平成26年11月19日
日本原子力発電株式会社
当社コメント
(敦賀発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第5回追加調査評価会合について)
本日の会合において、
敦賀発電所敷地内破砕帯の調査に関する評価書案が出され、
有識者のみによる議論が行われました。当社は評価書案を本日初めて拝見し、また
有識者による審議の模様も視聴させて頂きましたが、当社がこれまで再三に亘り申
し入れてきた事柄についてはほとんど考慮されていませんでした。
具体的には、本日の評価書案及び審議経過を見る限り、原子力規制委員会の規制
基準等に照らし、
活断層の判断に直接係わる1地層の堆積年代、
2K断層の活動性、
3K断層の連続性の評価について、可能性や推論等が示されているのみで、当社の
データ等に基づく評価を覆すに足る、具体的根拠や裏付けとなるデータ等は示され
ておりません。また、評価書案や審議において指摘された事項については、当社と
しては、
いずれもデータ等により十分に反論、
反証できるものと考えております。(詳細は後日公表させて頂きます。
)これでは、規制基準等に則った科学的判断とは到底
言えないと考えます。
そもそも前回9月4日の会合においても、当社が提出した有識者の指摘に対する
回答資料や最新データ等も採用されずに不十分な議論しか行われないままに、さら
にその後の申し入れにより、当社から問題点等を具体的に指摘していたにも拘らず、
本日の有識者のみでの会合が行われたことについては、全く理解しかねるところで
あります。
当社としては、本件はこれまでも繰り返し申し上げてきたとおり、必要な議論の
機会を与えて頂くよう、機会ある毎にお願いしてきましたが、本日に至るもそれが
実現されていないことは、事業者として公正な扱いを受けているとは到底言えない
と考えています。
このため、
当社としては引き続き、
原子力規制委員会に対して、
適正手続に則り、
評価会合において当社に十分な議論の機会を与えて頂き、科学的な根拠とデータ等
に基づき改めて評価書案についての議論を行うよう強く求めていきたいと考えてい
ます。

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