スペースデブリ問題に関する環境省内検討チームの立ち上げ
令和2年3月 26 日
1.ねらい
しろまる 2009 年から行っている GOSAT シリーズによる温室効果ガスの観測は、
パリ
協定の目標達成に向けた進捗管理に必要ないわば国際公共財。国際的にも
高く評価され、観測継続が期待されている。
しろまる しかしながら、近年のスペースデブリの増加は、宇宙空間を継続的に安定
利用する上での大きな懸念事項。
しろまる 環境省は、衛星の適切な運用と適正な処分を事業主体として責任を持ち、
自ら実施する考えであり、特に打ち上げから 11 年を経過した GOSAT1号機
のスペースデブリ化の防止と、
持続可能性の確保に向けた知見集積・情報発
信に向け、省内に検討チームを立ち上げ、JAXA をはじめ関係機関の協力を
得つつ対応策をまとめる。また、得られた知見を国内外に発信する。
2.検討チームの構成
チーム長 :森下地球環境審議官
副チーム長:上田大臣官房審議官
副チーム長:松澤大臣官房審議官
チーム員 :地球環境局総務課脱炭素化イノベーション研究調査室長
同 室長補佐
環境再生・資源循環局総務課長
同 課長補佐
国立環境研究所衛星観測センター 観測センター長
(ほか、外部協力者として、関係機関に協力を要請)
備考)本検討チームの庶務は、地球環境局脱炭素化イノベーション研究
調査室において処理する。
3.当面のスケジュール
3月 ・チーム設立、検討事項の確認
4〜5月 ・GOSAT1号機のスペースデブリ化を防止するための運用継続可
否指標の検討
・1号機運用継続判断および持続可能な地球観測に向けた取り
組みの必要性に係る国内外関係機関からの意見聴取
6月 ・中間とりまとめ、今後の情報発信に向けた取組整理
令和2年3月
脱炭素化イノベーション研究調査室
スペースデブリ問題に関する検討チームの検討活動(案)
スペースデブリ問題に関する環境省内検討チームの発足にあたり、当面
の活動事項を以下に示す。
しろまる第1回(3月末〜4月上旬)
 スペースデブリ問題の概況、デブリ化防止のための検討事項、持続可
能な宇宙利用及び資源循環の視点からの国内外の動向等について
 GOSAT1号機の観測結果活用状況、国内外からの観測継続要望の有無、
主なステークホルダーについて
 当面検討すべき事項について
しろまる第2回(4月中)
 デブリ化防止及び処分に関する国内外のガイドラインについて
 1号機がスペースデブリ化することを防止(軌道上への滞留防止)す
るための、1号機運用継続可否の判断指標について
 1号機運用継続可否及び持続可能な地球観測に向けた取組の必要性に
ついて
しろまる第3回(5月下旬)
 1号機運用継続可否の判断指標について
 ステークホルダーからの質問票回答について共有
 運用停止後の処分方法、供試体としての有効活用について
しろまる第4回(6月中:中間とりまとめ)
 1号機運用継続可否及び運用停止後の扱いについてとりまとめ
 今後の持続可能な宇宙利用の機運創出に資する広報戦略について
 今後の継続検討課題、スケジュールについて

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /