報道発表資料
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2014年12月04日
- 地球環境
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による大都市等における二酸化炭素観測データと人為起源排出量との関係について
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)は、環境省、(独)国立環境研究所(NIES)及び(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した、世界初の温室効果ガス観測専用の衛星です。二酸化炭素とメタンの濃度を宇宙から全球で均一に観測し、その吸収・排出量の推定精度を高めることを主目的にしており、さらに炭素循環の将来予測の高精度化への貢献を目指して、平成21年1月23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。
今般、平成21年6月から平成24年12月までの3年半に大都市等とその周辺で取得された「いぶき」データを解析した結果、世界の大都市等においてその周辺よりも二酸化炭素濃度が高い傾向が見られました。さらにその濃度差と化石燃料消費量データから算出した濃度差との間に正の相関があることから、「いぶき」は大都市等における化石燃料消費による二酸化炭素濃度の上昇を捉えている可能性が高いことが分かりました。
今回の研究結果により、衛星で二酸化炭素濃度を観測することが、化石燃料による温室効果ガス排出(インベントリ)の監視ツールとして有効利用できる可能性があることがわかりました。
今後は、衛星等による二酸化炭素等大規模排出源の監視に関する研究を進め、その成果の「いぶき」及び平成29年度打ち上げ予定の「いぶき後継機」(GOSAT-2)への応用を進める予定です。
今般、平成21年6月から平成24年12月までの3年半に大都市等とその周辺で取得された「いぶき」データを解析した結果、世界の大都市等においてその周辺よりも二酸化炭素濃度が高い傾向が見られました。さらにその濃度差と化石燃料消費量データから算出した濃度差との間に正の相関があることから、「いぶき」は大都市等における化石燃料消費による二酸化炭素濃度の上昇を捉えている可能性が高いことが分かりました。
今回の研究結果により、衛星で二酸化炭素濃度を観測することが、化石燃料による温室効果ガス排出(インベントリ)の監視ツールとして有効利用できる可能性があることがわかりました。
今後は、衛星等による二酸化炭素等大規模排出源の監視に関する研究を進め、その成果の「いぶき」及び平成29年度打ち上げ予定の「いぶき後継機」(GOSAT-2)への応用を進める予定です。
図表を含めた本文については、下記の添付資料をご参照ください。
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課研究調査室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8247)
室長 :竹本 明生 (内:6730)
室長補佐:野本 卓也 (内:6731)
係員 :橋口 祥治 (内:6756)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成26年3月27日
- 「いぶき」(GOSAT)の観測データを用いた全球の月別メタン収支の 推定結果について (お知らせ)
- 平成24年12月5日
- 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データによる二酸化炭素吸収排出量等の推定結果の公開について(お知らせ)
- 平成23年10月28日
- 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測データを用いた全球の月別・地域別の二酸化炭素吸収排出量の推定について(お知らせ)
- 平成22年4月28日
- 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)によるアイスランドにおける火山噴火及び噴煙の観測結果の英国政府への提供について(お知らせ)
- 平成22年2月16日
- 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測データの解析結果(二酸化炭素・メタン濃度等)の一般提供開始について(お知らせ)
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