tokai2401


2024年 1月12日
日本原子力発電株式会社
東海・東海第二発電所の近況について(2024年1月)
1.発電所の状況について(2024年1月12日現在)
東海第二発電所
沸騰水型
(電気出力110万 kW)
・2011年5月21日から第25回定期検査(法令改正に伴
い、定期事業者検査に名称変更)を実施中。
(燃料装荷時期及び定期事業者検査終了日は未定)
東海発電所
炭酸ガス冷却型
(廃止措置中)
・熱交換器本体等の原子炉領域以外の解体撤去工事を実施中。
2.東海第二発電所 新規制基準への対応について
(1)安全性向上対策工事について
安全性向上対策工事を安全第一で進めています。
各安全対策施設の設置に向けた工事状況について、主なものを添付資料1(東海第二
発電所 安全性向上対策工事の実施状況)に掲載しています。
項 目 状況(添付資料参照箇所)
I.津波から電源やポンプを守る設備
・防潮堤等を設置する工事
・安全上重要な設備を高台や地下に設置する工事 ・実施状況
II.電源を多様化する設備
・高圧電源装置を設置する工事
III.原子炉を冷やすための設備
・低圧、高圧注水ポンプ等を設置する工事
・新たな水源を設置する工事
IV.発生した熱を海へ放熱する設備
・緊急用海水系等を設置する工事
V.格納容器を冷却する設備
・代替循環冷却系を設置する工事
VI.環境を守る設備
・水素を取り除くための設備を設置する工事
VII.自然災害に備える設備
・耐震補強工事
・防火帯を設置する等の工事
・竜巻対策のための工事
(その他の工事等)
・排泥・残土置場造成工事
添付資料1:東海第二発電所 安全性向上対策工事の実施状況
(2)鋼製防護壁工事において確認された事象について
東海第二発電所の防潮堤工事のうち、鋼製防護壁南基礎の工事において、2023年6月
に地中連続壁部の壁面の一部に、コンクリートの未充填及び鉄筋の変形等が確認されたこと
から、当該工事を中断したうえで、請負会社とともに調査を行ってまいりました。
(10月月例プレスにてお知らせ済み)
調査の結果、鋼製防護壁南基礎のコンクリート未充填は、地中連続壁部の剛結継手部(注記)に集中しており、鉄筋の変形は、一部の鉄筋にのみ確認しました。
調査結果に基づき対策を検討した結果、現時点において、当社としては施工予定の中実部
の鉄筋を増やすことで、当初計画していた強度を十分に保つことが出来ると評価していま
す。今後の工事において、適切に対応してまいります。
(添付資料2)
鋼製防護壁北基礎においても類似する事象が確認されており、現在、中実部を掘削し、各
壁面の観察、地山側の壁面に対する音響探査等を行っております。今後、これらの調査結果
がまとまり次第、お知らせしてまいります。
なお、本事象による東海第二発電所の既存の安全設備への影響はありません。
(注記)地中連続壁に生じる力を連続的に伝達するため、隣接するブロック(エレメント)同士の鉄筋を重複させる
区間。
添付資料2:鋼製防護壁南基礎調査結果に基づく対策(概要)
(3)適合性確認審査申請関係について
原子力規制委員会による審査会合について、以下のとおり開催されました。
・2023年12月 7日 東海第二発電所所内常設直流電源設備(3系統目)に
係る設計及び工事計画認可申請書添付書類他における
記載誤りについて
・2023年12月21日 東海第二発電所 特定重大事故等対処施設に係る設計
及び工事計画変更認可申請について(非公開)
3.プレス及びホームページ掲載実績について(2023年12月8日〜2024年1月12日)
(1)法律に基づく報告に該当する重要な事象(0件)
(2)その他の情報
1プレス発表(2件)
・2023年12月20日 東海第二発電所の原子炉設置変更許可について(震源を
特定せず策定する地震動に係る新規制基準改正への対応)
