36【4リンネ大学(スウェーデン)】留学体験報告書(1)
留学時の
本学の所属・学年
初等教育教員養成課程 2年
留学期間
2018年 8月 30日 〜 2019年 6月 10日
( 出 発 : 2018年 8月 27日 帰 国 : 2019年 7月 25日 )
留学の目的・動機
異 文 化 理 解 ・ 英 語 力 向 上 、 将 来 の キ ャ リ ア の 選 択 肢 、 視
野 を 広 げ る た め 。
留学の準備を始めた時期 2017年 6月 頃
情報収集方法 留学にいった先輩から話を聞く、ネットでの情報収集
ビザ取得に要した時間
2ヶ月かからなかったくらい。私の場合は意外とすんなり取得でき
た記憶があります。(個人差がかなりあるみたい)
ビザ申請時の注意点 時間に余裕をもって申請すること
奨学金受給の有無及び
奨学金名(金額)
奨学金受給 有
奨学金名:馬場財団国際理解教育人材養成奨学金(月額10万円、準
備金25万円)
求められた語学力
及び具体的な準備内容
TOFLEのスコア
授業クラスの状況
(人数、内容等)
1stセメスターは留学生用の授業を選択。人数は30人以下。少ない
ときは8人程だった。
2stセメスターは正規生に開講されているプログラムを一式とった
ので、35人くらいだった。 37履修科目について
秋学期 Pre-school and compulsory school in Sweden (7.5)
Swedish culture, leisure and sports (7.5)
Using a reflective approach - School based training (7.5)
Terrorism - a Multidisciplinary Approach (7.5)
Peace and Development II (30)
Beginner's' Swedish, part 1 and 2 (15)
(注記)( )内は単位数
受講を勧める科目
Using a reflective approach(理由:1ヶ月間、スウェーデンの学
校で実習をさせてもらえたのがとても良かったから。そこで、スウ
ェーデンの教育制度を長期間、間近にみることができた)
Peace and Development (理由:がっつり勉強したい人にお勧め
!このプログラムをとって、政治、教育、国際関係への関心がかな
り高まりました)
学年歴
(学期・試験・休暇等)
休暇があるたびに旅行に行っていました。秋学期は、留学生用のク
ラスをとって、友達とたくさん旅行に行きました。春学期は、ほと
んどの時間を勉強に使った感じです。それでも、イースターの祝日
、土日の空いた時間で旅行に行ったりもしました。
試験は、学期中に大きく4回あります(1ヶ月半に1回あるという感
じです)。試験は、home examのものもあれば、discussionやプレ
ゼンテーションでの評価もありました。
留学先までの交通手段
福岡空港→スワンナプーム空港(バンコク、タイ)→コペンハーゲ
ン空港(ストックホルム空港より、コペンハーゲンからの方が近い
!)それから、電車で大学まで向かいます。チケットはインターネ
ットで購入した方が便利です。
履修に関する留学先大学の
サポート(チューター等)
ドイツ人のチューターがついてくれました 38学習環境
個人学習の時間が大事とされるため、授業外の宿題や文献はおおく
ありました。(取る授業次第)授業では、ディスカッションが多く
あり、毎回緊張しながらも、自分自身を高められる、そんな環境で
勉強できたと思います。休憩時間には、外の芝生に座ってコーヒー
を片手に話したり、オンとオフの切り替えが上手だなと何度も関心
させられました。
居住環境
共同キッチン、リビングルーム、そして自分の部屋(シャワー、ト
イレ付き)が割り当てられましたが、とても綺麗で広くとても住み
やすかったです。多国から集まった留学生、現地の学生とご飯を食
べながら色んなトピックについて語る時間は本当に貴重でした。
留学する際に持参した方が
よいもの
変換プラグ(Cタイプ)、薬(胃腸薬、バファリン持って行きました)物価(食費、住居費等
日本の物価と比較して)
