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小泉氏58票でリード、党員票も優位 石破・高市両氏含め決選投票見通し 総裁選議員動向

小泉進次郎元環境相(春名中撮影)

自民党総裁選(27日投開票)を巡り、産経新聞社は各議員や陣営などへの取材を基に動向を探った。小泉進次郎元環境相(43)が無派閥を中心に、議員票368票のうち58票の支持を固めて優位となっている。小泉氏は高い知名度を武器に党員票(368票)でも一定の得票を集めるとみられるが、過半数には届かず、上位2人による決選投票となる見通しだ。ただ、議員票は54人の対応が明らかになっておらず、情勢は流動的だ。

小泉氏は菅義偉前首相らに近い無派閥を中心に安倍派や二階派、旧岸田派などから幅広く支持を集めている。2位には46票を固めた小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が入った。半数近くが安倍派で、衆院当選4回以下の中堅・若手も多い。3位は林芳正官房長官(63)で、所属していた旧岸田派の7割超を固めて40票に達した。

石破茂元幹事長(67)は無派閥や二階派、安倍派の議員らが支えるが、4位の34票と広がりを欠く。茂木敏充幹事長(68)は茂木派の約6割の支持を集め、33票で5位となった。

高市早苗経済安保担当相(63)は安倍派議員を中心に31票で6位と低迷する。麻生派の河野太郎デジタル相(61)は派内の支持が約4割にとどまり26票と苦戦。上川陽子外相(71)と加藤勝信元官房長官(68)は23票と伸び悩む。

一方、党員票について、14、15両日に実施した産経とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で「自民支持層」の支持を基に試算すると、29・4%の小泉氏が109票でトップとなった。石破氏89票▽高市氏60票▽河野氏19票▽林氏14票▽小林、上川両氏13票▽茂木氏11票▽加藤氏1票-と続いた。

議員票との合計は小泉氏167票、石破氏123票、高市氏91票で、このうち上位2人の決選投票となる公算が大きい。党員票は、あくまで世論調査の自民支持層で試算しており、実際の動向と異なる可能性がある。

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