新型炉に関する国際情報

1日米国原子力政策

「DOE、27億ドルを拠出し、国内の核燃料サプライチェーンを強化すると発表」米国のエネルギー安全保障を強化し、新たな高賃金雇用を創出するバイデン大統領の取り組みを支援するため、米エネルギー省(DOE)は6月27日、国内供給源からの低濃縮ウラン(LEU)購入のための提案依頼書(RFP)を発行した。

DOE、World Nuclear News、Nuclear Newswire、NUCNET、Reuters

1日ベルギー研究炉

「ベルギー、研究炉MYRRHAを着工」ベルギーのモルで、加速器駆動型研究用原子炉「MYRRHA」の第1期建設が進められている。第1段階では粒子加速器と2つのターゲット施設が建設され、第2段階では粒子加速器を600MeVに拡張し、第3段階では原子炉本体を建設する。

World Nuclear News

1日ウズベキスタン・ロシアSMR

「ウズベキスタンでSMRプラントの建設準備が進行中」ウズベキスタンに建設される6基の小型モジュール炉(SMR)のインフラ工事は、2024年秋に開始予定である。ロスアトム社とウズベキスタン原子力庁(ウザトム:Uzatom)が協力し、330MWの原子力発電所を2029年までに建設する。

World Nuclear News

1日韓国SMR

「KHNPがi-SMR運転シミュレーターを構築」韓国水力・原子力会社(KHNP)は6月28日、革新的な小型モジュール炉(i-SMR)の運転適性を検証するため、中央研究センター(central research center)にシミュレーターを設置したと発表した。

The Korea Economic Daily

1日カザフスタンその他

「カザフスタンの原子力発電所建設に関する国民投票は秋に予定 - トカエフ大統領」カザフスタンのトカエフ大統領は、2024年秋に実施される国民投票が、原子力発電所を建設するかどうかについてのカザフスタンの決定を導くことになると述べた。

Trend、KYPCNB

1日カナダ・ポーランドSMR

「AtkinsRéalis社、ポーランド初の小型モジュール原子炉導入を支援する枠組みを締結」AtkinsRéalis社の子会社であるCandu Energy社は、ポーランドにおけるGE日立社製BWRX-300の導入を支援する契約を締結した。

AtkinsRéalis

1日米国原子力政策

「オハイオ州下院、原子力をグリーン・エネルギーと定義する法案を可決」オハイオ州下院は、原子力エネルギーをグリーンエネルギーと定義する法案、下院法案308を可決した。

Ohio House of Representatives

2日米国・中国その他

「米国が原子力で中国に対抗するため「政府が一丸となった」のアプローチの必要性を提案」情報技術・イノベーション財団(ITIF)が最近発表した記事「原子力発電において中国はどれほど革新的か」は、中国がいかにして世界有数の原子力推進国になったかを述べている。その理由は、中国の原子力産業が「広範な資金調達と体系的な調整を提供する政府全体の戦略によって支えられているからだ」と記事は主張している。米国が「再び原子炉産業のリーダーになるには、同様に首尾一貫した国家戦略を採用する必要がある」と記事は指摘する。

Nuclear Newswire

2日デンマーク・スイスSMR(溶融塩炉)

「コペンハーゲン・アトミクス社がスイスのPSIと協力協定を締結」コペンハーゲン・アトミクス社はスイスのポール・シェラー研究所(PSI)と提携し、トリウム溶融塩炉に関する臨界実験を行うための大規模実験協力協定を締結した。

World Nuclear News、NUCNET

2日米国SMR(溶融塩炉)

「ケイロス・パワー社が溶融塩試験プロジェクトを完了」ケイロス・パワー社は、FLiBe溶融塩システムの試験を完了した。ETU 1.0(最初のエンジニアリングテストユニット)はヘルメス原子炉開発の一環で、多数の試験を経て重要なデータを収集し、次のETU 2.0、3.0のプロジェクトも進行中である。

DOE NE局

2日米国SMR

「PPL社、ケンタッキー州の原子力事業可能性調査を拡大」米電力会社PPL社は、ゲント石炭火力発電所用地の初期評価が完了し、小型モジュール炉(SMR)に適していることが判明したことを受け、ケンタッキー州における原子力発電の実現可能性調査を拡大している。

World Nuclear News

2日米国SMR

「エナジー・ノースウエスト社、ワシントン州リッチランド近郊に12基のSMRを計画」エナジー・ノースウエスト社は、ワシントン州リッチランド近郊にあるコロンビア発電所に12基の小型モジュール炉(SMR)を新設し、原子力発電能力を拡大することを提案している。