住居(4万円/月)食費プラス生活費(3万以内)くらいだった
留学にかかる費用
(渡航費、生活費を含む)
総額 約150万円
*旅行に行った費用も含めています
(内訳)
生活費 約70万円
寮費 約50万円
渡航費 約20万円
海外旅行保険料 約10万円
など
治安状況
スウェーデンは比較的いいと思う。ただ、一度寮で泥棒の侵入はあ
ったので、油断はしないほうがいいと思います。
その他注意すべき事項
私はタイの空港で財布を落とし、空港で一銭も
なくなるという経験をしたので、財布は二、三個に分けておくこと
をおすすめします。クレジットカードと、現金を引き出せるカード
を持っていると便利だと思います。私は、クレジットカードと、キ
ャッシュ、パスポートのカードを持って行きました。支払いは、ほ
とんどクレジットです。 39留 学・語学研修等体験レポート(自由記述)
1 留 学 に よ っ て 身 に つ い た 能 力
留 学 に 行 っ て そ の 後 の 大 学 生 生 活 、 社 会 を 見 る 視 点 、 関 心 が 大 き く 変 わ り ま し
た 。 具 体 的 に は
1 、 教 育 の 分 野 は も ち ろ ん 、 リ ン ネ 大 学 ( 総 合 大 学 ) だ か ら こ そ 学 べ る 政 治 、
国 際 関 係 、 持 続 可 能 な 発 展 の 授 業 を 取 っ て 、 教 員 養 成 科 目 外 の 、 よ り 専 門 的
な 知 識 が 身 に つ け ら れ た こ と 。
2 、 寮 が 留 学 生 用 の 寮 で あ る た め 、 日 頃 か ら 色 ん な 国 か ら 来 た 人 と 交 流 し た り
、 ご 飯 を 食 べ た り す る 機 会 が 多 く あ り 、 気 軽 に お 互 い の 考 え や 価 値 観 を 共 有 し
た り 、 色 ん な ト ピ ッ ク に つ い て 話 し 合 う こ と が で き た こ と 。 寮 や 学 校 生 活 の 中
で で き た 友 達 と 一 緒 に 旅 行 に 行 っ た り 、 離 れ る と き は 号 泣 し た り 、 今 で も 連 絡
を 取 り 合 う ほ ど 、 国 を 超 え た 交 流 、 つ な が り が で き た こ と は 人 生 の 宝 物 だ と 思
い ま す 。
3 , 福 祉 国 家 で あ る ス ウ ェ ー デ ン は 、 移 民 が 多 く 住 む た め 多 文 化 が 混 じ り 合 う
国 の シ ス テ ム 、 環 境 に 良 い 街 作 り な ど 、 住 ん で い る だ け で 良 さ を 感 じ た り 、 日
本 と の 違 い に 気 づ け た り し た こ と 。 今 で も 、 ス ウ ェ ー デ ン で の マ イ ノ リ テ ィ の
人 権 を 大 切 に し た 視 点 は 、 日 本 に 帰 っ て か ら 教 育 を ま た 違 っ た 角 度 か ら 見 る こ
と に 繋 が っ た 。 環 境 へ の 配 慮 、 政 治 参 加 の 高 さ 、 ジ ェ ン ダ ー 平 等 の 意 識 の 高 さ
、 多 様 性 需 要 の 社 会 、 福 祉 制 度 な ど 、 ス ウ ェ ー デ ン の 社 会 制 度 や 普 段 の 生 活 か
ら 見 え て く る 、 広 い 目 で 社 会 を 見 る 視 点 を 得 る こ と が で き ま し た 。 一 度 海 外 に
出 て 生 活 で き た か ら こ そ 、 自 分 の 当 た り 前 が 当 た り 前 で は な い こ と を 強 く 実 感
で き 、 そ の 事 実 、 良 さ 、 問 題 点 に つ い て 考 え る き っ か け を 得 る こ と が で き ま し
た 。
4 、 自 分 で 自 分 の 生 活 を 切 り 開 く 能 力 が 得 ら れ た こ と 。 ( 大 げ さ か も し れ な い
け ど ) 一 人 で 国 境 を 越 え た り 、 夜 行 バ ス を 逃 し て 、 一 人 で 駅 で 夜 を 越 す こ と に
