス
クリーンが異物混入により機能が低下することを防
止する観点から、
スクリーンをより表面積の大きいも
のに取り替えました。
また、
同スクリーンを通過した異物が流量調整弁で
閉塞しないよう弁の開度(隙間)を大きくすることか
ら、
その下流側に流量調整用オリフィスを設置しまし
た。
2号機 耐震裕度向上工事
(代替放水路設置工事)平成20〜
25年度
2号機放水路について、
浦底断層を回避するルート
に変更するための工事を行います。
当該工事は、
今年度から平成25年度にかけて実施
する計画であり、
今年度は放水路トンネルの掘削工事
を開始しました。
1,2号機
共通
耐震裕度向上工事
(支持構造物補強工事)平成21〜
23年度
既設設備の耐震性を一層向上させるため、
配管サポ
ートやケーブルトレイ等の補強を行なっています。
1,2号機
共通
耐震裕度向上工事
(地震随伴事象対応工事)平成20〜
22年度
既設設備の津波対策として、
2号機の取水系構造物
に海水貯水槽を設置しました。また、地震時における
1号機原子炉建屋背後斜面の安定性を向上させるた
め、アンカー等により補強しました。
1,2号機
共通
耐震対応強化工事
(新潟県中越沖地震対
応工事)
平成20〜
23年度
新潟県中越沖地震の対応として、
消火設備としては
2号機の消火水源である原水タンクの耐震補強や1
号機の消火水源タンク、消火ポンプ上屋の設置及び
1,2号機屋外消火水配管の地上化を行っています。
また、緊急時対策本部建屋の設置(平成22〜23年
度実施)
、使用済燃料貯蔵池やサイトバンカについ
て、地震時に水面が揺れ、プールから溢れた水が外部
へ流出するのを防ぐための対策等を行なっています。
なお、
発電所にて収録された地震データを本店に自
動転送する機能、
バックアップ用現場収録型地震計の
増設を実施しており、2号機については、地盤用地震
計を併せて増設しました。 135 . 敦 賀 3 , 4 号 機 建 設 準 備 工 事
建設準備工事は、
平成 16 年 7 月の工事着手時に計画した当初計画の準備工事を平成 22 年 3
月に終了しました。
現在は、追加の準備工事として、新たな工事を平成 21 年 7 月から実施しており、その進捗
率は平成 23 年 3 月末で約 59%です。
なお、平成 16 年から開始している準備工事全体の進捗率は、平成 23 年 3 月末で約 81%で
す。
平成 22 年度は、追加の準備工事として行っていた埋立地の地盤改良工事が平成 22 年 4 月
に、敷地の地盤整地工事が平成 22 年 10 月に、原子炉背面道路(構台)工事が平成 23 年 3 月
に終了しました。
なお、その他の追加の準備工事では、増設予定地側で、埋立地の掘削予定箇所の湧水対策
及び土留めのための止水壁の構築工事、地震時の原子炉建屋背後斜面の安定性を向上させる
ための原子炉背後斜面の追加切取工事、予定地への土砂流下を防ぐための中央渓流砂防堰堤
工事等を継続して実施しています。
また、仮設用地側では、建設工事に用いる資機材の倉庫等を設置するための仮設用地の造
成を継続するとともに、既に造成が完了している仮設用地内にコンクリート製造・供給プラ
ントを設置する工事を実施しています。
以 上 14平成22年度年間保守運営実績
1. 運転実績
2. 設備稼働実績
3. 対外報告事象一覧
(1) 法律に基づく報告事象および安全協定に基づく異常時報告事象
(2) 安全協定に基づく異常時報告に該当しない軽微な事象
(3) その他
4. 新燃料輸送(受け入れ)実績
5. 使用済燃料(搬出)実績
6. 低レベル放射性固体廃棄物輸送(搬出)実績
添付資料 151.運転実績
運 転 概 要 図
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1号機
2号機
2.設備稼働実績
号機名
発電時間
(時間)
発電電力量
(億キロワット・時)
時間稼働率(%)設備利用率(%)1号機 6,008 約 21.3 約 68.6 約 68.3
2号機 6,382 約 76.3 約 72.9 約 75.2