The Spokesman-Review

3日英国・仏国SMR

「ニュークレオ社のSMRに対するフランスの規制審査が進展」革新的な原子炉開発企業であるニュークレオ社は、小型モジュール炉(SMR)プロジェクト開発者のためにフランス規制当局ASNが設定した、認可申請の円滑化、確実化、迅速化のための準備段階を完了したと発表した。ニュークレオ社によると、この準備段階において、フランスの原子力規制当局であるASNとIRSNは、同社のプロジェクトの成熟度を評価し、同社のLFRプロジェクトと関連する核燃料製造プラントのすべての安全オプションについて議論した。

World Nuclear News

3日米国データセンター

「タレン社、サスケハナ・データセンター計画への異議申し立てに反対」データセンターを原子力発電所に併設するという前例のない相互接続サービス契約に対するエクセロン・コーポレーションとアメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)社による抗議は、技術革新を阻害する「誤った試み」であるとタレン社は述べた。

World Nuclear News

3日イタリア原子力政策

「イタリア、2050年までに電力の22%を原子力発電で賄う可能性」イタリアのジルベルト・ピチェット・フラティン環境・エネルギー安全保障相は、同国が原子力発電計画の再開を決定した場合に想定される発電量が国内の電力需要の20〜22%以上に増加する可能性があると述べた。

World Nuclear News

3日仏国SMR

「フランスのEDF社がコストと技術の懸念からSMRの設計を再検討」EDF社は、ヴァッテンフォール社、チェコ電力公社(CEZ)、フォータム社(Fortum)といった顧客候補からのフィードバックを受け、小型モジュール炉(SMR)の設計に独自の技術革新を継続して開発するのではなく、既存の技術を使用することに切り替えると、7月1日に発表した。

Reuters

4日韓国SMR

「韓国の都市、i-SMRの導入可能性を検討」韓国水力・原子力会社(KHNP)は大邱広域市と、大邱・慶北新空港近くのハイテク産業団地に小型モジュール炉(i-SMR)発電所を建設する覚書(MOU)を交わした。

World Nuclear News

4日米国SMR(マイクロリアクター)

「NANOニュークリア社とCurio社がマイクロリアクター燃料リサイクルで協力」先進的な核燃料リサイクル技術に注力する米国拠点のCurio社と、先進的なマイクロリアクター設計の開発企業であるNANOニュークリア社は、NANOニュークリア社のマイクロリアクター向け核燃料リサイクルの最適化に協力するための覚書(MOU)と合意書に署名した。

Nuclear Engineering International

4日ノルウェーSMR

「ノルスク・シャーナクラフト社が新たな原子炉導入計画を発表」ノルウェーのベルゲンに本社を置くノノルスク・シャーナクラフト社は先月、ノルウェー北部のフィンマルク県に複数の小型モジュール炉(SMR)をベースとした発電所を建設するための評価案をノルウェーのエネルギー省に提出した。

NUCNET

8日韓国SMR

「SMR動力船の研究機関が発足」韓国の木浦(モクポ)大学は7月2日、付属研究所である小型モジュール炉(SMR)船舶研究所の開所式を行った。同大学は、SMR船舶の研究と教育の世界的なハブの構築を目指している。

World Nuclear News

9日ノルウェーSMR

「ノルウェーで更に別の自治体が原子力研究に参加」ノルウェー南部のリングダル自治体は、ノルスク・シャーナクラフト社と小型モジュール炉(SMR)発電所の調査協力協定を締結した。

World Nuclear News

9日フィンランドSMR

「フィンランドの自治体の意思決定者はSMRに好意的」フィンランドの大都市で小型モジュール炉(SMR)建設に前向きな意思決定者が多く、平均86%が賛成している。

World Nuclear News

9日仏国SMR

「フランスを拠点とするブルーカプセル社が200万ユーロの新規投資を発表」フランスのブルーカプセル社は、同社の高温小型モジュール炉(SMR)プロジェクトに200万ユーロ(210万ドル)を新たに投資すると発表した。

NUCNET

9日韓国原子力電池

「KAERIとLGイノテック社、原子力電池で協力へ」韓国原子力研究院(KAERI)とLGイノテック社は、宇宙・防衛分野で使用される原子力電池の熱電変換技術開発で協力することに合意した。

World Nuclear News

9日タイSMR

「ガルフ・エナジー社は原子力を支持し、国民に教育を促す」バンコクを拠点とするガルフ・エナジー・デベロップメント社が、SMRを検討するタイ政府の方針への支持を表明した。

The Nation Thailand

9日トルコ・米国原子力政策

「トルコと米国、原発プロジェクトで協議中とトルコ政府高官」トルコエネルギー省高官は、トルコは米国と大規模原子炉と小型モジュール炉(SMR)の建設の可能性について協議していると述べた。

Reuters

9日インド・ロシア核燃料

「インド、ロシアからの長期ウラン供給を確保する構え」ロシアとインドは、タミル・ナードゥ州の原子力発電所向け長期ウラン供給協定に合意する見込みである。ウラン価格は急騰中で、インドは輸入依存を強めている。

Bloomberg

10日英国SMR

「EDF社、英国のSMR選定コンペから撤退」EDF社は、グレート・ブリティッシュ・ニュークリア(GBN)の小型モジュール炉(SMR)コンペティションへの設計提出期限に間に合わず、実証用SMRを建設する2社のうちの1社となる競争から事実上撤退したと報じられた。

World Nuclear News、The Telegraph

10日米国SMR(マイクロリアクター)

「Aalo Atomics社、マイクロリアクターの認可と立地のための地盤を固める」Aalo Atomics社は、2029年までにアイダホ州に10MWeのマイクロリアクターを7基建設する計画を進めるため、NRCに規制関与計画(regulatory engagement plan)を提出した。

Nuclear Newswire

10日英国SMR

「「ウガンダのロックフェラー」とゼネラル・エレクトリック社、英国でのSMR建設提案」「ウガンダのロックフェラー」というニックネームを持つインド系豪族であるマドヴァニ家は、ゼネラル・エレクトリック(GE)社と手を組み、英国で複数のGE日立社製BWRX-300を建設することを目指している。

The Telegraph

10日ロシア・インドその他

「ロシア、インドに原子力計画を提案」ロシアの通信社RIA Novostiによると、ロスアトム社は、インドで新たに6基の大型原子力発電所と小型原子力発電所を建設する可能性を検討しているという。

Newsweek

10日IAEA(国際原子力機関)SMR

「新しいIAEA NEXSHAREネットワークがSMRの設計と認可のためのコードバリデーションに関する協力を促進する」IAEAの原子力調和・標準化イニシアチブ(NHSI)の一環として、IAEAは先進原子炉の安全性と性能をチェックするためのコンピューターコードに関する世界的な協力を促進している。6月にウィーンのIAEAで開催された初の地域間ワークショップでは、実験施設、小型モジュール炉(SMR)開発者、技術支援機関、国際機関の代表者が、実験・コード検証共有ネットワーク(NEXSHARE)を設立した。

IAEA、OECD/NEA

10日米国SMR(高速炉)

「ベクテル社、ビル・ゲイツ氏の次世代原発をワイオミング州に建設する計画とは?」「テラパワー社のNatrium実証炉の着工は重要だが、プロジェクトは難題に直面している。それでも、その革新的な設計はNatriumを成功に導く。」と、ベクテル社の原子力担当副社長兼ゼネラルマネージャー、アフメット・トクピナル氏は言う。

Construction Briefing

11日ロシア高速炉

「ロスアトム社、BN-800でマイナーアクチニド含有MOX燃料を初めて装荷」ベロヤルスク原子力発電所のBN-800原子炉に、アメリシウムとネプツニウムを含むMOX燃料が装荷された。

ロスアトム、ATOM Media、Atomic Energy 2.0、Nuclear Engineering International

11日米国原子力政策

「バイデン大統領、新型原子炉の導入を加速させる重要法案に署名」ジョー・バイデン大統領は、原子炉の許認可を迅速化し、手数料を削減し、環境審査を簡素化することにより、原子力エネルギーを拡大することを目的とした超党派の「クリーンエネルギーのための多用途先進原子力の導入を加速する法律(ADVANCE法)」に署名した。

DOE NE局、World Nuclear News、NUCNET、The Hill、アメリカ合衆国上院環境・公共事業委員会(United States Senate Committee on Environment and Public Works)

11日フィンランド原子力熱利用

「フィンランドの研究:原子力地域暖房は環境に良い」ステディ・エナジー社のLDR-50原子力地域暖房炉の分析によると、化石燃料を原子力エネルギーに置き換えることでCO2排出量の大幅な削減が可能と示された。

Nuclear Newswire

11日米国SMR(高速炉)

「SMRの可能性を示すオクロ社の原子力受注実績」オクロ社は、米国のアイダホ国立研究所(INL)で2027年までに最初の小型モジュール炉(SMR)を導入する方向で進んでおり、液体金属炉技術を使った15 MWeから50 MWeまでのスケーラブルな原子力発電所を開発している。同社は、アトミック・アルケミー社やワイオミング・ハイパースケール社などとの戦略的パートナーシップや契約を確保し、50基以上の原子炉建設に対する拘束力のない関心(non-binding indications of interest)を得ている。

Reuters

11日米国SMR

「ドミニオンエナジー社、顧客のニーズをサポートするSMR技術の実現可能性を判断するための重要な一歩を踏み出す」ドミニオンエナジー社は、同社のノース・アナ発電所における小型モジュール炉(SMR)開発の実現可能性を評価するため、主要なSMR原子力技術企業からの提案依頼書(RFP)を発行した。

ドミニオンエナジー

11日英国SMR

「GEベルノバ社の原子力事業、SMR競争が大きな節目を迎え、GBNに提案書を提出」GE日立(GEH)社の原子力事業部門であるGEベルノバ社は、グレート・ブリティッシュ・ニュークリア(GBN)の小型モジュール炉(SMR)コンペに対する入札回答書を提出した。

GEベルノバ

11日英国SMR

「ロールス・ロイスSMR社、最先端のシミュレーション技術で120万ポンドの契約を締結」ロールス・ロイスSMR社は、小型モジュール炉(SMR)技術の設計を継続的に進めており、2024年夏の包括的設計審査(GDA)のステップ2完了に向けて順調に進んでいるため、発電所シミュレーターの開発にGSEソリューションズ社を採用した。

ロールス・ロイスSMR

11日英国SMR

「SMR候補6社のうち5社がGBNコンペに入札書を提出」GE日立社、ホルテック社、ニュースケール社、ロールス・ロイスSMR社およびウェスチングハウス社は、グレート・ブリティッシュ・ニュークリア(GBN)の小型モジュール炉(SMR)コンペに入札書を提出した。

New Civil Engineer

11日米国その他

「石炭から原子力への転換の実現可能性を検討する米国の研究」米国ミシガン大学の研究者は、米国内の245の稼働中の石炭発電所を先進的な原子炉に転換することの実現可能性をランク付けする評価を完了した。

ミシガン大学、World Nuclear News

11日米国その他

「BWXT、宇宙での原子力技術の発展を目指す」BWXテクノロジーズ(BWXT)社は、NASA、軍、民間企業と協力し、従来の化学ロケットを使用した宇宙船よりも高速で効率的な原子力宇宙船用の燃料と部品を開発している。他の目標として、BWXT社は火星への有人ミッションの実現を目指している。

CARDINAL NEWS

12日米国SMR

「グレン・ヤンキン知事、イノベーションを受け入れバージニア州のエネルギーセクターを多様化するための法案に署名」7月10日、バージニア州知事グレン・ヤンキン氏は小型モジュール炉(SMR)の開発と導入を支援する法案に署名した。

バージニア州知事グレン・ヤンキン事務所

12日フィリピンSMR

「ロティリヤ長官:SMRは2029年までに利用可能になる可能性」フィリピンのラファエル・ロティリヤ・エネルギー長官は、2029年までに国内で小型モジュール炉(SMR)が商業的に利用可能になる可能性があると述べた。

Power Philippines

12日米国その他

「米国の自然エネルギー発電量、原子力を上回る」エネルギー・シンクタンクのEmber社が発表したデータによると、米国では、太陽光発電と風力発電の組み合わせが、2024年上半期の6ヶ月間で初めて原子力発電を上回った。

Reuters

12日ポーランド原子力政策

「ポーランドのサプライチェーンへの参加を評価する研究」ポーランド経済研究所は、ポーランド初の原子力発電所建設に関するポーランド企業の関心を測るため、PEJ(Polskie Elektrownie Jądrowe)社と協力し、調査を実施する。

World Nuclear News

16日米国SMR(高速炉)

「サム・アルトマン氏の「OpenAI」、2027年には完全に原子力エネルギーで動くようになる可能性」OpenAIの創設者であるアルトマン氏が会長を務めるカリフォルニアを拠点とする原子力開発企業オクロ社は、2027年までにアイダホ国立研究所(INL)で最初の原子炉を稼働することを目指している。

Newsweek

16日イタリアSMR

「ピチェット大臣:小型モジュール炉への投資を可能にしたい」イタリア政府は、小型モジュール炉(SMR)への投資を認める法律を提出する意向である。ジルベルト・ピチェット・フラティン環境・エネルギー安全保障相は『フィナンシャル・タイムズ』紙のインタビューでこのように述べ、SMRは10年以内に稼働する可能性があると説明した。

Agenzia Nova

16日カナダSMR

「原子力エネルギーはサスカチュワン州の未来に大きな役割を果たす可能性がある:大学研究者」原子力はサスカチュワン州のエネルギー産業の次の原動力となり得ると、レジーナ大学で小型モジュール炉(SMR)を研究しているアーサー・シトゥム氏は言う。

The Leader-Post

17日ギリシャSMR

「ギリシャ、原子力を検討」ギリシャのエネルギーアドバイザーであるニコス・ツァフォス氏によると、同国は小型モジュール炉(SMR)を導入するか、相互接続された欧州の原子力エネルギープロジェクトに参加する可能性を検討しているという。

ekathimerini.com

18日米国核燃料サイクル

「オクロ社、先進燃料リサイクルプロセスとして電解精製や廃棄物分離を含む一連のプロセスの実証に成功」オクロ社は、アルゴンヌ国立研究所(ANL)およびアイダホ国立研究所(INL)と共同で、先進燃料リサイクルプロセスとして電解精製や廃棄物分離を含む一連のプロセスの実証を成功した。

オクロ

19日米国新型炉燃料

「BWXT社、ワイオミング州にTRISO燃料製造施設の立地を検討」BWXT社は、TRISO燃料製造施設の候補地を調査するため、ワイオミング州のエネルギー当局(Wyoming Energy Authority:WEA)とおよそ1年半に及ぶ評価プロセスに取り組む。

BWXT、World Nuclear News、Nuclear Newswire、NUCNET

19日米国その他

「The Nuclear Company、米国でのフリート規模の原子力発電開発計画を発表」ザ・ニュークリア・カンパニー(The Nuclear Company)と名付けられた新しい新興企業は、認可されたライセンス技術と標準化されたプロセスを使用して、複数の原子力発電所のプロジェクトの開発を進めることを目的としている。同社は7月18日、米国内で一連の原子力発電所を建設する計画を発表した。

The Nuclear Company

22日フィンランド原子力熱利用

「ステディ・エナジー社とクオピオン・エネルギア社が協力関係を強化」フィンランドのSMR開発企業であるステディ・エナジー社は、エネルギー・サービス・プロバイダーであるクオピオン・エネルギア社と、フィンランドのクオピオ市に地域暖房を提供するためのLDR-50原子炉の導入につながる可能性のある事前計画契約を締結した。

ステディ・エナジー、World Nuclear News

22日英国SMR

「英国NIA、ロールス・ロイス社のSMRに英国の妥当性評価を求める」英国原子力産業協会(NIA)は、ロールス・ロイスSMR社の小型モジュール炉(SMR)の妥当性評価(justification decision)を英国政府に申請した。これは、英国の原子炉設計の妥当性を求める初めての申請である。

ロールス・ロイスSMR、World Nuclear News

22日COP(締約国会議)その他

「気候変動ファイナンスが最優先課題、とCOP29次期議長」11月にアゼルバイジャンで開催される国連のCOP29サミットの議長指名を受けたムフタール・ババエフ氏は、交渉の最優先事項は「途上国のニーズと優先事項を考慮し、問題の緊急性と規模に見合った」気候変動ファイナンスに関する「公正かつ野心的な」目標に合意することだと述べた。

World Nuclear News

22日ウズベキスタン・ロシアSMR

「ウズベキスタン、中央アジア初の小型原子力施設を建設へ」ウズベキスタン原子力庁(Uzatom)は、ロスアトム社と協力し、ジザフ地域に55MWeのRITM-200N原子炉を6基導入する計画であることを明らかにした。

News.Az

22日米国・韓国SMR

「ABSとKRISO、SMR搭載船舶と浮体式発電プラットフォームを推進」米国船級協会(ABS)と韓国船舶海洋技術研究所(KRISO)は、商業用小型モジュール炉(SMR)動力船と浮体式SMR発電プラットフォームを推進するために協力する。

米国船級協会(ABS:American Bureau of Shipping)

22日イタリア・欧州SMR

「RINA、欧州SMR産業同盟に加盟」イタリア船級協会RINAは、2030年代初頭までにヨーロッパにおける小型モジュール炉(SMR)の開発、実証、導入を促進し加速させることを目的とした欧州SMR産業同盟に加盟した。

Offshore Energy

23日米国原子力政策

「DOE、セントラス社に2024-25年のロシア産ウラン輸入を許可」エネルギー省(DOE)はセントラス・エナジー社に対し、2024-2025年、既存の契約についてロシア産濃縮ウランの輸入を許可した。

Centrus Energy、World Nuclear News、S&P Global

23日オーストラリアSMR

「ピーター・ダットン氏、原子力推進でクイーンズランド州の地方を調査」オーストラリアの自由党のピーター・ダットン党首は7月22日、今年初めに発表された連合の原子力計画を支持し、小型モジュール炉(SMR)原子力発電所の7つの候補地を特定した。