な っ た り ( 真 似 し な い で く だ さ い ) 、 日 々 限 ら れ た 時 間 を ど う 過 ご す か を 考 え
な が ら 生 活 し て い た よ う に 思 い ま す 。 勉 強 も 旅 行 も 人 と 話 す こ と も 英 語 を 使 う
か ら 「 何 で も 勉 強 だ ! ! ! 」 と い う 姿 勢 で い ま し た 。
留 学 開 始 直 後 は 人 に も 言 え な い 英 語 力 で し た が 、 留 学 後 に は 伸 び て い て 本 当 に
嬉 し か っ た で す 。 英 語 を 学 ぶ 良 さ は 、 人 と 話 す こ と は も ち ろ ん 、 英 語 の ポ ッ ド
キ ャ ス ト や 本 、 文 献 、 色 ん な 世 界 の 情 報 を 理 解 し 、 世 界 か ら の 視 点 を 得 る た め
に と て も 重 要 だ と 思 い ま す 。
2 留 学 の ど う い う 部 分 が 教 員 に な る 上 で 役 に 立 っ た か 40教 員 に な る 上 で 、 役 に 立 つ だ ろ う と 思 う こ と は 上 に 挙 げ た 全 て の 経 験 、 そ こ か
ら 得 ら れ た 視 点 、 広 が っ た 関 心 を 元 に 今 も 活 動 の 幅 を 広 げ 、 自 分 を 高 め る こ と
に 繋 げ ら れ て い る こ と で す 。
留 学 を し て 得 ら れ る こ と も 大 事 で す が 、 そ れ 以 上 に 、 そ の 経 験 を ど う 活 か す か
が 本 当 に 大 事 だ と 思 い ま す 。 教 員 に な っ た と き に 、 「 留 学 を 通 し て 得 た 経 験 ・
つ な が り を 元 に 自 分 自 身 の 知 識 、 考 え を よ り 高 め て い け る こ と 」 、 「 子 ど も を
前 に し た と き に 自 分 の 経 験 は も ち ろ ん 、 そ こ で 得 た 視 野 の 広 さ を 元 に 質 の 高 い
情 報 を 伝 え ら れ る こ と 」 が 強 み だ と 思 い ま す 。 何 よ り も 、 留 学 を 経 験 だ け で 終
わ ら せ ず 、 そ こ か ら 考 え る こ と を や め な い 、 更 に 自 分 を 磨 い て い く こ と が 大 事
だ と と て も 感 じ て い ま す 。 留 学 後 に ど う こ の 経 験 を 次 に 活 か す か 、 自 分 の 進 路
に つ い て と て も 悩 み ま し た が 、 留 学 を し た か ら こ そ 広 が っ た 意 識 や 興 味 の 範 囲
を 追 求 し て い っ た こ と が 今 と て も 役 に 立 っ て い る と 実 感 し て い ま す 。
最 後 に 、
私 は 、 今 こ う し て 学 体 験 報 告 書 を 書 い て い ま す が 、 入 学 し た て の 時 は 留 学 な ん
て 、 夢 の ま た 夢 の よ う な 気 が し て い ま し た 。 留 学 申 請 の 際 も 英 語 力 に 自 信 が あ
っ た わ け で は 決 し て あ り ま せ ん 。 大 学 生 活 本 当 に 『 や ら な い よ り や っ て 後 悔 』
そ の 一 心 で 挑 戦 し 続 け て き ま し た 。 失 敗 し た こ と も あ り ま す が 、 是 非 チ ャ レ ン
ジ し て み て ほ し い で す ! ! ! 留 学 で も 海 外 研 修 で も 、 本 当 に 将 来 の 糧 に な る こ
と 間 違 い な し だ と 思 い ま す 。 そ の 中 で リ ン ネ 大 学 へ の 留 学 は 本 当 に お す す め し
ま す 。 費 用 面 で 難 し い と 思 っ て い る 人 も 、 奨 学 金 で ほ と ん ど カ バ ー で き る ケ ー
ス も あ る の で 、 是 非 相 談 し て み て く だ さ い 。
コ ロ ナ 禍 で の 留 学 停 止 ・ 中 止 を 目 の 当 た り に し 、 留 学 で き た こ と 自 体 本 当 に 恵
