「性暴力」とは、同意のない性的な行為のことです。性暴力は、個人の尊厳を著しく踏みにじる重大な人権侵害であり、犯罪にもなり得るものです。性暴力による被害に遭っているのは、若い世代の女性だけではありません。年齢や性別にかかわらず、性暴力の被害を受けることがあります。女性だけではなく、男性も被害に遭っています。こどもや高齢者の被害もあります。また、加害者の8割は顔見知りであり、恋人同士や夫婦間、親しい人の間での被害もあります。
相手と対等な関係でなかったり、嫌だと言えない状況であったりしたなら、本当の同意があったことにはなりません。特に、性的な行為に対する十分な判断能力が備わっているといえない年齢のこどもへの性的な行為については、本人の同意の有無にかかわらず、性暴力になり得ることに留意が必要です。
性暴力の被害に遭った方々が被害直後からためらわずに相談することができるよう、全ての都道府県において、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターが設置・運営されています。
令和4年度(2022年度)に全国のワンストップ支援センターへ寄せられた相談件数は、前年度比7.4%増の約6万3,000件に上っています。