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2016年10月14日更新 サル痘の発生- 中央アフリカ共和国

2016年10月13日に公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、2016年9月6日に、Haute-Kotto(オート・コト州)健康行政地区の保健省スタッフから、Ira Banda健康保健センターに入院したサル痘疑い患者について、中央管理レベルでの警報が出されました。最初の患者は猟師で、8月17日に発症し、検査のための検体が採取されることなく、村で死亡しました。9月4日から10月7日までに、患者26人が入院し、このうち3人からサル痘が検査確認されました。現在、流行の規模を評価するために、疫学調査が行われています。

公衆衛生上の取り組み

  • 感染の可能性の高い患者に対する公衆衛生上の監視活動を強化すること
  • 医療従事者が個人用保護具を身に着ける訓練をすること及び、医療施設では適切な手指の衛生とその手順への注意喚起を図ること
  • 患者管理のために2つの隔離病室を設置すること
  • サル痘に感染した患者に対し無料で診療を提供すること
  • サル痘の感染伝播を防ぐための予防対策を取ることへの注意を国民の間に喚起するすること
  • 患者管理と予防対策を支援する国際医療隊やカトリック協会の機関救援・対策援助を受け入れること

WHOによるリスクアセスメント

アフリカ熱帯地域では小規模なサル痘の集団感染は、常に発生しています。サル痘は、通常、感染した動物との接触や感染した動物による咬傷を介して人に感染します。また、集団感染時には、患者との濃厚な接触を介して人から人に感染伝播が起こることがあります。しかし、これまでに、人から人への感染伝播だけで人に対してサル痘の感染伝播が続いたことはありません。
もし、地域内の医療施設に十分に隔離できる設備の病室がなく、人と人との間でサル痘の大規模な感染伝播が分かったときには、WHOは、病気の感染伝播を防ぐために、個々人および医療従事者が感染を予防し、患者に医療処置を行う際の感染管理の手順を踏むことを促します。
現段階では、この集団感染の地域が比較的離れた場所にあり、人口も疎らなため、国際的に拡がるリスクは限られているようです。
WHOは、現時点で入手できる情報に基づく限り、中央アフリカ共和国への旅行や交易に対して如何なる制限も勧めてはいません。

出典

WHO. Emergencies preparedness, response. Disease outbreak news. 13 OCTOBER 2016
Monkeypox in Central African Republic
http://www.who.int/csr/don/2016_10_13/en/

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