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懐かしー 秀逸なお仕事ドラマ「踊る大捜査線」の再放送が始まった イマドキTV+

「懐かしー」なんて感想は封印しようと思って見始めたけど、やっぱり懐かし過ぎた。織田裕二さんも柳葉敏郎さんも深津絵里さんも、みんなほんとに若いんだもの。

16日からドラマ「踊る大捜査線」(フジテレビ系)の再放送が始まった。放送は関東ローカルだが「TVer」と「FOD」でも、20日から期間限定で無料配信がスタートしている。

この再放送ラッシュは、10月から11月にかけて公開される映画2部作「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」の前宣伝。ドラマ本編だけでなく、スピンオフ作品や映画の過去作5本も最新リマスター版を地上波で放送するそうだ。

室井慎次と聞いて、すぐ柳葉さんのしかめっつらを連想できる世代には説明不要でしょうが、「踊る大捜査線」は織田さんが主人公の青島刑事を演じた刑事ドラマ。調べてみたら放送が始まったのは平成9年。四半世紀以上前でした。

青島刑事は元営業マンで転職組。交番詰めを経て念願の刑事になったものの、配属された湾岸署で、理想とはかけ離れた現実と直面する。典型的なのが初回のこんなシーン。捜査に加わりたくても「本店(警視庁の俗称)に任せておけばいい」と言われてしまう。やっと回ってきた仕事は、捜査1課管理官の室井を送る運転手。グチる青島に、いかりや長介さん演じる和久刑事が言う。「それも刑事(デカ)の仕事だ」と。

過ぎた成果主義、上位下達に慣らされた官僚的な体質...などなど、本店は強権的な組織として描かれていて、理不尽さに耐えるのが支店(湾岸署)の面々。手柄を横取りされても文句も言わず、頭は下げても心は折れない。ささやかな抵抗が、後の青島の名セリフ「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」につながっていく。

多くの組織人の共感を得たそんな物語に加え、脇役も含めて演技は抜群だし脚本も上質。ギャグもしっかり面白い。今見ても存分に楽しめる秀逸なお仕事ドラマだ。全部見てしまいそう。(ライター 篠原知存)

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