ま れ て い た と 感 じ て い ま す 。 幸 い に も 奨 学 金 を い た だ き 、 福 岡 教 育 大 学 の 協 定
留 学 制 度 、 連 携 推 進 課 、 家 族 、 大 学 の 先 生 、 友 人 、 の サ ポ ー ト の お か げ で 留 学
を さ せ て い た だ い た こ と に は 本 当 に 感 謝 で い っ ぱ い で す 。
リ ン ネ 大 学 へ の 留 学 が 途 切 れ る こ と な く 続 い て い く こ と を 願 っ て い ま す ! 41【4リンネ大学(スウェーデン)】留学体験報告書(2)
留学時の
本学の所属・学年
初等教育教員養成課程 2年
留学期間 2019年 8月 27日 〜 2020年 3月 20日
留学の目的・動機
長 年 の 夢 で あ る 教 員 を 目 指 す 上 で 、豊 か な 人 間 性 や 多 様
性 に つ い て の 理 解 を 深 め た い と 思 っ た 為 。ま た 英 語 力 の
向 上 は も ち ろ ん 、ス ウ ェ ー デ ン の 小 学 校 に お け る 英 語 教
育 の 在 り 方 に つ い て も 興 味 が あ っ た か ら 。
留学の準備を始めた時期 1年 次 の 夏
情報収集方法 インターネット、先輩から話を聞く
ビザ取得に要した時間 1ヶ月程
ビザ申請時の注意点
先輩に聞いたり、連携推進課に行って過去の資料を見せてもらっ
たりすると良いかもしれない。期限厳守は徹底する。
奨学金受給の有無及び
奨学金名(金額)
奨学金受給 有
奨学金名: 日本学生支援機構(月額8万円、返済不要)
求められた語学力
及び具体的な準備内容
TOEFLのスコア
授業クラスの状況
(人数、内容等)
授業にもよるが、10〜20人程度のものから50人以上のものまで様々履修科目について
秋学期 4科目(内全科目単位修得)
・Beginner’s Swedish
・Pre-school and Compulsory School in Sweden and Abroad・Using a Reflective approach – School-based Training
・Challenges to sustainable and democratic governance
春学期 1科目(予定外帰国の為受講を中断)
・English for primary school teachers 42受講を勧める科目
・English for primary school teachers
(理由:半年間に渡ってス
ウェーデン人の正規の学生と共に受講する授業である。
大変なこと
も多いが実際のスウェーデンの小学校での授業や授業内で活用す
ることのできる知識を多く得ることができる。)
学年歴
(学期・試験・休暇等)
2学期制、各授業終了後試験またはレポート提出有り、クリスマス
・正月休暇有り
留学先までの交通手段
行きは福岡―中国―デンマーク・コペンハーゲンの飛行機、及びコ
ペンハーゲンからスウェーデン・Växjö(住んでいた街)までは電車。
帰りはスウェーデン・Växjöからストックホルムまでは電車、スト
ックホルムードバイー成田の飛行機、成田から福岡までは新幹線。
(注記)本来は往復チケットで帰りも行きと同じ経路の便を購入してい
たが、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で急遽帰国することに
なった為直前に手配した。
履修に関する留学先大学の
サポート(チューター等)
バディ制度(申請制)、フレンドファミリー制度(登録すると地元
のスウェーデン人との交流の機会を設けることができる)、学内に
はinternational officeがある。
学習環境
・学校全体
教室やトイレなど綺麗で設備も充実している。
自習や談笑のための机やソファ、
コンセントも多く設備されている。・図書館
3階建でグループワークのための部屋や私語禁止の自習室、コンピ
ューターなど多くの設備が整っている。飲食可能で、カフェも隣接
している。