停止期間 調整運転中 運転中 トラブル停止
凡例: 注:
( )内の日数は発電停止日数
第 33 回定期検査26湿分分離器ドレンタンク(A)からの漏え
いに伴う原子炉手動停止(51 日)
10 30
第 17 回定期検査9 6 16
3.対外報告事象一覧
(1)法令に基づく報告事象および安全協定に基づく異常時報告事象
国への
報告区分 (注記)1
号機名 発生日
事象発生時
運 転 状 況
事 象 概 要
運転への
影響等 評価尺度 (注記)2
2号機 平成22年4月5日 定期検査中
格納容器冷却材ドレン排出ライン
第1隔離弁からの漏えい―1号機 平成22年6月10日 運転中
湿分分離器ドレンタンク(A)か
らの漏えいに伴う原子炉手動停止―共通 平成22年12月2日 運転中
固体廃棄物貯蔵庫A棟1階での火
災発生―1号機 平成23年1月12日 運転中
高圧注水系の運転上の制限の逸脱
および保安規定違反―(注記)1 法律:
「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」
(原子炉等規制法)
(注記)2 経済産業省によるINES(国際原子力事象評価尺度)の評価 17(2)安全協定に基づく異常時報告に該当しない軽微な事象
適切かつ確実な情報提供を目的に、
(1)項以外で公表した事象
号機名 発生日
事象発生時
運 転 状 況
事 象 概 要
運転への
影響等
2号機 平成22年5月4日 定期検査中 A非常用ディーゼル発電機の自動起動 ―
1号機 平成22年6月30日 停止中 原子炉建屋 1 階での被水 ―
2号機 平成22年7月1日 定期検査中 タービン動補助給水ポンプの試験の中断 ―
(3)その他
号機名 発生日
事象発生時
運 転 状 況
事 象 概 要
運転への
影響等
1号機 平成22年6月15日 停止中 原子炉再循環ポンプ等の点検 ―
2号機 平成23年2月4日 運転中
高圧ガス保安法に基づく工事の手続き漏れ―
2号機 平成23年2月16日 運転中 ベーラー建屋における発煙 ― 184.新燃料輸送(受け入れ)実績
号機名 輸送体数 搬出元事業社名 発電所到着日
1号機 ―(注記) ― ―
2号機 16体 原子燃料工業(株)熊取事業所 平成22年10月19日
2号機 28体 三菱原子燃料(株) 平成22年11月26日
2号機 20体 三菱原子燃料(株) 平成22年12月 1日
(注記) 1号機は、第3四半期に新燃料64体((株)グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン)
の輸送を計画していましたが、新燃料の受け入れ場所である原子炉建屋において使用済燃料
貯蔵ラック耐震裕度向上工事を実施しており、新燃料受け入れエリアの確保が困難となった
ことから、輸送時期を延長することとした。
5.使用済燃料(搬出)実績
号機名 輸送体数 搬出先事業社名 搬出先到着日
― ― ― ―
6.低レベル放射性固体廃棄物輸送(搬出)実績
号機名 輸送体数 搬出先事業社名 入港日/出港日
敦賀発電所 ―(注記) ― ―
(注記) 平成23年3月15日に192体(均質固化体(注記)1
:152本、充填固化体(注記)2
:40本)
を日本原燃株式会社低レベル放射性廃棄物埋設センターへ輸送を予定していましたが、
平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により、敦賀発電所に入
港する予定の専用運搬船の運航調整が必要となったことから、当年度の輸送を延期する
こととした。
(注記)1:均質固化体とは、発電所の運転に伴い発生した廃液を濃縮処理した後、アスファルト(またはセメント)とともに
ドラム缶内に充填し、均質・均一に固型化したもの。
(注記)2:充填固化体とは、発電所の定期検査時等の工事に伴い発生した、金属類、コンクリート等の固体状廃棄物を種類毎
に分類し、溶融処理を行った後、ドラム缶に収納し、セメント系充填材を充填し固型化したもの。
以 上

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