1平成22年度 敦賀発電所年間保守運営・建設計画について
当社は、敦賀発電所年間保守運営計画および3,4号機建設工事計画を、以下のとおり
策定いたしましたのでお知らせします。なお、本計画については、安全協定に基づき福井
県、敦賀市及び美浜町に連絡しております。
<敦賀発電所年間保守運営計画>
1.運転計画(表-1参照)
(1)運転計画
敦賀発電所1号機(以下、1号機という)の設備利用率は79.0%(時間稼働率は
82.2%)
、敦賀発電所2号機(以下、2号機という)の設備利用率は71.9%(時
間稼働率は72.9%)を計画しています。
(2)定期検査計画
1号機は平成23年1月26日から平成24年1月中旬まで、第33回定期検査を計
画しています。
2号機は平成22年2月21日から平成22年7月上旬まで第17回定期検査を行う
計画です。
(3)燃料取替計画(定期検査時)
1号機は第33回定期検査において、56体を新燃料に取替える計画です。
2号機は第17回定期検査において、72体を新燃料に取替える計画です。
2.原子炉設置変更許可申請計画
原子炉等規制法に基づく「原子炉設置変更許可申請」については、1,2号機ともに
今年度の計画はありません。
3.主要設備の増設・改造工事計画(表-2、参考図-1〜参考図-14参照)
主要設備の増設及び改造工事を表-2のとおり計画しています。
平成22年 4月16日
日本原子力発電株式会社 24.燃料輸送計画
(1) 新燃料
1号機は平成22年度第3四半期に計64体の新燃料を輸送する計画です。
2号機は平成22年度第3四半期に計64体の新燃料を輸送する計画です。
号機名 輸送体数 搬出元事業者名 輸送時期
1号機 64体
(株)グローバル・ニュークリア・フュエル・
ジャパン
第3四半期
16体 原子燃料工業(株) 第3四半期
2号機
48体 三菱原子燃料(株) 第3四半期
合 計 128体 (注)輸送体数、時期は変更されることがあります。
(2) 使用済燃料
1号機、2号機共に今年度の輸送計画はありません。
5.低レベル放射性固体廃棄物輸送計画
平成22年度第4四半期に192体の低レベル放射性固体廃棄物埋設処分廃棄体を搬
出する計画です。
<敦賀発電所3,4号機建設工事計画>
6.敦賀発電所3,4号機建設工事について(表-3、参考図-15参照)
建設準備工事中の敦賀発電所3,4号機は、平成21年7月に竣功した埋立地の掘削
予定箇所の湧水対策として、止水壁を設置する工事を昨年度に引き続き実施します。
地震時の原子炉建屋背後斜面の安定性を向上させるため、追加切取工事等を昨年度に
引き続き実施します。
また、3、4号機で発生した電気を既存の開閉所(500kV)から送電するための
ケーブル敷設用トンネルの掘削工事を行います。
建設工事に用いる資機材の倉庫等を設置するための仮設用地の造成を昨年度に引き続
き実施するとともに、既に造成が完了している仮設用地にコンクリートの製造プラント
を設置します。
以 上
年月 平成22年 平成23年
号機 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
時間稼働率
82.2%
設備利用率
79.0%
時間稼働率
72.9%
設備利用率
71.9%3表ー1 平 成 22年 度 運 転 計 画2 号 機1 号 機
第17回
定期検査
定格熱出力一定運転
定格熱出力一定運転
第33回
定期検査 4表 - 2 主 要 設 備 の 増 設 ・ 改 造 工 事 計 画
号 機 件 名 工 期 概 要
1号機 所内変圧器取替工事 平成22〜
23年度
(第33回
定期検査)
所内変圧器は、
設置後41年を経過しており変圧器
コイル絶縁性能の劣化が懸念されるため、
所内変圧器
を最新設計のものに取り替えます。
(参考図-1)
1号機 原子炉再循環系配管取替
工事
平成22〜
23年度
(第33回
定期検査)
