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小田寛貴助教が日本文化財科学会論文賞を受賞

2018年09月06日

年代測定研究部の小田寛貴助教が,日本文化財科学会第12回論文賞を受賞されました.受賞論文は,中国からアムール河流域・サハリン,そして北海道・本州に至る「北東アジアのシルクロード」を経て運ばれた「蝦夷錦」という絹織物の炭素14年代測定を行い,「北東アジアのシルクロード」の起源を明らかにしたものです.この受賞は,炭素14年代測定の結果にとどまらず,その意味を掘り下げて自然科学・史学双方の要素を含んで解釈し,北東アジアの中近世史の再構築につなげる研究成果であったことが評価されたものです.

受賞論文は,小田寛貴・中村和之(2018)加速器質量分析法による蝦夷錦の放射性炭素年代測定-「北東アジアのシルクロード」の起源を求めて-・考古学と自然科学75,41-58.

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北海道江差町教育委員会蔵蝦夷錦袱紗(写真提供:江差町教育委員会)

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