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消 防 消 第 1 2 9 号
平成22年5月26日
各都道府県消防防災主管部長 殿
東京消防庁・各指定都市消防長 殿
消防庁消防・救急課長
平成21年度消防職員委員会の運営状況及び
消防職員委員会の運営に関する留意事項について
消防職員委員会(以下「委員会」という。
)については、平成8年に制度を施行、平成1
7年に意見取りまとめ者制度の創設等の制度改正を行い、委員会制度の円滑な運用と定着
が図られているところです。
消防庁においては、毎年度、消防職員委員会の運営状況調査を実施しているところです
が、平成21年度における委員会運営状況の調査結果を取りまとめましたので、別添のと
おりその概要をお知らせします。
また、今回の調査結果を踏まえて、委員会制度の運営をより一層円滑にするため、留意
事項を下記のとおり通知いたしますので、遺漏のないよう配慮されるとともに、貴都道府
県内の市町村
(消防の事務を処理する一部事務組合及び広域連合を含む。)に対して周知徹
底されるようお願いします。
なお、本通知は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第37条の規定に基づく助
言として発出するものであることを申し添えます。
おって、委員会のより円滑な運営と定着を図るため、今年度も「消防職員委員会パンフ
レット」を全消防職員に配布することとしているので、当該パンフレットを活用し、委員
会制度のさらなる定着に資するよう活用されるようお願いします。記 1 委員会の開催に関する事項
(1) 委員会の開催については、次年度の予算編成を勘案し、毎年度前半に1回開催する
ことを常例とするとともに、必要に応じ、開催すること。
(2) 意見の提出がない場合であっても、
制度の趣旨に沿った円滑な運用を図るための検
討や、事務局からの各種報告事項等を議題として開催すること。
2 提出する意見に関すること
(1) 意見については、法律で定める項目に該当するものであれば幅広く提出できるもの
であり、職員が意見を出しやすい環境づくりに努めること。例えば、以下に掲げる事
項について提出することができるものであり、その旨職員に再周知すること。
1 消防職員の給与、勤務時間その他の勤務条件及び厚生福利に関すること
例 ・賃金その他の給与、労働時間、休憩、休日及び休暇
・昇任及び懲戒等の基準
・労働に関する安全、衛生及び災害補償
・職場環境、レクリエーション
2 消防職員の職務遂行上必要な被服及び装備品に関すること
例 ・制服、制帽、活動服、防火衣、保安帽、靴等
・空気呼吸器、携帯無線機等
3 消防の用に供する設備、機械器具その他の施設に関すること
例 ・消防庁舎、訓練施設、防火水槽、消火栓等
・消防車両、消防用資機材等
(2) 提出意見を審議対象外とする場合の取扱いについて
提出意見は制度の趣旨に照らし、できるだけ広く審議事項とすることが望ましく、
法律に定める審議事項とならないことが明らかなものに限り審議対象外とすること。
また、判断に迷う場合は、意見取りまとめ者等に意見の趣旨を確認するなど、意見提
出者の意向を十分に汲み取るように注意すること。
(3) 再度意見を提出することについて
一度提出し、審議された意見について、次年度以降に同内容のものを提出すること
も差し支えないこと。例えば、委員会審議において、
「実施が適当」とされたが、消防
長等によって未だ実施されない事項について、次年度以降再度意見を提出し、委員会
において消防長の処置結果を踏まえた審議を再度行うことも意義のあることと考える
べきであること。
3 職員への通知及び周知に関する事項
委員会の公正性・透明性をより向上させるという趣旨から、意見提出者及び意見取り
まとめ者に対し、当該意見の委員会での審議結果及び当該結果に至った理由を通知する
とともに、消防職員全員に対し、委員会の消防長に対する意見を含めた審議概要を周知
すること。
周知の方法については、各消防本部の実情に応じて、掲示、回覧、書面の配布等、適
宜の方法によって差し支えないこと。
4 意見取りまとめ者に関する事項
意見取りまとめ者については、委員会をより効果的かつ円滑に運営するという趣旨か
ら創設されたことにかんがみ、更なる活用を図られたいこと。
この趣旨から、職員から提出された意見は、原則として意見取りまとめ者を経由して
委員会へ提出されることが望ましいものであること。
