国立環境研究所GOSATプロジェクトから報道発表のお知らせです。
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT
ゴーサット
)は、環境省、国立環境研究所(NIES)
及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した世界初の温室効果ガス観測専
用の衛星であり、平成 21 年 1 月 23 日の打上げ以降、現在も観測を続けています。
「いぶき」観測データを使って、地上から上空までの「地球大気全体(全大気)」
の二酸化炭素平均濃度を算出したところ、月別平均濃度は季節変動をしながら年々上
昇し、平成 27 年 5 月に約 398.8 ppm を記録しました。さらに推定経年平均濃度※(注記)
は平成 27 年7月に約 398.2 ppm に達したことがわかりました。このままの上昇傾
向が続けば、月別平均濃度や推定経年平均濃度はともに、遅くとも平成 28 年中に 400
ppm を超える見込みです。これは、「いぶき」の観測によって地球大気全体の平均
濃度が 400 ppm に近づくことを初めて示すことになり、衛星による温室効果ガス観
測の重要性を表すものと言えます。
※(注記)推定経年平均濃度:季節変動を取り除いた 2 年程度の平均濃度値
詳しくは下記プレスリリースをご覧ください。