火力発電所〜高稼働を支える〜
火力発電所〜高稼働を支える〜
泊発電所(原子力)の運転停止により、火力発電所は高稼働が続いています。このような状況においても電気を安定してお届けするため、運転状態の監視や巡視の強化などにより、トラブルの未然防止に努めています。
動画
北海道電力公式YouTubeチャンネルに移動します。
〜安定供給に向けた取り組み〜
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火力発電所の運転
火力発電所の心臓部といえる中央操作室において、運転状態の監視や、安定かつ高効率に運転するための操作を行っています。高稼働が続く中でも環境規制値などを超過することがないよう、すべての運転データのチェックなどを行い、監視強化に努めています。
中央操作室における運転状態の監視
中央操作室における運転状態の監視
巡視の強化
火力発電所の計画外の停止や出力抑制などを未然に防ぐため、巡視を強化し、トラブルにつながる予兆を見逃さないよう努めています。
蒸気タービン軸受の確認(「聴診棒」と呼ばれる細長い金属棒を用いて、設備内部の音を聞き分け、異常がないかを確認)
蒸気タービン軸受の確認
(「聴診棒」と呼ばれる細長い金属棒を用いて、設備内部の音を聞き分け、異常がないかを確認)
ボイラーの燃焼状況の確認(ボイラーの点検口をあけて直接目視で確認。異常音がないか耳でも確認)
ボイラーの燃焼状況の確認
(ボイラーの点検口をあけて直接目視で確認。異常音がないか耳でも確認)
点検・補修
法令に基づく定期点検などはもちろんのこと、暖房などにより電気の使用量が増える冬季を迎える前には、設備不具合を極力発生させないよう各種点検・補修作業をしっかりと実施しています。
蒸気タービンのカバーにあたる「内部車室」の分解作業
蒸気タービンのカバーにあたる「内部車室」の分解作業
集塵設備に付属する機器の点検
集塵設備に付属する機器の点検
石炭計量器の点検
石炭計量器の点検
技術の継承
ベテラン層の多くが退職を迎えるなど世代交代が急速に進む中、若手社員の早期育成や確実な技術継承に取り組んでいます。
厚真町にある「火力技術研修センター」において、運転訓練シミュレータや廃止した苫東厚真発電所3号機の設備を活用した実践的な研修を実施しています。
高稼働が続き緊張感の高い現場で求められるものは、確かな「技術力」。これらの設備を活用し技術継承に取り組んでいます。
運転訓練シミュレータを使用した訓練
運転訓練シミュレータを使用した訓練
廃止した苫東厚真発電所3号機の蒸気タービンの分解点検訓練
廃止した苫東厚真発電所3号機の蒸気タービンの分解点検訓練
危険体感訓練(吊り下げ時の身体への負荷を体感)
危険体感訓練(吊り下げ時の身体への負荷を体感)
火力発電所について、詳しくは以下をご覧ください。