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ガイアートは災害時にも耐えうる強い道路づくりを行っています。
本特集では、ガイアートの技術をもってどのような対策を行い、実践しているかをご紹介いたします。
排水機能と防水機能を併せ持つフル・ファンクション・ペーブ、急速施工や部分交換にもフレキシブルに対応し、重交通にも耐えうる高強度PRC版、騒音振動対策だけではなく段差抑制にも効果のある延長床版システムプレキャスト工法・・・安心と安全、そして長く使う時代への提案です。
排水機能と防水機能を併せ持つFFPを表層とし、急速施工、部分交換にもフレキシブルに対応、重交通にも耐えうる高強度PRC版を組み合わせたコンポジット舗装。
従来のコンポジット舗装は...
表層または基層アスファルト混合物を用い、直下の層にコンクリート舗装を施した舗装です。
フル・ファンクション・ペーブ(多機能型排水性舗装)は、混合物一層で表面付近は排水機能、下部はSMA(砕石マスチック舗装)の防水性機能を持つ新しいポーラスファルトの舗装です。多機能に変えたことにより、通常のアスファルト舗装よりもLCCに貢献できます。
防水層が水の浸透を遮断し、下部舗装の品質劣化を防ぎます。
排水性舗装は雨水は基層上で排水されるので、基層の品質劣化が進行し、更に劣化が進むと路盤にまで影響が及ぶこととなります。
高いすべり抵抗値が評価され、事故対策に採用されました。
FFP施工後1年を経過し、発生件数の減少につながりました。
空港・港湾で実績のある重荷重用の高強度PRC版の技術を道路用に改良し開発した舗装版です。急速施工、部分交換可能なプレキャスト舗装版です。
いままでのコンポジット舗装では、コンクリート打設のため全面規制が必須でした。
道路用PRC版における鉄筋の疲労解析結果およびひび割れ幅の解析結果より、路床CBR3%、下層路盤厚15cm以上において、N7交通(旧D交通 )に対応できます。
※(注記)道路用PRC版開発にあたり、石川工業高専との共同で実物大実験を各種行い、道路用PRC版における疲労度設計法の適用性と耐荷性能を確認致しました。
コッター式継手の特長と効果
沈下対策システムの特長と効果
東日本大震災により路面変状が発生、変形箇所およびその周辺においての路面下空洞対策として高強度PRC版が採用されました。
路体内にボックスカルバートがあり、不同沈下による段差箇所に対し長年にわたり舗装で摺付けする等の対応をしておりましたが、圧密沈下による横断ボックスカルバートへの悪影響を懸念し、抜本的な補修方法として軽量盛土工と組み合わせた道路用PRC版が採用されました。
2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒に発生したマグニチュード M9.0の日本国内観測史上最大規模の地震は我々が過去に施工した延長床版(RCプレキャスト版)にどのような被害をもたらしたか?
延長床版システムプレキャスト工法の効果として、騒音・振動を抑えることの他に、震災時の緊急輸送車両の通行帯確保を上げていたが、今回の調査を終えてみて想定外の大地震にも十分機能していたことが分かった。
(調査日:平成23年4月13、14日)
今回の調査で、延長床版を設置している箇所の舗装が無補修なのに対し、付近の橋梁の橋台背面やボックスカルバート前後の埋め戻し部に発生する陥没補修箇所がとても多かったことからも、延長床版システムプレキャストの地震への強さがはじめて実証されたと言える。これからも起こり続ける地震を考えた場合、主要道路の橋には延長床版、またボックスカルバートのような延長床版を必要としないような箇所でも、高強度PRC研究会で進めている道路用PRC版等の設置で、同様の効果を期待できる。
私たちガイアートは、このような技術で震災に強い道路づくりの役に立てると考えます。