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Teams Toolkitがブランド変更、Microsoft 365 Agents Toolkitに
2025年9月26日 読了時間 3 分
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MicrosoftはMicrosoft 365 Agents Toolkit、Microsoft 365アプリケーションに跨ってタスクを自動化するAI駆動エージェントの、作成を容易にするために設計された開発者フレームワークを発表した。ツールキットは、Outlook、Teams、Word、その他のM365アプリでワークフローを処理するインテリジェントエージェントを構築、テスト、デプロイするためのツールとAPIを提供する。
Microsoft 365 Agents ToolkitはTeams Toolkitの進化とブランド変更である。Teams Toolkitの最初のバージョンはBuild 2020でプレビューされ、2年後にリリースされた。ツールキットにはさまざまなTeamsアプリケーションコンポーネントを構築し、それらを単一のMicrosoft Teamsアプリにパッケージ化するためのスキャフォルディングツールが含まれていた。時間が経つにつれツールキットはTeams以外の多くのワークロード:コネクタ、アダプティブカード、Webhook、ボット、会議アプリなど、が含まれるようになった。
Microsoft 365 Agents Toolkitの開発者向けシナリオ概要
最新の追加機能は宣言的エージェントを作成する能力である。この変更に伴い「拡張された機能と、開発者がMicrosoft 365エコシステムに跨ってインテリジェントエージェントとアプリを構築できるようにすることにフォーカスしていることをよりよく表している」(出典:Teamsドキュメント)ことから、MicrosoftはTeams ToolkitをAgents Toolkitに改名する機会を得た。名前が変わってもツールキットに含まれる他のコンポーネントオプションはすべてそのままである。
(Microsoft 365 Agents Toolkit)...は統合されたMicrosoft 365アイデンティティ、クラウドストレージアクセス、Microsoft Graphからのデータ、およびAzureの他のサービスを「ゼロコンフィギュレーション」アプローチで提供することで、開発を大幅にシンプル化します(出典:Microsoft DevBlogsでの発表)。
Agents Toolkitは4つのフォーマット:Visual Studio Code extension、Visual Studio extension、GitHub Copilot extension、コマンドラインインターフェースもしくはCI/CDプロセス用スタンドアロンCLIで利用可能である。ツールキットの異なるフォーマットは、ほぼ同じ機能を持っている。
Visual Studio Code用Agents Toolkitの開始オプション
内部では、Agents Toolkitには3つのSDKと宣言的エージェントをスキャフォルドおよび構築するためのツールが含まれている。Microsoft 365 Agents SDKは開発者が利用可能な技術スタック(.NET、Python、またはTypeScript)のいずれかでアクティビティとイベントを含むエージェントコンテナを迅速に構築できるようにする。Teams AI Libraryは、ユーザーおよびLLMイベントに反応するため、具体的なモデルからLLMインタラクションを抽象化するため、ユーザーの意図をアクションにマッピングするため、LLMの応答を強化するために必要な、ボイラープレートコードを含んでいる。最後にAgents Playgroundは、開発者のマシン上でエージェントをテストするためのローカル環境である。
Agents Toolkitで開発されたエージェントアプリケーションはMicrosoft 365 Agent Storeに公開できる。
古いバージョンのTeams Toolkitを使用している開発者はソリューションに対して手動アップグレード手順を実行する必要がある。
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