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  5. 志賀毒素産生性大腸菌のドイツにおけるアウトブレイクおよびフランスにおけるクラスターについて

志賀毒素産生性大腸菌のドイツにおけるアウトブレイクおよびフランスにおけるクラスターについて

ECDC 2011年6月28日

6月27日11:00以降の更新内容:EUおよびEEA加盟国内では、これまでに31例の死亡例を含む885例のHUS感染と、17例の死亡例を含む3,138例の非HUS症例が報告されています。国ごとの数は下の表をご参照ください。前回の更新以降、ドイツ政府は4例のHUS症例と96例の非HUS STEC症例(1例の死亡例を含む)を報告しています。スウェーデン政府は、新たな非HUS STEC症例を1例報告しました。下表の症例の中で最後に下痢を発症したのは6月22日であることがわかっています。

6月24日に、フランス政府は、ボルドー近傍のBèglesで催されたイベントに参加した後に血性下痢を呈した患者からなるクラスターについて報告しました。6月27日の時点で、9人が入院しています。これらの患者のうち8人が大腸菌感染の重篤な合併症であるHUSに進行しました。残りの1人は血性下痢症で入院していますが、HUSではなく、疫学的調査の結果、この1人はBèglesでの催しには疫学的リンクを有していないことがわかりました。さらに4例の血性下痢症例(全員がBèglesで催されたイベントの参加者)の届出があり、医療機関での治療を受けています。この4例のうち3例でO104:H4大腸菌の感染が確認されました。

フランス政府当局は、この新たなSTECクラスターについて調査を進めています。発症者のうち6名が、この6月8日のイベントで芽野菜を食べたと報告されており、残飯について現在、分析が行われています。感染を媒介したと考えられているこれらの芽野菜は、地元で生産されてものであり、ドイツのアウトブレイクを引き起こした農家から輸入されたものではありませんでした。

フランスのクラスターで報告された症例の感染を媒介したのが何であるかということと、このクラスターとドイツで報告されたアウトブレイクとの間に疫学的関連性があるのかということが徹底的に調査されています。

図.EU/EEA加盟国におけるHUSおよび非HUSのSTECの可能性の高いまたは確認された症例数

補足:表に記載された日付は、ヨーロッパ域内(ECDC)で症例報告がなされた日付を現しており、個々の症例において兆候を現した日付を現しておりません。

*:ボルドーで新たに報告された症例

**:以前に報告された症例であって、ドイツへの旅行による疫学的リンクを有する症例

参考文献

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