居住環境寮Vallgatan12Aという名前のキャンパス外の寮に住んでいた。キャ
ンパスまでは自転車で15〜20分程度、バスで20〜30分程度の距離
である。部屋は8畳ほど、勉強机、椅子、チェスト、テーブル、本棚
、ベッド、独立洗面台、シャワーが設備されている。シーツ、布団
、枕カバー、洗剤などは持参するか現地で購入する必要がある。ラ
ンドリー、キッチン、リビングはフロア毎に共有である。1フロア1
2人ほどが住んでおり、4階から8階まである。キャンパス内にも寮 43が2つあり、それぞれ様式が多少異なる。どの寮になるかは選ぶこ
とはできない。
留学する際に持参した方が
よいもの
日本食は、
基本的には現地のスーパーに売っているが物価は高いの
で必要であれば調味料などを持参すると良いかもしれない。
物価(食費、住居費等
日本の物価と比較して)
個人的には特に日本と大きく変わらないと感じた。
もちろん物によ
っては日本より高いものも安いものもある。
留学にかかる費用
(渡航費、生活費を含む)
総額 約80〜100万円
<内訳>
生活費 約2〜5万円(月額/食費、通信費、雑費など)
寮費 約50万円
渡航費 約15万円(往復)
海外旅行保険料 約13万円
など
治安状況
ヨーロッパの中では比較的良いほうだが、
日本とは違い海外にいる
ことを心に留めて行動する必要がある。
夜道の一人歩きや、
貴重品などの管理を含めてスリにも常に警戒す
ること。
その他注意すべき事項
寮費の入金方法や授業登録の方法など複雑な部分も多々あるので
先輩に聞く、資料を集めるなどして、できるだけ情報収集に努めた
り、
同じ時期に行く人が居るならば情報共有したりすることをおす
すめする。
留 学・語学研修等体験レポート(自由記述)
私 が 留 学 を し た い と 思 っ た の は 、 も ち ろ ん 英 語 を 学 ぶ こ と が 好 き だ っ た こ と
、 も っ と 英 語 力 を 向 上 さ せ た い と 思 っ た こ と に も 起 因 す る が 、 留 学 を す る こ と
で 自 分 に 自 信 が つ く の で は な い か と 考 え て い た か ら で あ る 。 長 年 教 員 に な る と
い う 夢 は 持 っ て い る も の の 、 自 分 と い う 人 間 に 対 す る 自 信 、 い わ ゆ る 自 己 肯 定
感 が 低 い ネ ガ テ ィ ブ な 性 格 を 変 え た い と 思 っ て い た 。 消 極 的 な 性 格 の 私 に と っ
て 、 留 学 を 経 験 し て い る 先 輩 方 の 姿 は き ら き ら し て い て 、 と て も 魅 力 的 だ っ た
。 経 済 面 や 語 学 力 も 含 め て 、 自 分 に は 無 理 だ と 決 め つ け る の を 辞 め た 。 応 援 し
て く れ る 人 や 支 援 制 度 は 必 ず 存 在 す る 。 何 か 目 標 を 持 っ て 物 事 に 取 り 組 む こ と
、 そ れ が 自 分 に と っ て は 留 学 で あ っ た だ け で 、 留 学 を す る こ と が 全 て だ と 言 っ 44て い る 訳 で は な い 。 そ う で は あ る が や は り 、 自 分 が 生 ま れ 育 っ た 国 を 出 て 生 活
す る こ と で 期 待 し て い た 以 上 の も の を 得 ら れ る し 、 少 し で も 興 味 が あ る の な ら
ば ぜ ひ 自 分 の 手 で チ ャ ン ス を 掴 む 人 が 増 え て 欲 し い と 思 っ て い る 。
留 学 を 通 し て 英 語 を 使 う 力 が 身 に つ い た だ け で な く 、 日 本 や 自 分 自 身 を 客 観
的 に 見 る 力 が 身 に つ い た と 感 じ る 。 生 活 し て い く 上 で 、 英 語 を つ か わ な け れ ば
な ら な い 状 況 に 置 か れ る こ と で 必 然 的 に 話 す 力 、 聞 き 取 る 力 が 向 上 し た 。 ま た