また、意見取りまとめ者は、委員会制度の目的の達成に資するよう当該制度の運用に
関する意見を述べることができるものとされているが、この意見とは、意見の募集方法
に関する意見、意見を提出しやすい環境づくりについての意見、委員会の開催時期や開
催に係る周知についての意見、審議概要の周知方法についての意見などであること。
さらに、取りまとめた意見について他の意見取りまとめ者と意見交換をし、または意
見を提出する際に他の意見取りまとめ者と共同して提出することも可能であること。
5 消防長の処置等に関する事項
(1) 消防長は、委員会の意見の趣旨を尊重して処置するよう努めるものであること。
(2) 消防長は、委員会の消防長に対する意見及び消防長の処置の結果の要旨を職員に周
知するものであること。
消防庁消防・救急課
職員第二係 鈴木・横山
TEL:03-5253-7522
FAX:03-5253-7532
E-mail:m.yokoyama@soumu.go.jp
平成22年3月31日現在
((注記) 以下の集計は、平成21年3月31日時点の消防本部(803本部)による)
1 開催状況
2 開催時期
3 委員の構成
4 意見取りまとめ者の構成
平成21年度消防職員委員会運営状況調査の結果
平成22年3月31日現在 消 防 本 部 数 803本部
消 防 本 部 数 構 成 比
開 催 801 99.8%
未 開 催 2 0.2%
消 防 本 部 数 構成比(開催本部数801に対する)
年度前半 708 88.4%
年度後半 93 11.6%
職 員 数 構成比(全委員数7,525に対する)
管理職員の数 764 10.2%
非管理職員の数 6,761 89.8%
職 員 数 構成比(全意見取りまとめ者数3,365に対する)
管理職員の数 412 12 2%
5 職員への通知及び周知
備考
1(委員会は)意見提出者及び意見取りまとめ者に対し、審議結果及びその理由を通知している。
2(委員会は)消防職員全員に対し、委員会の消防長に対する意見を含めた審議概要を周知している。
3(消防長は)消防職員全員に対し、委員会の消防長に対する意見及び消防長の処置結果を周知している。
6 意見取りまとめ者を経由
管理職員の数 412 12.2%
非管理職員の数 2,953 87.8%
意 見 数 構成比(審議数5,149に対する)
消 防 本 部 数 構成比(開催本部数801に対する)
1、2及び3をすべて実施 654 81.4%
委員会で審議された意見のう
ち、意見取りまとめ者を経由
して提出された意見
4,460 86.6%
7 審議状況と処置結果
(1) 委員会の審議結果
115 56
2.2% 1.1%
55 22
1.1% 0.4%
47 175
0.9% 3.4%
217 253
4.2% 4.9%
(2) 審議結果に対する消防長の処置結果
消防長の
処置結果
委員会の
審議結果審議意見審議件数
審 議 結 果
実施が
適当
諸課題
を検討
実施は
困難
現行
どおり
その他
勤務条件・厚生福利
2,223 917 659 476
43.2% 17.8% 12.8% 9.2%
被服・装備品
1,503 616 381 429
29.2% 12.0% 7.4% 8.3%
機械器具・その他
の施設等
1,423 534 334 333
27.6% 10.4% 6.5% 6.5%計5,149 2,067 1,374 1,238
100% 40.1% 26.7% 24.0%
実施を
決定
実施に
向けて
検討
諸課題
を検討
実施は
困難
対応を
未決定計審議結果
202 2,067
3.9% 40.1%
265 1,374
5.1% 26.7%
175 217
3.4% 4.2%
1,096 1,238
21.3% 24.0%
36 253
0.7% 4.9%
1,774 5,149
34.5% 100%
8 平成20年度に審議された意見の実現状況(平成21年度末現在)
(1) 審議総件数に対する実施状況
(2) 委員会で「実施が適当」に区分されたものに対する実施状況
実施が適当
878 652 318 17
17.1% 12.7% 6.2% 0.3%
諸課題を検討
96 244 766 3
1.9% 4.7% 14.9% 0.1%
実施は困難
1 7 27 7
0.0% 0.1% 0.5% 0.1%
現行どおり
43 23 29 47
0.8% 0.4% 0.6% 0.9%
その他
195 5 4 13
3.8% 0.1% 0.1% 0.3%計1,213 931 1,144 87