原子炉再循環系配管の応力腐食割れに係る更なる
予防保全対策の観点から、
耐食性に優れたSUS31
6Lの配管に取り替えます。
(参考図-2)
1号機 原子炉格納容器電気ペネ
トレーション取替工事
平成22〜
23年度
(第33回
定期検査)
原子炉格納容器電気ペネトレーションについて、経年劣化(気密性及び絶縁性の低下)に対する予防保全
の観点から、
建設時より使用している電気ペネトレー
ションを取り替えます。
なお、取り替えにあたっては今後の保守性を考慮
し、キャニスタ型からモジュール型に変更します。
(参考図-3)
1号機 使用済燃料貯蔵ラック耐
震裕度向上工事
(支持構造物補強工事)
(平成20年4月17日
発表済)
平成19〜
24年度
使用済燃料貯蔵プール内に設置されている使用済
燃料貯蔵ラックおよびラックを支持するサポートを、
強度が高いものに取り替えます。
当該工事は、
今年度から平成24年度にかけて、二期に分けて実施する計画であり、今年度は、第一期工
事を行います。
(参考図-4)
2号機 1 次系小口径曲げ配管取
替工事
(平成22年2月19日
発表済)
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回
定期検査)
国外BWRプラントにおいて、
芯金を使用して曲げ
加工した配管の内面で応力腐食割れが発生した事象
を踏まえ、1次冷却材系統につながる曲げ配管のう
ち、
芯金を使用して曲げ加工したものを芯金を使用せ
ずに曲げ加工した配管に取り替えます
(参考図-5)
2号機 充てん配管1系列化工事
(平成22年2月19日
発表済)
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回
定期検査)
国内外PWRプラントにおける高サイクル熱疲労
割れ事象(温度ゆらぎによる熱疲労)を踏まえ、2系
列ある充てん配管を撤去し、
新たに1系列を設置しま
す。
(参考図-6)
2号機 原子炉保護系制御盤等取
替工事
(平成22年2月19日
発表済)
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回
定期検査)
原子炉保護装置の電子部品が製造中止となったこ
とから、今後の保守性を考慮し、デジタル制御のもの
に取り替えます。また、この工事に合わせて原子炉停
止信号や工学的安全施設作動信号の発信に用いられ
ている信号を増やし、信頼性の向上を図ります。
(参考図-7)
2号機 制御棒駆動装置制御盤等
取替工事
(平成22年2月19日
発表済)
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回
定期検査)
制御棒駆動装置制御盤の構成部品が製造中止とな
ったことから、今後の保守性を考慮し、国産のものに
取り替えます。また、当該制御盤の取り替えに伴い、
制御棒駆動装置に電源を供給している装置の交流が
流れるようになることから部品の一部を取り替えま
す。
(参考図-8) 5号 機 件 名 工 期 概 要
2号機 計器用インバータ電源装
置取替及び安全系直流電
源装置改造工事
(平成22年2月19日
発表済)
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回
定期検査)
原子炉保護系制御盤等の取り替えに伴い消費電力
が増加するため、
当該制御盤等に電源を供給している
計器用インバータ電源装置及び安全系直流電源装置
について電源容量(電源供給能力)を大きくする改造
を行います。
(参考図-9)
2号機 格納容器再循環サンプス
クリーン改造工事
(平成22年2月19日
発表済)
平成21〜
22年度
( 第 1 7 回
定期検査)
1次冷却材喪失事故時に格納容器再循環サンプス
クリーンが異物混入により機能低下することを防止
する観点から、
