港区立郷土歴史館(ミナトクキョウドレキシカン/Minato City Local History Museum)は、東京・白金台にある歴史博物館。
1938年(昭和13)に「旧公衆衛生院」として建設された歴史的に貴重な建物を活用。常設展示では、東京湾と深く関わってきた港区の歴史、近世都市・江戸の城南に位置する港区の都市文化、そして人びとの暮らしを紹介。また、特別展や企画展も行っている。
建物は、東京大学建築学科教授の内田祥三により設計され、1938年に建設された旧公衆衛生院。構造は鉄骨・鉄筋コンクリート造、スクラッチタイルで覆われたゴシック調の外観を特徴とする「内田ゴシック」と呼ばれるデザインで仕上げられており、隣に建つ東京大学医科学研究所と対になって建てられた。建物内部にも、講堂や教室、研究室などに加えて、細部の意匠など当時の状態を伝える部分が多く残されている。