23.6% 18.1% 22.2% 1.7%
審議総件数 既に実施された件数 割 合
5,008 1,519 30.3%
「実施が適当」とされた意見数 既に実施された件数 割 合
1,888 953 50.5%
9 平成21年度中に実施した主な意見
1 勤務条件等に関すること
・ 特殊勤務手当の見直し
・ 計画的な前倒し採用の実施
・ 仮眠室の増築・改修・個室化
・ 昇任試験受験資格の改正
・ 惨事ストレス対策の実施
2 被服及び装備品に関すること
・ 空気呼吸器用面体の個人貸与
・ 防火衣の個人貸与
・ 編み上げ靴の仕様変更
・ 雨衣の仕様変更
・ ヘッドアップライトの貸与3・ 高度な救命処置のできるシミュレーターの配備
・ 消火栓設置位置の改善
・ ドライブレコーダーの配備
・ スピーカーの増設(出動指令用)
・ 事務所(消防署)のイントラネットの充実
10 各年度の開催状況
923 本部 711 本部
917 本部 700 本部
消防の用に供する設備、機械器具等に関すること
開 催 年 度 消 防 本 部 数 開 催 本 部 数 開 催 率
9年度 77.0%
10年度 76 3%
917 本部 700 本部
911 本部 654 本部
906 本部 665 本部
902 本部 644 本部
900 本部 733 本部
886 本部 886 本部
863 860 本部
814 812 本部
811 808 本部
807 802 本部
806 804 本部
803 801 本部
10年度 76.3%
11年度 71.8%
12年度 73.4%
13年度 71.4%
14年度 81.4%
15年度 100.0%
16年度 本部 99.7%
17年度 本部 99.8%
18年度 本部 99.6%
19年度 本部 99.4%
20年度 本部 99.8%
21年度 本部 99.8%
11 各年度の審議件数及び審議結果6847.8%4958.5%3296.0%
256 189
5.1% 3.8%
269 185
5.3% 3.7%
251 178
5.1% 3.6%
248 235
5.1% 4.8%
241 265
4.3% 4.7%審議件数
審 議 結 果 の 区 分
実施が
適当
諸課題
を検討
実施は
困難
現行
どおり
その他
8年度 8,765
3,560 2,931 1,590
40.6% 33.4% 18.1%
9年度 5,856
2,354 1,839 1,168
40.2% 31.4% 19.9%
10年度 5,447
2,196 1,765 1,157
40.3% 32.4% 21.2%
11年度 5,026
1,995 1,472 1,114
39.7% 29.3% 22.2%
12年度 5,031
2,014 1,438 1,125
40.0% 28.6% 22.4%
13年度 4,912
2,052 1,384 1,047
41.8% 28.2% 21.3%
14年度 4,867
2,043 1,315 1,026
42.0% 27.0% 21.1%
15年度 5,590
2,495 1,412 1,177
44.6% 25.3% 21.1%
4.3% 4.7%
229 254
4.7% 5.2%
245 282
4.6% 5.3%
171 233
3.4% 4.6%
227 252
4.3% 4.7%
217 296
4.3% 5.9%
217 253
4.2% 4.9%
4,079 2,622
5.3% 3.4%
*審議結果のうち、「その他」については平成11年度より設定
44.6% 25.3% 21.1%
16年度 4,919
1,978 1,315 1,143
40.2% 26.7% 23.2%
17年度 5,354
2,236 1,347 1,244
41.8% 25.2% 23.2%
18年度 5,036
2,171 1,398 1,063
43.1% 27.8% 21.1%
19年度 5,312
2,177 1,505 1,151
41.0% 28.3% 21.7%
20年度 5,008
1,888 1,397 1,210
37.7% 27.9% 24.2%
21年度 5,149
2,067 1,374 1,238
40.1% 26.7% 24.0%
累 計 76,272
31,226 21,892 16,453
40.9% 28.7% 21.6%

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