スクリーンをより表面積の大きいもの
に取り替えます。
また、
同スクリーンを通過した異物が流量調整弁で
閉塞しないよう弁の開度(隙間)を大きくし、その下
流側に流量調整用オリフィスを設置します。
(参考図-10)
2号機 耐震裕度向上工事
(代替放水路設置工事)
(平成20年4月17日
発表済)
平成20〜
25年度
2号機放水路について、
浦底断層を回避するルート
に変更するための工事を行います。
当該工事は、
今年度から平成25年度にかけて実施
する計画であり、
今年度は放水路トンネルの掘削工事
を開始します。
(参考図-11)1,2号
機共通
耐震裕度向上工事
(支持構造物補強工事)
平成21〜
22年度
既設設備の耐震性を一層向上させるため、
配管サポ
ートやケーブルトレイ等の補強を行います。
(参考図-12)1,2号
機共通
耐震裕度向上工事
(地震随伴事象対応工事)(平成20年4月17日
発表済)
平成20〜
22年度
既設設備の津波対策として、
2号機の取水系構造物
に海水貯水槽を設置します。また、地震時における1
号機原子炉建屋背後斜面の安定性を向上させるため、
アンカー等により補強します。
(参考図-13)1,2号
機共通
耐震対応強化工事
(新潟県中越沖地震対応
工事)
(平成20年4月17日
発表済)
平成20〜
23年度
新潟県中越沖地震の対応として、
消火設備としては
2号機の消火水源である原水タンクの耐震補強や1
号機の消火水源タンク、消火ポンプ上屋の設置及び1,2号機屋外消火水配管の地上化を行います。
また、
緊急時対策本部建屋の設置(平成22〜23年度実施)、使用済燃料貯蔵池やサイトバンカについて、地
震時に水面が揺れ、
プールから溢れた水が外部へ流出
するのを防ぐための対策等を行います。
なお、
発電所にて収録された地震データを本店に自
動転送する機能、
バックアップ用現場収録型地震計の
増設を実施しており、2号機については、地盤用地震
計を併せて増設します。
(参考図-14)
参考図-16(1号機)所内変圧器取替工事
所内変圧器は、設置後41年を経過しており変圧器コイル絶縁性能の劣化が懸念されるた
め、所内変圧器を最新設計のものに取り替えます。
概 要
概 要 図G主変圧器
所内変圧器
起動変圧器
275kV屋外開閉所
6.9kv高圧配電盤1A
(1号機機器へ)
6.9kv高圧配電盤1B
(1号機機器へ)2L取替対象
敦賀線(275kV)1L1 号発電機
:変圧器
:しゃ断器(投入状態)
:しゃ断器(開放状態)
:主発電機G凡例
発電機で発生した22kvの電圧を発電所内
の高圧電源盤に供給するため、6.9kvまで
降圧する変圧器。
容量:28MVA
電圧:22kV/6900V
冷却方式:油入風冷式
所内変圧器
コイルは、銅線数本を絶縁紙で巻き上げた
もので、絶縁油が入ったタンク内にある。
絶縁紙は、長期間、変圧器運転温度の熱影
響等を受けることで機械的強度が低下(経年
劣化)すること、落雷等の衝撃的な電圧(外
的要因)がコイルに加わると、絶縁紙が破れ
て絶縁破壊に至る可能性がある。
コイルの絶縁劣化
所内変圧器外観
油劣化防止装置
冷却器
タンク
(コイル、鉄心、絶縁油)
参考図-27(1号機)原子炉再循環系配管取替工事
原子炉再循環系配管の応力腐食割れに係る更なる予防保全対策の観点から、耐食性に優れ
たSUS316Lの配管に取り替えます。
概 要
概 要 図
原子炉格納容器
凡例
:取替予定範囲
(現在の材質:ステンレス鋼(SUS316相当))
:取替済み範囲
(材質:ステンレス鋼(SUS316L))
非常用
復水器
系より
B系統MOMO
原子炉再循環
ポンプ入口弁
原子炉再循環
ポンプ出口弁
原子炉停止時
冷却系等へ
A系統MOMO
原子炉再循環
ポンプ入口弁
原子炉再循環
ポンプ出口弁
原子炉再循環
ポンプ入口弁
原子炉再循環
ポンプ出口弁
C系統MOMO
非常用
復水器
系より