News.com.au

23日英国その他

「ロールス・ロイス社、宇宙原子力発電のための国家宇宙イノベーション・プログラム資金を獲得」ロールス・ロイス社は、国家宇宙イノベーション・プログラム(NSIP)の下、英国宇宙庁から資金を獲得した。本プログラムは宇宙原子力発電技術の開発の更なる支援を行うものである。

Rolls-Royce

24日米国SMR(マイクロリアクター)

「Burns & McDonnell社、BWXT社とBANRマイクロリアクターの開発に関する契約を締結」Burns & McDonnell社は、BWXテクノロジーズ社(BWXT社)と、熱と電力を供給できるBWXT Advanced Nuclear Reactor(BANR)マイクロリアクターの設計と開発を進める契約を締結した。

Burns & McDonnell、World Nuclear News

24日米国SMR(溶融塩炉)

「ケイロス社のヘルメス2がNRCの安全審査を通過」原子力規制委員会(NRC)のスタッフは、テネシー州オークリッジにヘルメス2溶融塩冷却炉試験施設を建設するケイロス・パワー社の申請に対する最終的な安全性評価を完了したと、7月22日に発表した。

Nuclear Newswire、NUCNET

24日米国その他(世論調査)

「アメリカ国民の気候変動に対する見方はほぼ変化なしだが、原発支持は上昇」リソース・フォー・ザ・フューチャー(RFF)の「気候変動と環境に関する決定的なアメリカ世論調査」と呼ぶ新しい報告書によると、原子力発電を良い発電方法と考えるアメリカ人の割合が増加していることがわかった。

Nuclear Newswire

24日イタリア・仏国SMR

「EDF社、Edison社、Federacciai社、Ansaldo Energia社、Ansaldo Nucleare社が、イタリア鉄鋼業の競争力強化と脱炭素化のための原子力利用に関する覚書に調印」EDF社、Edison社、Federacciai社、Ansaldo Energia社、Ansaldo Nucleare社は、イタリアの鉄鋼業の脱炭素化のための小型モジュール炉(SMR)投資の機会を検討する覚書(MOU)に署名した。

EDF

24日米国SMR(マイクロリアクター)

「NANOニュークリア・エナジー社、新たに取得した環状リニア誘導型電磁ポンプ技術を確保するため仮特許を出願」NANOニュークリア・エナジー社は7月23日、最近取得した有効な環状リニア誘導型電磁ポンプ(ALIP)技術の知的財産権を確保するため、米国特許商標庁(USPTO)に一連の仮特許出願を行ったことを発表した。

NANOニュークリア・エナジー

24日インドSMR

「政府はSMRの設置に民間セクターを活用へ」インドのニルマラ・シタラマン財務相は7月23日、インドにおける原子力の割合を増やすため、民間セクターと提携して政府が小型モジュール炉(SMR)の研究開発を支援すると発表した。

Mint

24日インド原子力政策

「初めて民間セクターによる原子力への投資が認められる」7月23日、インドのニルマラ・シタラマン財務大臣の発表により、民間セクターが原子力発電所の設立にパートナーとして参加することが初めて認められた。

NDTV

24日英国SMR

「原子力産業は深刻なサイバーセキュリティの脅威に直面している - 報告書」チャタムハウスの「民間原子力部門のサイバーセキュリティ」報告書によると、世界の原子力産業はサイバーセキュリティの脅威の増大に直面しており、最新のセキュリティの必要性が強調されている。

Power Technology、チャタムハウス

24日カナダ・米国医療用RI

「BWXTメディカル社とNorthStar Medical Radioisotopes社がアクチニウム225の生産をサポートする供給契約を締結」BWXTメディカル社とNorthStar Medical Radioisotopes社は、がん治療に用いられるアクチニウム-225の生産を促進するため、マスターサービス契約(MSA)を締結した。契約にはラジウム226の加工・精製やターゲット設計プロジェクトが含まれ、両社は新たな治療法提供を目指す。

BWXT

25日中国高温ガス炉

「中国のぺブルベッド型モジュール炉、「メルトダウン」試験をパス」中国清華大学によると、中国の石島湾(Shidaowan)原子力発電所で行われた新しいテストでは、商業規模の固有安全性を達成するため、自然冷却能力を確認した。石島湾原発は、ぺブルベッド型モジュール式の高温ガス炉実証炉(HTR-PM)であり、2023年12月に商業運転を開始した。

Interesting Engineering、Nuclear Newswire、Joule

25日米国SMR(高速炉)

