中 防 消 第 11 号

平 成 2 3 年 3 月 8 日
関係道府県防災会議会長 殿
中央防災会議会長
(内閣総理大臣)
菅 直 人
融雪出水期における防災態勢の強化について
貴殿におかれては、日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に尽力してい
ただいているところである。今冬は、12 月下旬以降、寒気が日本付近に南下しや
すい気象状況が続き、数回にわたって強い冬型の気圧配置となったため各地で大
雪となった。
この豪雪によって、屋根の雪下ろし等の除雪作業中の事故、屋根からの落雪、
雪崩等により、
亡くなられた方は、
平成 23 年 3 月 7 日までで 128 人に上っており、
これは、「平成 18 年豪雪」における平成 18 年 3 月 31 日までの死者数である 152
人に近い数となっている。
今冬の雪害に対する防災態勢の強化については、既に「降積雪期における防災
態勢の強化について」
(平成 22 年 12 月 13 日付け中央防災会議会長
(内閣総理大
臣)通知)をもって除雪中の事故防止対策の徹底等についてお願いしたところで
あるが、引き続き、その徹底に一層努められたい。
さらに、今後、融雪出水期を迎えることになるので、雪崩、融雪に伴う出水及
び土砂災害が発生することが懸念される。今冬は、記録的な積雪となった地域が
多数あり、関係諸機関におかれては、緊密な連携のもと、下記の点に留意して防
災態勢の一層の強化を図られたい。
なお、貴管内市町村防災会議に対しても周知されるようよろしくお願いする。記1.気象等に関する情報の収集・伝達の徹底
2.道路等における雪崩防止施設等の巡視・点検の実施の徹底
3.河川のはん濫又は土砂災害の恐れのある危険箇所の巡視・点検の徹底4.災害時要援護者及びその関連施設に対する平常時、
緊急時の適切な情報提供、
警戒避難体制等の防災体制の整備

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