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2024年11月08日
- 大臣官房
「グリーンボンド及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン2024年版」、「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2024年版」の公表について
1. 我が国のサステナブルファイナンス市場を更に健全かつ適切に拡大していく観点から、「グリーンボンド 及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン 2024 年版」、「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン 2024 年版」を策定しましたので、公表します。
2. また、本ガイドライン改定案に対する意見募集の結果についても、併せてお知らせします。
2. また、本ガイドライン改定案に対する意見募集の結果についても、併せてお知らせします。
■しかく 概要
環境省では、令和3年度に「グリーンファイナンスに関する検討会」(以下「検討会」という。)を設置し、国内のグリーンファイナンス市場を健全かつ適切に拡大していく観点で議論を行い、環境に関する各種金融商品の国内実務指針であるグリーンボンド及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン、グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(以下「ガイドライン」という。)の見直し等を実施してきました(詳細は「■しかく 御参考(これまでのガイドライン改訂の経緯)」に記載)。
今回のグリーンファイナンス関連ガイドラインの改定のポイントは下記3点です。改定のポイントの詳細については、「資料4 ガイドライン改定概要」を、過年度の検討会における本件に関する議論や論点に関する整理は、「関連情報」に記載のホームページリンクを御参照ください。
<改定のポイント>
1) ガイドラインの構成変更(国際原則の和訳部分と国内向けの解説部分の整理)
ガイドラインが当初策定された平成 29 年と比較するとグリーンファイナンス市場が一定程度成熟してきたこと、また、加速度的に進む国際的な潮流を捉え、今後の国際原則の改訂の反映を速やかに行うことを可能とする観点から、検討会における議論を経て、グリーンファイナンス関連の各金融商品に期待される事項と具体的対応方法において、国際原則の和訳部分と国内向けの解説部分を整理しました。
2) 国際原則の改訂の反映
ローン・マーケット・アソシエーション(以下「LMA」という。)等によるグリ ーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローン原則の改訂(令和5年2月)、 国際資本市場協会(以下「ICMA」という。)によるサステナビリティ・リンク・ボンド原則の改訂(令和6年6月)の内容を反映しました。また、検討会における議論等を踏まえ、改訂部分について、国内向けの解説を一部追加しました。
3) 市場の現状を踏まえた解説の追加
国内のサステナビリティ・リンク・ローンについて、金融機関が、自らの資金調達のためでなく、顧客向けに取扱う金融商品として策定する「SLL フレームワーク」による調達が大多数を占めること、「借り手のビジネス全体に関連性があり、中核的でマテリアルであり、並びに、借り手の現在及び/又は将来的な事業において戦略的に大きな意義があるもの」とは考えにくい KPI の設定が見られることから、検討会における議論を経て、国内向けの解説を追加しました。
今回のグリーンファイナンス関連ガイドラインの改定のポイントは下記3点です。改定のポイントの詳細については、「資料4 ガイドライン改定概要」を、過年度の検討会における本件に関する議論や論点に関する整理は、「関連情報」に記載のホームページリンクを御参照ください。
<改定のポイント>
1) ガイドラインの構成変更(国際原則の和訳部分と国内向けの解説部分の整理)
ガイドラインが当初策定された平成 29 年と比較するとグリーンファイナンス市場が一定程度成熟してきたこと、また、加速度的に進む国際的な潮流を捉え、今後の国際原則の改訂の反映を速やかに行うことを可能とする観点から、検討会における議論を経て、グリーンファイナンス関連の各金融商品に期待される事項と具体的対応方法において、国際原則の和訳部分と国内向けの解説部分を整理しました。
2) 国際原則の改訂の反映
ローン・マーケット・アソシエーション(以下「LMA」という。)等によるグリ ーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローン原則の改訂(令和5年2月)、 国際資本市場協会(以下「ICMA」という。)によるサステナビリティ・リンク・ボンド原則の改訂(令和6年6月)の内容を反映しました。また、検討会における議論等を踏まえ、改訂部分について、国内向けの解説を一部追加しました。
3) 市場の現状を踏まえた解説の追加