原子炉停止時
冷却系よりABC原子炉圧力容器
原子炉再循環ポンプ
主蒸気系
給水系
原子炉再循環系配管
取替範囲及び材質等は現在検討段階にあり、今後の詳細設計により決定します。
参考図-38(1号機)原子炉格納容器電気ペネトレーション取替工事
取替前(キャニスタ型) 取替後(モジュール型)
原子炉格納容器電気ペネトレーションについて、経年劣化(気密性及び絶縁性の低下)に対する予防
保全の観点から、建設時より使用している電気ペネトレーションを取り替えます。
なお、取り替えにあたっては今後の保守性を考慮し、キャニスタ型からモジュール型に変更します。
概 要 図
概 要
名 称 型 式 備 考
取替対象電気ペネトレーション キャニスタ型 建設時より使用
取替済み電気ペネトレーション モジュール型 平成2年取替済み
予備ペネトレーション - -
原子炉圧力容器
原子炉格納容器
計6台取替
計1台取替
計8台取替
シール材
原子炉格納容器
ケーブル
原子炉格納容器
モジュール
ケーブル
端子箱
端子箱
シール材
格納容器外側
格納容器外側
格納容器内側 格納容器外側
格納容器外側
格納容器内側
コンクリート
コンクリート
格納容器バウンダリー 格納容器バウンダリー
端子箱 端子箱
参考図-49(1号機)使用済燃料貯蔵ラック耐震裕度向上工事
使用済燃料貯蔵プール内に設置されている使用済燃料貯蔵ラックおよびラックを支持する
サポートを、強度が高いものに取り替えます。
当該工事は、今年度から平成24年度にかけて、二期に分けて実施する計画であり、今年
度は、第一期工事を行います。
概 要
概 要 図
剛性の高いラックに取り替える。
強度の高いサポートを新設する。
改造前
改造後
既設使用済燃料貯蔵ラック
既設サポート
新設サポート
凡例
新規使用済燃料貯蔵ラック
貯蔵容量:580体
(10 体貯蔵ラック 8 基、20 体貯蔵ラック 25 基)
現状の使用済燃料貯蔵ラックイメージ図
(鳥瞰図)
既設使用済燃料貯蔵ラック
材質:アルミ合金
工事後の使用済燃料貯蔵ラックイメージ図
(鳥瞰図)
床にボルト固定
既設サポート材質:ステンレス鋼
縦:H材 約 ×ばつ約 140mm
横:コ材 約 ×ばつ約 77mm
床にボルト固定
新設サポート材質:ステンレス鋼
縦:ロ材 約 ×ばつ約 140mm、
横:ロ材 約 ×ばつ約 250mm
新設使用済燃料貯蔵ラック
材質:ステンレス鋼
<イメージ図>
第一期工事(平成 22 年度)
撤去:10 体貯蔵ラック6基、20 体貯蔵ラック 5基
設置:77 体貯蔵ラック2基
第二期工事(平成 23〜24 年度)
撤去:10 体貯蔵ラック2基、20 体貯蔵ラック 20 基
設置:66 体貯蔵ラック2基、70 体貯蔵ラック 2基、
77 体貯蔵ラック2基
貯蔵容量:580体(変更無し)
(66 体貯蔵ラック2基、70 体貯蔵ラック 2基
77 体貯蔵ラック4基)
参考図-510(2号機)1次系小口径曲げ配管取替工事
(注記)化学体積制御系配管のうち、充てん配管については、
「充てん配管1系列化工事」
(参考図-6参照)で新たに設置する
1系列に芯金を使用せずに曲げ加工した配管を採用する。
国外BWRプラントにおいて、芯金を使用して曲げ加工した配管の内面で応力腐食割れが
発生した事象を踏まえ、1次冷却材系統につながる曲げ配管のうち、芯金を使用して曲げ加
工したものを芯金を使用せずに曲げ加工した配管に取り替えます。
概 要
工事概略図(曲げ加工法)
押さえ金具台配管内に芯金
を挿入し、
曲げ金
型を回しながら
曲げていく。
内面が硬化
芯金
【正面図】
移動
芯金
曲げ金型
工事前(芯金を使用した曲げ加工)台押さえ金具
改良曲げ金型
【改良曲げ金型】
配管との隙間を狭
くした曲げ金型に変
更したことで、芯金
が不要となった。
【正面図】
移動
工事後(芯金を使用しない曲げ加工)
取り替え範囲概略図
1次冷却材
ポンプ