「NRC、住民がワイオミング州でテラパワー社SMR計画について議論」米国ワイオミング州ケメラーで開かれた公聴会では、テラパワー社が今後数年間に計画しているNatrium原子炉実証プロジェクトの建設計画について、多くの意見や質問が寄せられた。

WyoFile、Nuclear Newswire

25日インドSMR

「インド、原子力、石炭、揚水発電プロジェクトへの支援を約束」インドの政府関係者によると、同国のエネルギー転換計画は、小型モジュール炉(SMR)、揚水式エネルギー貯蔵プロジェクト、より効率的な石炭火力発電所の開発に重点を置くと述べた。

POWER

25日仏国・アルメニアSMR

「フランス代表団、アルメニア原子力発電所との協力と新発電所建設について協議」7月23日、オリヴィエ・ドゥコティニ駐アルメニア・フランス大使率いる代表団がアルメニア原子力発電所を訪問した。アルメニアは、ロシアに代わり、西側の技術を用いた小型モジュール炉(SMR)建設の可能性を検討している。

Business Media

25日ルーマニア・米国SMR

「ドイチェスティSMRプロジェクトは継続:RoPower Nuclear社とFluor社がプロジェクト開発のためのFEED2契約に調印」Nuclearelectrica社とプロジェクト会社のRoPower Nuclear社は、ルーマニアにおけるNuScale 小型モジュール炉(SMR)発電所の展開に向けた重要な一歩となる、Fluor Corporationとのフロントエンドエンジニアリングおよび設計フェーズ2(FEED2)契約に署名した。

Nuclearelectrica

25日カナダ・タイ医療用RI

「カナダ、タイの放射性物質をがん治療に転用へ」カナダ原子力研究所(CNL)は、タイ原子力技術研究所から受け取った使用済みラジウム226をリサイクルし、アクチニウム225を製造する計画を進めている。この計画はIAEAのグローバル・ラジウム226マネージメント・イニシアチブの一環である。

World Nuclear News

29日オーストラリアSMR

「オーストラリアはSMR市場の成熟を待つべき:報告書」オーストラリア技術科学工学アカデミー(ATSE)の新しい報告書は、技術の成熟市場が出現する2040年代まで小型モジュール炉(SMR)の導入を待つことが、コストと技術リスクを最小限に抑えるために最もリスクの低い選択肢だと提言している。

World Nuclear News、ATSE

29日欧州SMR

「欧州におけるBWRX-300の展開に焦点を当てる作業部会」ポーランドのオーレン・シントス・グリーン・エナジー社(OSGE社)を中心とする欧州企業18社のグループは、GE日立社のBWRX-300技術導入を目的としたワーキンググループ設立を欧州SMR産業同盟に申請した。欧州での小型モジュール炉(SMR)導入を加速することを目的としている。

World Nuclear News

29日米国SMR(マイクロリアクター)

「空軍基地、争奪戦となったマイクロリアクター調達プロセスの終盤に差し掛かる」米国アラスカ州のアイルソン空軍基地で、マイクロリアクターの導入計画が進行中であり、2024年夏までに最終的な調達決定が発表される見込みである。

Nuclear Newswire

29日南アフリカSMR

「Eskom社、100MW級SMRの建設計画を推進」南アフリカ電力公社(Eskom)の発電担当グループ幹部であるBheki Nxumalo氏は7月24日、廃止された石炭火力発電所の建設計画の一環として、100MWの小型モジュール炉(SMR)の建設を検討していると述べた。

IOL

29日韓国・ルーマニアSMR

「サムスンC&T社、ルーマニアでSMRプロジェクトを実施」サムスンC&T社(サムスン物産)は、Fluor社、ニュースケール社、Sargent & Lundy社と共同でルーマニアの小型モジュール炉(SMR)プロジェクトのFEED(フロントエンドエンジニアリングおよび設計)スタディを実施すると発表した。FEEDは、許認可、建設コスト、工期などに関する予備的なプロジェクト計画を策定し、設計・調達・建設(EPC)業務を実施するための準備段階である。

Business Korea

29日英国エネルギー政策

「Great British Energy、エネルギー自立を加速させる新たなパートナーシップを開始」英国のキーア・スターマー首相とエド・ミリバンド・エネルギー大臣は、Great British Energy(公営企業)とThe Crown Estateとのパートナーシップを発表した。The Crown Estateは、このパートナーシップにより、2030年までに、ほぼ2,000万世帯分に相当する最大20〜30GWの新しい洋上風力発電開発が進展すると予測している。

英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)