国内のサステナビリティ・リンク・ローンについて、金融機関が、自らの資金調達のためでなく、顧客向けに取扱う金融商品として策定する「SLL フレームワーク」による調達が大多数を占めること、「借り手のビジネス全体に関連性があり、中核的でマテリアルであり、並びに、借り手の現在及び/又は将来的な事業において戦略的に大きな意義があるもの」とは考えにくい KPI の設定が見られることから、検討会における議論を経て、国内向けの解説を追加しました。
■しかく 策定したガイドライン
資料1を御確認ください。
■しかく 意見募集の結果
令和6年8月2日から同年8月 19 日までの間、「グリーンボンド及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン 2024 年改定版(案)」、「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン 2024 年改定版(案)」に関する意見募集(パブリックコメント)を実施しました。いただいた御意見の概要とそちらに対する回答については、資料2のとおりです。
併せて、関係する海外機関(ICMA、LMA、アジア・パシフィック・ローン・マーケット・アソシエーション(APLMA)、クライメート・ボンド・イニシアチブ(CBI))に対しても、ガイドライン(案)の内容について意見を照会しました。いただいた御意見の概要とそちらに対する回答については、資料3のとおりです。
併せて、関係する海外機関(ICMA、LMA、アジア・パシフィック・ローン・マーケット・アソシエーション(APLMA)、クライメート・ボンド・イニシアチブ(CBI))に対しても、ガイドライン(案)の内容について意見を照会しました。いただいた御意見の概要とそちらに対する回答については、資料3のとおりです。
■しかく 御参考(これまでのガイドライン改訂の経緯)
環境省では、グリーンボンドの環境改善効果に関する信頼性の確保と、資金調達者のコストや事務的負担の軽減とを両立し、国内におけるグリーンボンドの普及を図ることを目的として、国際原則に準拠した形で、平成 29 年3月にグリーンボンドガイドラインを策定しました。
令和2年3月には、グリーンボンド国際原則の改訂やグリーンファイナンスを取り巻く市場動向を踏まえ、グリーンボンドガイドラインの改訂、グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドラインの新規策定を行いました。
また、令和4年7月には各種国際原則の改訂と整合を図るため、グリーンボンドガイドライン、グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドラインの改訂、及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドラインの新規策定を行いました。
そして直近では、国内外の動向や市場関係者・学識者の知見を基に、市場・政策・技術等の動向を継続的に「グリーンボンドガイドライン」「グリーンローンガイドライン」の付属書1(グリーンプロジェクトの判断指針及びグリーンリスト)へ反映する新しい「仕組み」として、グリーンファイナンスに関する検討会の下に新たに「グリーンリストに関するワーキンググループ」を設置しました。併せて、令和6年3月、「グリーンボンドガイドライン」「グリーンローンガイドライン」の付属書1(グリーンプロジェクトの判断指針及びグリーンリスト)の改訂を行い、グリーンリストの充実化等の対応を実施しました。
令和2年3月には、グリーンボンド国際原則の改訂やグリーンファイナンスを取り巻く市場動向を踏まえ、グリーンボンドガイドラインの改訂、グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドラインの新規策定を行いました。
また、令和4年7月には各種国際原則の改訂と整合を図るため、グリーンボンドガイドライン、グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドラインの改訂、及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドラインの新規策定を行いました。
そして直近では、国内外の動向や市場関係者・学識者の知見を基に、市場・政策・技術等の動向を継続的に「グリーンボンドガイドライン」「グリーンローンガイドライン」の付属書1(グリーンプロジェクトの判断指針及びグリーンリスト)へ反映する新しい「仕組み」として、グリーンファイナンスに関する検討会の下に新たに「グリーンリストに関するワーキンググループ」を設置しました。併せて、令和6年3月、「グリーンボンドガイドライン」「グリーンローンガイドライン」の付属書1(グリーンプロジェクトの判断指針及びグリーンリスト)の改訂を行い、グリーンリストの充実化等の対応を実施しました。
■しかく 関連情報
- グリーンファイナンスに関する検討会及びグリーンリストに関するワーキンググ ループ
添付資料
連絡先
大臣官房環境経済課 環境金融推進室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8240
- 課長
- 平尾 禎秀
- 室長
- 清水 延彦
- 企画官
- 平良 耕作
- 室長補佐
- 水野 紗也 影山 凡子
- 担当
- 飯嶋 英樹