蒸気発生器
加圧器
再生冷却器
充てん配管(注記)
(2系列)
加圧器スプレイ配管
加圧器補助
スプレイ配管
原子炉容器
:加圧器スプレイ配管 18 箇所
:化学体積制御系配管 25 箇所
取替え範囲
参考図-611(2号機)充てん配管1系列化工事
国内外PWRプラントにおける高サイクル熱疲労割れ事象(温度ゆらぎによる熱疲労)を
踏まえ、2系列ある充てん配管を撤去し、新たに1系列を設置します。
概 要
概 要 図
高サイクル熱疲労(シートリーク型)発生メカニズム
Bループ
高温水と低温水の境界が変動する
ことにより、熱疲労が発生
隔離弁でシート漏れが発生した場合、
低温水が流入
主管
(高温水)
逆止弁
(低温水)
隔離弁
逆止弁
1次冷却材
ポンプ
蒸気発生器
加圧器
再生冷却器
充てん配管(2系列)
加圧器補助
スプレイ配管
原子炉容器
<系統概略図>
改造部詳細
Cループ
Bループ
(待機系)
(常用系) 再生冷却器
より
加圧器補助
スプレイラインへ
Cループ
Bループ
再生冷却器
より
加圧器補助
スプレイラインへ
:撤去ライン
:新設ライン
凡例
工事前 工事後
参考図-712(2号機)原子炉保護系制御盤等取替工事
原子炉保護装置(注記)
の電子部品が製造中止となったことから、今後の保守性を考慮し、デジタル
制御のものに取り替えます。また、この工事に合わせて原子炉停止信号や工学的安全施設作動信
号の発信に用いられている信号を増やし、信頼性の向上を図ります。
(注記)1次冷却材系統の圧力・温度などからプラントの異常を検出して、原子炉トリップ遮断器および工学的安全施設を動作
させるための信号を送る装置。
概要
蒸気
発生器加圧器一次冷却材ポンプ
原子炉容器
給 水
タービンへ
原子炉
トリップ遮断器
原子炉保護系計器ラック
取替範囲
安全保護系
シーケンスキャビネット
概 要 図
<原子炉保護系概略図>
各圧力・水位等信号
原子炉
トリップ信号
工学的安全施設
<原子炉格納容器>
制御棒
凡例 :検出器
原子炉安全保護盤
工学的安全施設
作動信号等
制御盤等の取り替えに伴い、
消費電力が増加する。
2/4 2/4
1/2 から 2/4 へ変更
信号発信設定追加
蒸気-給水
流量差大
原子炉トリップ信号
<蒸気発生器水位低信号による原子炉トリップ信号発信>
これまでは、2つのうち1つの動作(1/2 で動作)で信号を発信していたが、信号発信設定を2つ追加し、
4つのうち2つが動作(2/4 で動作)した場合に信号を発信させるように変更
蒸気発生器
水位異常低
蒸気発生器
水位低
<信号発信設定の変更例>
原子炉トリップ信号
<信号発信設定変更箇所>
原子炉トリップ信号
・蒸気発生器水位低(1/2 →2/4)
工学的安全施設作動信号
・格納容器圧力高(2/3 →2/4)
・格納容器圧力異常高(2/3 → 2/4)
・蒸気発生器水位異常高(2/3 → 2/4)
参考図-813(2号機)制御棒駆動装置制御盤等取替工事
制御棒駆動装置制御盤の構成部品が製造中止となったことから、今後の保守性を考慮し、
国産のものに取り替えます。また、当該制御盤の取り替えに伴い、制御棒駆動装置に電源を
供給している装置に交流が流れるようになることから部品の一部を取り替えます。
概 要
概 要 図
【設備取替・改造概要】
1.ロジックキャビネットの取替
2.パワーキャビネットの取替
3.制御棒駆動用MGセットの取替
4.原子炉トリップ遮断器盤内、制御棒駆動用電源装置内の一部部品の取替
原子炉制御系計器ラック
(第14回定検時更新済み)
原子炉容器
制御棒駆動装置制御盤の
取替に伴い取替
発電機
電動機
フライ
ホイール
(53台)
制御棒駆動用MGセット:電動機の電源が瞬時的に喪失しても負荷側へ安定した電力を供給するために、フライ
ホイールを設置した交流電源装置。
ロジックキャビネット :駆動する制御棒のグループを選択する。