29日米国新型炉

「TxPWC、ナチュラ・リソーシズ社との提携を発表」米国テキサス工科大学のTexas Produced Water Consortium(TxPWC)は、ナチュラ・リソーシズ社と提携し、パーミアン・ベースン(Permian Basin:米国南西部、テキサス州およびニューメキシコ州に跨る地域。アラスカ・メキシコ湾をしのぐ埋蔵量を誇り、全米の原油生産量の約20パーセントを占める。)の一部に電力を供給するための出力調整が可能な商用溶融塩炉(MSR)を開発する。

Texas Tech Today

29日米国SMR

「TVAのベルフォンテ・プラント、36年ぶりにまもなく発電の可能性」米国アラバマ州にある未完成のベルフォンテ原子力発電所では、テネシー峡谷開発公社(TVA)が小型モジュール炉(SMR)の建設を検討しており、近いうちに発電が開始されるかもしれない、と同州上院院内総務のスティーブ・リビングストン氏が語った。

1819 News

29日英国新型炉燃料

「英国がHALEU再転換コンペを開始」英国政府は、国内での商用HALEU(高アッセイ低濃縮ウラン)転換施設の開発を支援するため、最大7000万ポンドの資金調達コンペを開始した。

World Nuclear News

30日中国新型炉

「中国、世界初のトリウム溶融塩原子力発電所を2025年に稼働へ」中国は2025年までに、トリウムを燃料とする世界初の溶融塩炉(MSR)をゴビ砂漠に建設する計画である。

Interesting Engineering

30日欧州医療用RI

「EU、がん治療用医療アイソトープへの22億ドルのオランダ国家支援を承認」欧州委員会は、がん治療用の医療用アイソトープを製造するための新しい原子炉のために、オランダが22億ドルを融資および出資する計画を承認した。

Reuters

30日米国その他

「ルイジアナ州、INLと提携し先進原子力戦略を構築」ルイジアナ州は、アイダホ国立研究所(INL)のフロンティア・イニシアチブ(Frontiers Initiative)と協力して、州の強力な化学・石油部門を活用した戦略的計画を策定し、先進原子力エネルギーのリーダーになることを目指している。この計画には、クリーンエネルギーと経済競争力に焦点を当てた、マイクロリアクター、原子力電池、小型モジュール炉(SMR)の導入が含まれる。

INL

31日米国SMR(溶融塩炉)

「ケイロス・パワー社、ヘルメス原子炉の建設に着手」ケイロス・パワー社は、2027年の運転開始を目標に、第4世代エルメス低出力実証炉の建設を開始した。

ケイロス・パワー、DOE NE局、World Nuclear News、Nuclear Newswire

31日英国SMR

「ロールス・ロイス社のSMR、英国の評価の最終段階に進む」ロールス・ロイスSMR社の470MWe小型モジュール炉(SMR)設計は、原子力規制庁(ONR)、環境庁(EA)、天然資源ウェールズ(NRW)による包括的設計審査(GDA)プロセスのステップ2を無事完了し、最終段階に進んだ。

ロールス・ロイスSMR、原子力規制庁(ONR)、World Nuclear News

31日インド高速増殖炉

「AERB、500MWeプロトタイプ高速増殖炉(PFBR)の「初臨界到達」の許可を与える」インド原子力規制委員会(AERB)は、高速増殖原型炉(PFBR)の燃料装荷と初臨界到達を承認した。

インド原子力規制委員会(AERB)

31日米国SMR(マイクロリアクター)

「テスト・マイクロリアクターMARVELの製作が進行中」米国アイダホ国立研究所(INL)は2027年にMARVELの試運転を行う予定である。

INL

31日米国SMR(マイクロリアクター)、データセンター

「NANOニュークリア・エナジー社とブロックフュージョン社、遠隔地の人工知能データセンターに電力を供給するための先進的マイクロリアクター・ソリューションを探求する覚書を締結」NANOニュークリア・エナジー社は7月30日、データセンター運営会社ブロックフュージョンUSA社の関連会社であるブロックフュージョン・ベンチャーズ社と覚書(MOU)を締結したと発表した。このMOUに基づき、NANOニュークリア社は、ニューヨーク州ナイアガラフォールズにあるブロックフュージョン社のデータセンター向けに、先進的電力供給システムの技術評価を主導する。

NANOニュークリア・エナジー

31日その他核燃料

「不透明な供給とAI主導の電力需要でウラン契約価格が高騰」供給不安と急増するAIデータセンターへの電力供給のためのウラン需要の増加が、長期契約価格を2008年以来の高水準に押し上げ、期間価格は(U3O8)1ポンドあたり79ドルに達した。

Reuters