原子力施設の耐震安全性に係る新たな科学的・技術的知見の
継続的な収集及び評価への反映等のための取組に基づく報告について
(東海再処理施設における平成 23 年東北地方太平洋沖地震に係る新知見情報の報告)
(概要)
平成 23 年東北地方太平洋沖地震に係る国の機関等の報告、学協会等の大会報告・
論文、雑誌等の刊行物、海外情報等の文献について概ね7月末日までに公知とされた
ものを収集・分析し、新知見情報を取りまとめた結果を報告します。
1.検討内容
従来の新知見情報の選定方法は、実務的に耐震設計等(津波安全性評価を含む)に
反映すべき確立された情報を抽出するものとなっています。
しかしながら東北地方太
平洋沖地震に関しては、
科学的・技術的知見として確立されるべく、
現在も各種議論・
検討がなされている状況です。
このような状況を踏まえ、本報告では、東北地方太平洋沖地震に係る文献等を収
集・分析した結果から得られる「将来、耐震設計等への反映が必要となる可能性が高
い事象」を特に新知見情報と位置付けて取りまとめました。
2.検討結果
東北地方太平洋沖地震に関する情報について検討・整理した結果、東海再処理施設
の耐震設計に係る上記新知見情報として下記2つの事象を選定しました。
これらの事
象に関連する内容を含む文献の数を下表に示します。
表 新知見情報に関連する内容を含む文献数
新知見情報 文献数
東日本太平洋沖における巨大連動型地震 33件
東北地方太平洋沖地震の影響によって発生した新たな地震 43件
今後も継続的にこれらに係る知見の動向を注視し、
東海再処理施設の耐震安全性評
価に繋げることができる知見が得られ次第、速やかに安全性評価を実施します。
以 上
平 成 2 3 年 9 月 2 日
独 立 行 政 法 人
日本原子力研究開発機構

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