・2023年12月21日 東海発電所 廃止措置計画の工程変更に伴う変更届の
提出について
2お知らせプレス(1件)
・2024年 1月12日 東海・東海第二発電所の近況について(2024年1月)
3ホームページ掲載(発電所からのお知らせ)
(0件)
4取材案内(0件)
4.イベント情報等について
(1)一般見学会について
東海第二発電所周辺にお住まいの皆さまを対象とした、応募制による一般見学会を開催し
ています。
東海第二発電所で実施している、防潮堤の建設工事や高圧電源装置置場の設置工事等の
安全性向上対策工事を中心に、発電所構内をバス車内からご見学いただけます。
参加をご希望される方は、当社ホームページをご確認のうえ、お申込みください。
<開催日程>
開催日 開催時間 お住まいの地域 申込締切
2024年 1月 7日(日)
13:00〜15:30
東海村
日立市
常陸太田市
那珂市
ひたちなか市
水戸市
高萩市
常陸大宮市
大子町
城里町
笠間市
大洗町
茨城町
鉾田市
小美玉市
受付終了
2024年 1月23日(火)
2024年 2月 4日(日)
2024年 2月21日(水) 2024年 1月19日(金)
2024年 3月10日(日) 2024年 2月 9日(金)
2024年 3月21日(木) 2024年 2月16日(金)
(注記)定員は各回20名。定員を超えた場合は抽選となります。
(2)東海原子力館別館からのご案内
1東海原子力館別館 ふれあい広場におけるギャラリー展示
地域の皆さまの作品を展示しています。
【開催中】
しろまるつるし雛展
日時:2024年1月4日(木)〜3月31日(日)
(最終日は13:00まで)
内容:早春を彩る「つるし雛」の季節になりました。2024年の干支の龍や
這い子人形、うさぎ人形、桜、七宝鞠、春駒等による色とりどりのたくさん
のつるし雛の展示が、皆さまをお待ちしております。
濱島 美智子様、川上 恵子様、佐藤 和枝様、仲田 京子様、小林 集江様による
作品展です。
しろまる冬の2館スタンプチャレンジ
日時:2024年1月13日(土)〜2024年3月31日(日)
内容:茨城原子力協議会 原子力科学館、東海原子力館別館の2つの展示館をまわり
スタンプを集めていただくと、2展示館目で素敵な記念品を贈呈いたします。
(3)水戸コミュニティ放送「FMぱるるん」でのラジオ放送開始
FMぱるるんで放送される以下の番組に、2024年1月から月に1回程度、当社社員が
出演し、東海・東海第二発電所の情報や、イベント情報等をご案内します。
番 組 名:
「すぎたかことよっちゃんの茨城弁でごめんなんしょ〜」
放送日時:毎週木曜日 18:00〜18:15(再放送 毎週金曜日 10:30〜10:45)
以 上 1〔添付資料1〕 東海第二発電所 安全性向上対策工事の実施状況
新規:新たにお知らせする工事
更新:工事状況を更新している工事
継続:先月から作業継続している工事
(注記):作業が終了したもの(今後検査を受けるものを含む)は除きます
項 目 現場で実施している作業(注記) 状況参照シート
I.津波から電源やポンプを守る設備
・防潮堤等を設置する工事
・安全上重要な設備を高台等に設置する工事Iしろまる鋼管杭打設(防潮堤(南側))
しろまる鉄筋カゴ設置(防潮堤(東側))
しろまる鉄筋コンクリート防潮壁躯体工(防潮堤(北側))
しろまる地盤改良 他(緊急時対策所建屋、可搬型設備保管場所)
・[継続]
・[継続]
・[継続]
・実施状況[更新]
II.電源を多様化する設備
・高圧電源装置を設置する工事Iしろまる躯体工(常設代替高圧電源装置置場) ・[継続]
III.原子炉を冷やすための設備
・低圧、高圧注水ポンプ等を設置する工事
・新たな水源を設置する工事 しろまる躯体工(代替淡水貯槽等) ・[継続]
IV.発生した熱を海へ放熱する設備