自 分 自 身 の 無 知 さ を 感 じ る と 同 時 に 、 こ れ か ら 教 員 に な る 前 ま で に 、 ま た 教 員
に な っ て か ら の 目 標 や 可 能 性 を 感 じ る こ と が で き た と 思 う 。 さ ら に 「 何 か 新 し
い こ と に 挑 戦 す る こ と 」 、 「 目 標 を 自 分 で 決 め て そ れ を 達 成 す る ま で 努 力 す る
こ と 」 が で き た の は 、 こ れ か ら の 人 生 を 生 き て い く 上 で の 大 き な 自 信 、 糧 に な
っ た と 感 じ る 。 教 員 に な る 上 で も 、 英 語 力 の 向 上 と 多 様 な 感 性 ・ 知 識 の 習 得 は
大 き な 武 器 に な る と 感 じ る 。 グ ロ ー バ ル 化 が さ ら に 進 ん で い く こ と が 予 想 さ れ
る 今 の 時 代 に 生 き て い る 私 た ち に と っ て 、 英 語 は こ れ か ら ま す ま す 必 要 な 存 在
と な っ て く る 。
小 学 校 教 員 を 目 指 し て い る が 、 学 校 生 活 に お い て 英 語 を 話 す 機 会 は 多 く あ る
と 思 う し 、 自 分 の 英 語 に 対 す る 不 安 を あ る 程 度 取 り 除 く こ と が で き た の は 、 よ
り 豊 か な 教 育 活 動 に つ な が る の で は な い か と 思 う 。 ま た 寮 に 住 ん で い た こ と や
大 学 の 授 業 を 通 し て 多 く の 国 の 、 多 く の 人 と 関 わ る 機 会 が あ っ た 。
特 に 寮 生 活 は 私 に 多 様 性 に つ い て 考 え さ せ る き っ か け を 多 く 与 え た 。 私 の い
た フ ロ ア で は 、 ア メ リ カ 人 、 ロ シ ア 人 、 韓 国 人 、 イ ン ド 人 、 南 ア フ リ カ 人 、 様
々 な 国 の 人 と 共 に 生 活 し た 。 英 語 を 第 一 言 語 と し て 生 活 す る 人 に 囲 ま れ 、 ま た
年 齢 も 自 分 よ り 1 0 歳 以 上 離 れ て い る 人 も い る こ と で 、 日 本 で 生 活 し て い る と
決 し て 経 験 す る こ と が で き な い よ う な 日 常 生 活 を 送 る こ と が で き た 。 は じ め は
英 語 に 苦 戦 し 、 慣 れ な い 海 外 生 活 に 疲 弊 し 、 大 変 な こ と も あ っ た が ス ウ ェ ー デ
ン で 生 活 し た 7 ヶ 月 間 は 私 の こ れ ま で の 人 生 の 中 で 間 違 い な く 夢 の よ う な 宝 物
で あ る 。
新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症 拡 大 の 影 響 で 、 帰 国 予 定 だ っ た 6 月 か ら 3 ヶ 月 早
い 、 3 月 末 に 帰 国 し た 。 こ の こ と さ え も 日 々 の 生 活 が い か に 貴 重 で 、 幸 せ に 溢
れ て い る も の で あ っ た の か を 私 に 教 え て く れ る 貴 重 な 経 験 で あ っ た と 感 じ て い
る 。 コ ロ ナ ウ イ ル ス の 混 乱 に も 負 け な い 、 世 界 中 に 自 分 と 同 じ よ う に 目 標 に 向
か っ て 日 々 を 生 き て い る 仲 間 が で き た こ と だ け で も 、 留 学 で き た こ と を 幸 せ だ
と 感 じ る 。 こ の 留 学 体 験 報 告 書 を 読 ん で く だ さ っ て い る 方 が 少 し で も 前 向 き に
、 挑 戦 し よ う と す る 気 持 ち を 大 切 に し よ う と 思 っ て く だ さ れ ば 幸 い で あ る 。

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