平 成 1 7 年 7 月 1 日
日本原子力発電株式会社
敦賀発電所2号機の原子炉起動について
敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉:定格電気出力116万キロワット)は、6月9
日に原子炉を手動停止して、ホウ酸注入系統*1
のテストコネクタ弁*2
の下流にある閉
止栓(スウェージロック)からの漏えい原因を調査し、対策を完了しております。
また、本件に関し、関係機関への通報連絡が遅れたことにつきましては、福井県およ
び敦賀市などから本件についての改善の申し入れを受けており、
原因と改善策等をとり
まとめた報告書を6月29日に福井県および敦賀市に提出しております。
*1:ホウ酸注入系統
非常用炉心冷却設備の一つで、事故時に中性子を吸収するホウ酸を原子炉に注入する系統
*2:テストコネクタ弁
定期検査時の試験や水抜きの際に使用する弁
(平成17年6月8日、10日、23日、29日発表済)
その後、
6月30日に敦賀発電所をはじめ福井地区において、
副社長から通報連絡遅
れの原因と改善策および地域との信頼に係る全社的な意識改革の促進のための社長告
示について所員に説明するとともに、
意見交換を行い、
発電所運営において徴候を確認
した時点での速やかな通報連絡など、通報連絡の三原則の周知徹底を行いました。
また、本店、東海地区でも副社長による説明会等を開催するなど、全社員に同様の周
知徹底を行いました。
さらに、この三原則の趣旨を徹底するため、改善策等については継続して実施し、そ
の定着状況については、今回設けた対策委員会で、確実に検証していくこととします。
今後、
7月2日0時頃に原子炉を起動した後、
7月3日2時頃に発電を再開する予定
です。
別紙:敦賀発電所2号機の通報連絡遅れに関する改善策の実施状況
以 上
敦賀発電所2号機の通報連絡遅れに関する改善策の実施状況
【トップ自らが先頭に立った全社的な意識改革の促進】
1地域との信頼に係る全社的な意識改革の促進のための社長告示
私たち自身が常に地域の一員であることを忘れずに、
緊張感を持って業務運営に
あたるよう、6月29日に全社員に対し社長告示をもって、安全協定の精神の再徹
底を指示した。
2経営層と所員との意識改革のため意見交換
経営層が本店、敦賀地区、東海地区において、幹部をはじめ社員と社長告示の主
旨について意見交換を行った。
なお今回の説明会に参加できなかった社員について
は、各所属長より説明を行っている。
・敦 賀 発 電 所:6月29日(水) 副所長(205名)
6月30日(木) 副社長(227名)
・敦賀地区本部:6月30日(木) 副社長( 34名)
・東 海 地 区:6月29日(水) 副社長( 94名)
・本 店 地 区:6月29日(水) 副社長(260名)
【組織的仕組みや組織間コミュニケーションの改善】
3技術渉外担当が通報連絡の要否判断に助言しやすい体制
日頃自治体等との対応を行っており、
地域の視点に対する理解の深い技術渉外担
当を、運営管理グループから分離し、通報連絡の要否の判断に対する異なる視点か
らの意見の提供を促進するため、7月1日付で1名を総務室に発令した。
4地域対応経験者の通報連絡関係職位への計画的配置
発電所業務運営へ「地域の目線」を導入するよう、地域対応の経験と適性を持つ
社員2名を、所内の通報連絡に関係した職位へ7月1日付で発令した。
5所外から指導・助言できるよう連携強化
敦賀地区本部のメンバー(敦賀/福井)が6月29日以降、敦賀発電所の毎朝の
所内会議にTV会議で参加している。
以 上
別紙
副社長による所員説明会(6月30日・敦賀発電所)

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