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- 気候変動の身近な影響と適応策を考えるシンポジウム〜IPCC第38回総会に向けてin 松山〜(2013年12月22日)
気候変動の身近な影響と適応策を考えるシンポジウム〜IPCC第38回総会に向けてin 松山〜(2013年12月22日)
- 日時
- 2013年12月22日(日)12:30〜14:30
- 会場
- 松山市総合コミュニティセンター 3階大会議室
- 主催
- 環境省、共催:松山市
プログラム
挨拶
- 田中 聡志
- 環境省大臣官房審議官
- 野志 克仁
- 松山市長
基調講演
あん・まくどなるど(上智大学地球環境学研究科教授、慶応義塾大学特任教授)
「気候変動の最新情報 〜あん・まくどなるどの列島ウォッチ〜」
環境省の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の業務に1999年より関わっている経験談と、9月に発表されたIPCC WG1第5次評価報告書から最新の科学的知見が紹介された。北海道から沖縄まで、農村、漁村のフィールドワークを行う中で、実際に現場で起こっている適応の取り組みや、海女さんと一緒に潜って知る海の中の大きな変化などの実体験が報告された。最後に、気候変動は人類共通の問題であり、2014年3月の横浜での総会での報道に市民一人ひとりが関心を持っていただきたいと締めくくった。
小松 利光(九州大学大学院工学研究院環境社会部門特命教授・名誉教授)
「気候変動と災害」
地球温暖化により、災害外力(災害を引き起こす力)は年々強くなっているが、防災力は下がっており、今後は未経験の災害が起こる可能性がある。2012年の九州北部豪雨災害では、社会システムは災害に対応できておらず、教訓を残した。
防御するのは経済的、時間的、環境的にも不可能になってきているので、束になって総動員で災害に取り組む時代になっていることから、自助、共助、公助が大切であり、とくに隣近所との良い人間関係が共助につながるとして、地球温暖化に適応するために良い方向に地域社会をつくっていけば、防災だけでなく防犯や町づくり等にも効果的であると締めくくった。
パネルディスカッション「身近で考え行動する 気候変動問題」
- コーディネーター
- 森脇 亮(愛媛大学大学院理工学研究科生産環境工学専攻環境建設工学コース教授)
- パネリスト
- あん・まくどなるど(上智大学地球環境学研究科教授、慶応義塾大学特任教授)
小松 利光(九州大学大学院工学研究院環境社会部門特命教授・名誉教授)
杉浦 俊彦(農研機構果樹研究所栽培・流通利用研究領域上席研究員)
石榑 亜紀子(NHK松山放送局 気象予報士)
まず、話題提供として、農研機構の杉浦氏より、「温暖化と農作物への影響」と題して、発表があった。植物は人間よりも温暖化の影響が出やすく、ミカンやリンゴなどの果樹、お米、野菜にも影響が出て来ており、品種改良等対策がとられていることが発表され、その後、パネリストの間でディスカッション、会場との質疑が行われた。