パワーキャビネット :ロジックキャビネットからの信号に基づき、各コイルに電流を供給する。
制御棒駆動用
電源装置盤
ロジックキャビネット
原子炉トリップ
遮断器盤
制御棒駆動装置制御盤
パワーキャビネット
制御棒
駆動装置GMGM
制御棒駆動用
MGセット
原子炉
格納容器
国産化
<流れる電流>
取替前 取替後
直流 → 交流
参考図-914(2号機)計器用インバータ電源装置取替及び
安全系直流電源装置改造工事
原子炉保護系制御盤等の取り替えに伴い消費電力が増加するため、当該制御盤等に電源を供
給している計器用インバータ電源装置及び安全系直流電源装置について電源容量(電源供給能
力)を大きくする改造を行います。
概 要
概 要 図
<概略工事範囲図>
各負荷へ
蓄電池
交流→直流
変換
「常時入」
後備用電源
「常時切」
計器用交流分電盤
原子炉保護系制御盤等の
取り替えによる負荷増加
「常時入」
「常時切」
非常用
直流母線
非常用
交流母線
その他の
各負荷へ
【安全系直流電源装置】 【計器用インバータ電源装置】
点検等で計器用インバータ
電源装置を隔離する場合、
手動で「入」とし後備用電
源から電源を供給する。
非常用母線から計器用インバータ
電源装置への電源供給が停止した
場合、自動で「入」となり蓄電池
から電源が供給される。
交流→直流
変換
直流→交流
変換
:増容量する機器
:取り替える機器
凡 例
参考図-1015(2号機)格納容器再循環サンプスクリーン取替工事.ろ過穴 約3mm角 直径 約1.7mm
表面積 A:約20m2
B:約20m2
A:約410m2
B:約410m2
材質 ステンレス ステンレス
1次冷却材喪失事故時に格納容器再循環サンプスクリーンが異物混入により機能低下する
ことを防止する観点から、スクリーンをより表面積の大きいものに取り替えます。
また、同スクリーンを通過した異物が流量調整弁で閉塞しないよう弁の開度(隙間)を大
きくし、その下流側に流量調整用オリフィスを設置します。
概 要
概 要 図
[モジュール1基の大きさ]
大きさ:高さ約0.6m、幅約1m、奥行き約1m
多孔板14枚、多孔板1枚の面積:約1.3m2
ヘッドカバー
コアチューブ
多孔板
ろ過穴
約2.5cm
約1.4cm
約45cm
流量調整弁の隙間
オリフィス設置前:約 1.1mm
オリフィス設置後:約2mm
オリフィス穴の直径
:約15mm
配管
内径約 34.4mm
オリフィス(材質:ステンレス)
流量調整弁
:1 次冷却材の流れ
流量調整用オリフィス設置
(ほう酸注入ライン:4箇所)原子炉容器余熱除去ポンプ
燃料取替用水
タンク
冠水時の水位 EL 約-7.75m蒸気発生器1次冷却材ポンプ
格納容器再循環サンプ
格納容器スプレイポンプ
格納容器スプレイ
高圧注入ポンプ
充てん/
高圧注入ポンプ
1次冷却材
原子炉格納容器
主蒸気
(タービンへ)
主給水
(復水器から)
流量調整弁
スクリーン
EL:約-8.7m
1次冷却材配管破断時に1次冷却材が流出
(1次冷却材喪失事故)
系統概要図
(格納容器再循環サンプ使用)
取り替え前 取り替え後(イメージ)
スクリーン
参考(スクリーン取り替えイメージ)
スクリーン (注記)新型のスクリーンは、複数のモ
ジュールで構成されている。
モジュール再循環サンプスクリーンの概要図格納容器スプレイポンプへ
予熱除去ポンプへ
(高圧注入ポンプ、
充てん/高圧注入ポンプ)
:一次冷却材の流れ
スクリーン
約 2.5m
約 3.9m
格納容器スプレイポンプへ
予熱除去ポンプへ
(高圧注入ポンプ、
充てん/高圧注入ポンプ)
モジュール
:一次冷却材の流れ
約60cm
参考図-11162号機放水路について、浦底断層を回避するルートに変更するための工事を行います。
当該工事は、今年度から平成25年度にかけて実施する計画であり、今年度は放水路トン
ネルの掘削工事を開始します。
概 要
概 要 図