・緊急用海水系等を設置する工事 しろまる躯体工(緊急用海水ポンプピット)
しろまる躯体工(シビアアクシデント用海水ピット等)
・[継続]
・[継続]
V.格納容器を冷却する設備
・代替循環冷却系を設置する工事IVI.環境を守る設備
・水素を取り除くための設備を設置する工事 しろまるタワークレーン等設置 ・[継続]
VII.自然災害に備える設備
・耐震補強工事
・防火帯を設置する等の工事
・竜巻対策のための工事Iしろまる上部構造補強(主排気筒耐震補強)
しろまる躯体補強(取水路・海水ポンプ室)
しろまる耐震補強(燃料取替機)
しろまる設置工事(重油貯蔵タンク)
しろまるタワークレーン等設置
しろまる竜巻対策(既設海水ポンプ室)I・[継続]
・[継続]
・[継続]
・[継続]
・[継続]
・[継続]
(その他の工事等)
・排泥・残土置場造成工事Iしろまる排泥・残土置場造成 ・[継続]2安全性向上対策工事の実施状況
緊急時対策所建屋の設置、
緊急用資機材の高所配備
可搬型設備の保管場所の
設置
緊急時対策所建屋(イメージ)
標高20m以上
標高8m
標高11m〇躯体工 他
(緊急時対策所建屋、可搬型設備保管場所)
防潮堤高さよりも高い高台(標高20m以上)に、緊急時対策所
建屋、電源車やポンプ車等の可搬型設備の保管場所を設置
【現在の工事状況】
・緊急時対策所建屋の躯体工を継続して実施中
・緊急時対策所建屋に設置する発電機用の燃料油貯蔵タンク
設置に向けた作業を継続して実施中
・可搬型設備保管場所の設置工事を継続して実施中
撮影方向
緊急時対策所建屋
可搬型設備保管場所
燃料油貯蔵タンク基礎
〔添付資料2〕鋼製防護壁南基礎調査結果に基づく対策(概要)
コンクリートの未充填箇所 :
鉄筋の変形箇所 :
コンクリートの未充填と想定する場所 :
追加で配筋(補強)
【イメージ図(上部から)】
中実部
(コンクリート充填)
当初予定の鉄筋
地山側 地山側
中実部
(コンクリート充填)
事 象 原 因 対 策(概 要)
コンクリートの
未充填
• 掘削機の繰返し荷重等による溝壁の
はらみ出し(せり出し)
• はらみ出した土の崩落
• 地中連続壁の中実部側のコンクリート未充填については、中
実部の施工にあわせて補修を行います。
• 地中連続壁の地山側のコンクリート未充填については、目視
できないことから、剛結継手部の地山側に保守的に未充填部
を想定し、その分を補完するように中実部に代替鉄筋を追加し
ます。
鉄筋の変形 • 堆積土砂等を撤去するための治具の
接触
• 後行で入れる鉄筋かごを建込む際の
接触
• 地中連続壁で損傷を受けている鉛直鉄筋及び水平鉄筋につ
いては、保守的に、構造強度上の期待はせずに、設計の裕度
を満足するよう中実部に代替鉄筋を追加してコンクリートを充
填します。
〔参考資料:10月月例プレスでお知らせ済み〕鋼製防護壁工事において確認された事象について
鋼製防護壁概要図
鋼製防護壁
鋼製防護壁
南基礎 北基礎
1上部から
2正面から
防潮堤鳥瞰図及び
本事象発生位置
防潮堤
鋼管杭鉄筋コンクリート防潮壁
鉄筋コンクリート防潮壁
鋼製防護壁
本事象
発生位置
部の掘削時に
本事象を確認
15.5m
15.5m
撮影方向
▼T.P.-50m
T.P.-56m▼
▼T.P.+3.2m
コンクリートの未充填(注記)及び
鉄筋の変形等の状況(例)
(注記):コンクリート未充填は壁面の広範囲で確認。
(写真は調査のため一部のコンクリートを除去した状態)
取水構造物(既設)
(工事前)
地中連続壁部の溝掘削、
鉄筋コンクリート壁構築
地中連続壁部の完成 中実部の鉄筋コンク
リート構築
中実部の掘削
【現状】
【鋼製防護壁基礎構築手順】

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