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プリンシパルエンジニアになるためのスキルを養うには

2025年10月14日 読了時間 4 分

作者:

翻訳者

原文リンク(2025年06月05日)

プリンシパルエンジニアになるには技術スキルだけでなく、周囲へポジティブな影響を与える発信力やコミュニケーション能力、戦略的思考といった側面も問われる。「成功とは、集団としての文化を形成し、チームワークを活性化することだ」と、Sophie Weston氏は述べている。QCon Londonでの講演では、協業能力という誰もが持っているスキルを活かし、複数分野における専門的なスキルを磨いていくことを奨励している。スポーツやボランティア活動、ゲームといった業務以外の私生活で培われるスキルがあると、プリンシパルエンジニアに求められる協業観点やリーダーシップの素質を養うことが可能だ。

プリンシパルエンジニアは、一般社員としてのキャリアパスではもっとも高いランクに位置付けられることが多い。「このポジションまでの道のりでは、高いレベルの技術的専門性を身に着けているだけでは不十分だ」と語る。

周囲への影響力やコミュニケーション能力、戦略を考えられるかが重要な点です。キャリアとは、上に登り詰めればいいというものではありません。周囲を導き、状況に上手く適応し、期待される方向へ自己を成長させていく必要があるのです。

「プリンシパルエンジニアは、チームでの開発業務自体より、チームの協業体制の構築に目を配ることが多くなるでしょう」と、同氏は語る。チームが真価を発揮できるようにサポートし、チームで協業しやすい業務環境をつくることが求められる。日々の業務の中でメンバー間の対人衝突を減らし、自チームやより大規模な集団がより迅速に動けるように立ち回り、不必要な障害を排し、業務が軌道から反れないように努めることが職務内容となる。

また、同氏はエンジニアにおけるリーダーシップには、以下の役割が含まれるとの持論を述べている。

  • 技術的な方針性の決定:チームを牽引し、アーキテクチャや技術を選定する上で、多角的な視野を取り入れた判断を下すサポート

  • 優れたエンジニアリングプラクティスの推進:チームのソフトウェア構築を効率化し、自社と顧客の両方に真の価値を提供するサポート

  • チーム文化の形成:メンタリングやコーチングを実施し、エンジニアが成長できる環境づくりに貢献

また、Weston氏自身もプリンシパルエンジニアであり、エンジニアリング文化を築くことに注力している。目標は、社としての顧客へ真の価値を効率的に提供でき、また社員のためにもなるチーム文化の創設・維持であるという。

私たちは印象的なDORA指標を望んでいます。しかし、数値目標達成のためにチームを疲弊させる必要はないと考えています。

エンジニアがプリンシパルエンジニアへ進むには、スキルセットの拡充が求められる。ただし、いくら深く優れた専門知識があっても、知識だけでは管理職は務まらない。そこで、Weston氏は、誰もが持っている協業スキルとともに、多領域にわたる高いスキルを開発することを提唱している。

「Π(パイ)型人材」であることは価値があります。しかし、プリンシパルエンジニアには、Π型の先を行く対応範囲の広さが要求されます。目指すべきは、「壊れたコーム型(Πよりも多領域をカバーできる)人材」、つまり多数の分野の専門知識を有し、専門の枠を超えた洞察を結合したソリューションを創り出せる人材になる必要があるのです。

「壊れたコーム型人材」になるには、複数分野の専門知識を有するだけでは不十分である。多岐にわたる高い専門知識で各領域の間を埋め、気付きを蓄積し、クリエイティブな課題解決方法を切り出せる人材になる必要があるという。

またWeston氏は、個人としての経験も仕事に活用すべきだと主張する。私生活の営みのなかで、リーダーシップを養うスキルを学び、実践する機会が得られるのだという。

チームスポーツの経験からは、チームワークやレジリエンスのスキルが養えます。また、若者を対象としたボランティア活動からは、教育指導力や問題解決能力を発展させる機会が得られます。ゲーム好きな場合は、戦略的思考力や適応スキルが身につけられるでしょう。

新たなスキルを学び、実践する効果的な方法として、テックコミュニティに参加し、イベント運営のサポートを担当するのがおすすめだという。

仕事以外で学べるスキル内容や、キャリア形成での重要性を過小評価しないように。心理的安全性がいかに重要であるか、また仕事に公私を通じて得た人生経験を活かし、仕事の中でも自分らしさを大切にできることがいかに大切であるかは広く認識されている通りである。こうした私生活経験のキャリアへの活用は、長期的なキャリア形成にもあてはまるというのが同氏の主旨である。

個人として得たスキルは、実務を通して得たスキルと同程度の価値がある。むしろ「壊れたコーム型人材」には欠かせない多角的な視点を養うには、実務スキルより役立つ場合があるという。ポイントとなるのは、スキル単体ではなく、スキルを習得する中で得られた多様な環境における多角的視野だと同氏は締めくくっている。

作者について

Ben Linders

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