(2号機)耐震裕度向上工事
(代替放水路設置工事)
平面図
代替放水路トンネル断面図
消波ブロック(イメージ)
単位:mm
(旧ふげん発電所)
・放水口モニタ建屋
・角落し格納庫
・角落しクレーン
(イメージ)
(平成24年度実施予定)
参考図-1217(1,2号機)耐震裕度向上工事
(支持構造物補強工事)
既設設備の耐震性を一層向上させるため、配管サポートやケーブルトレイ等の補強を行います。
概 要
改造後
非常用ディーゼル発電機
燃料貯蔵タンク壁面
アンカーボルト
溶接箇所
取付ボルト
新規コンクリート
新規基礎部材
改造後
既設基礎ボルト
既設基礎ボルト
改造前
<平面図>
既設基礎ボルト
新規基礎部材
新規コンクリート
非常用ディーゼル発電機
燃料貯蔵タンク
非常用ディーゼル発電機燃料貯蔵タンクA、Bの強化例(イメージ)
追加サポート壁<上面図>壁<立面図>
格納容器
スプレイ冷却器
格納容器スプレイ冷却器A、B
の強化例(イメージ)
クレーンの支持部の強化例(イメージ)
クレーン
浮上がり防止装置のつめとつめ取付ボルトを高強度材料(炭素鋼
からクロムモリブデン鋼へ変更)に取替える。
浮上がり防止装置
ボルト
レール つめ
浮上がり防止装置
原子炉補助建屋
余熱除去系
格納容器スプレイ
ポンプ
高圧注入系
燃料取替用水タンク
蒸気発生器
加圧器
蓄圧タンク
ポーラクレーン
高圧注水ポンプ
一次冷却系
余熱除去ポンプ 余熱除去冷却器
主蒸気系
主給水系
主蒸気
(タービンへ)
主給水
(復水器より)
一次冷却材
ポンプ
原子炉容器
原子炉建屋
格納容器スプレイ系
タービン
動補助給水
ポンプへ
非常用ディーゼル発電機
格納容器スプレイ冷却器
非常用ディーゼル
発電機燃料貯蔵
タンク
:配管の支持部の強化
使用済燃料ピットクレーン
燃料取扱棟
2号機耐震裕度向上工事概要
概 要 図
1号機耐震裕度向上工事概要
スナッバ
配 管
改造前
スナッバの容量を増加
するか、又は新規スナ
ッバを追加し、配管の
支持機能を確保する。
改造前 改造後(例)
ケーブルトレイサポート改造イメージ図
サポートを追加し、ケー
ブルトレイの支持機能を
確保する。
配管サポート改造イメージ図
(注記):工事箇所および内容については今後検討し決定する。
改造後(例)
追加
配 管
スナッバ
参考図-1318(1,2号機)耐震裕度向上工事
(地震随伴事象対応工事)
既設設備の津波対策として、2号機の取水系構造物に海水貯水槽を設置します。また、地
震時における1号機原子炉建屋背後斜面の安定性を向上させるため、アンカー等により補強
します。
概 要
【工 法】
・グランドアンカー工法による補強を行う。
平成20年度から継続中
概 要 図
2 号機海水貯水槽
敦賀発電所1号機
敦賀発電所2号機
補機海水取水トンネル
対象斜面
(1号機南側)
【工 法】
補機冷却用海水取水口前面に、鋼管矢板等
により海水貯水槽を設け、引き波時において
も一定量の海水を貯水する。
平成20年度から継続中
貯水槽
けい留施設
斜面対策イメージ図
津波対策イメージ図
【1号機南側斜面対策イメージ図】
【2号機海水貯水槽完成イメージ図】
アンカー
原子炉建屋
切り取り 19(1,2号機)耐震対応強化工事
(新潟県中越沖地震対応工事)
新潟県中越沖地震の対応として、消火設備としては2号機の消火水源である原水タンクの耐
震補強や1号機の消火水源タンク、消火ポンプ上屋の設置及び1,2号機屋外消火水配管の地
上化を行います。また、緊急時対策本部建屋の設置(平成22〜23年度実施)、使用済燃料
貯蔵池やサイトバンカについて、地震時に水面が揺れ、プールから溢れた水が外部へ流出する
のを防ぐための対策等を行います。
なお、発電所にて収録された地震データを本店に自動転送する機能、バックアップ用現場収
録型地震計の増設を実施しており、2号機については、地盤用地震計を併せて増設します。
概 要
概 要 図
2号機原子炉建屋
1号機原子炉建屋
原水タンク
耐震補強
原子炉建屋(11台) 原子炉補助建屋(4台)
原子炉建屋地下2階4台増設
バックアップ用地震計
収録装置
2号機 地震観測システム概略図
各建屋 中央制御室
EL:-17m、-50m、-100m
地表、EL:-10m、-50m、-100m
(4台)
屋外
データ
収集装置
本店へ
収録装置
平成 21 年度〜
22 年度に増設
緊急時対策本部建屋設置箇所
使用済燃料貯蔵池等の水流出防止対策
消火水源タンク
(平成 21 年度から継続)
消火ポンプ上屋
(平成 21 年度から継続) ★:地震計追設箇所(平成 21 年度から継続)
:消火系配管地上化ルート(平成 21 年度から継続)
平成 21 年度〜22 年度に増設
平成 21 年度〜22 年度に増設
参考図-14(1/2)
凡例
:新規塀
:新規堰
サイトバンカ
階段
1号機 サイトバンカ
(使用済制御棒等の固体廃棄物貯蔵施設)
サイトバンカの水流出防止対策
イメージ(例)
(注記) 工事内容については検討段階であり、変更の可能性がある。
地盤用地震計(3台) 20参考図-14(2/2)
概 要 図
緊急時対策本部建屋の設置イメージ
< 立面図 >(A矢視)
新事務本館 旧事務本館
2号機原子炉建屋
1号機原子炉建屋
緊急時対策本部建屋
< 立面図 >(B矢視)
(矢視Aからのイメージ図)
新事務本館
旧事務本館
緊急時対策本部建屋イメージ図
(矢視Bからのイメージ図)AB
< 仕様 >
構造:免震構造・鉄筋コンクリート
地上3階建て
設備:災害対策本部スペース等
工期:平成 22 年度〜平成 23 年度
(注記)仕様等については、変更の可能性がある。
年 平成22年 平成23年
月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
主 要 工 程
土地造成等
1地盤改良・止水壁構築工事他
2追加切取工事他
3ケーブルトンネル掘削他工事
4復水器冷却施設等掘削工事
5原子炉建屋等掘削工事他
仮設工事
1その他仮設工事
表-3 (3,4号機)平成22年度 作業工程表
準備工事
安全審査・工事計画認可等
建設工事
基礎掘削工事
追加切取工事、中央渓流堰堤工事
仮設用地造成工事、コンクリートプラント設備設置工事他
ケーブルトンネル掘削他工事
地盤改良工事、原子炉背面道路工事、止水壁構築工事、地盤整地工事他
掘削工事
着工(第1回工事計画認可)予定21 22
(3,4号機)建設準備工事
平成21年7月に竣工した埋立地の掘削予定箇所の湧水対策として、止水壁を設置する工事や
地震時の原子炉建屋背後斜面の安定性を向上させるための追加切取工事等を昨年度に引き続き実
施します。
また、3、4号機で発生した電気を既存の開閉所(500kV)から送電するためのケーブル
敷設用トンネルの掘削工事を行います。
建設工事に用いる資機材の倉庫等を設置するための仮設用地の造成を昨年度に引き続き実施す
るとともに、既に造成が完了している仮設用地にコンクリートの製造プラントを設置します。
概 要
参考図-15
ケーブル敷設用
トンネルの掘削
予定ルート7060504030203040506070809010080730浦底湾60504010
福井県水産試験場
山地造成他区域(仮設用地)
山地造成他区域(仮設進入道路用地)
山地造成他区域(作土仮置用地)
水田部造成区域(仮設用地)
水田部造成区域(仮設用地)
水産試験場
コンクリート製造プラント設置
敷地造成工事中
概 要 図1122
2 - 2
追加切取範囲
追加切取範囲
止水壁設置
ケーブル敷設用
トンネルの掘削
予定ルート
追加切取工事断面図
ア ン カ
1 - 1
止水壁
追加切取部
止水壁設置部断面図

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /