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中国電力

調達本部長メッセージ

取引先の皆さまへ


取引先の皆さまには、平素から当社事業運営に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

皆さまにおかれましては、原材料価格等が高水準で推移し、厳しい調達環境が続く中、当社資機材の安定供給や施工力確保にご理解・ご協力を賜り誠にありがとうございます。

一連の不適切事案について、個々の事案に対する再発防止策の策定・実施に加え、企業文化も含む根本原因の分析およびそれを踏まえた対応方針の整理を行い、信頼回復に向けた取り組みを着実に進めています。根本原因分析や対応方針の整理にあたっては、研修や職場での話し合いのほか、役員が事業所を訪問して社員と直接意見交換を行うなど、広く議論を重ねました。同様の事象を二度と発生させないという決意のもと、役員が先頭に立ち、コンプライアンス最優先の業務運営を徹底します。

2023年度の業績につきましては、2022年度の過去最大の赤字から一転し、過去最大の黒字となりました。しかし、これは燃料費調整制度の期ずれ差益などの一過性の要因によるところが大きく、2022年度に大きく毀損した財務基盤の回復は未だ道半ばにあると認識しています。財務基盤の回復に向け、資機材・役務調達コストの削減など、料金見直しに織り込んだ効率化の実現に努めてまいります。

2024年度の資材調達方針は、更なる上流購買の推進を軸とした価格競争力・安定調達の両立を念頭に、公正・公平な取引を大前提として、これまで以上に皆さまと緊密な連携を図り、知恵を出し合いながら、効率化に資する取り組みを進めてまいる所存です。当社では、内閣府等が所管する「パートナーシップ構築宣言」を2020年9月に公表していますが、このたび、取引先の皆さまとの更なる連携・共存共栄の推進を図ることを目的に改正いたしました。取引価格の決定にあたっては、本宣言や政府方針等も踏まえ真摯に対応してまいります。また、SDGs(人権尊重等)やコンプライアンスをはじめとした新たに高まる社会的要請に対応すべく取り組みを進めるとともに、契約手続きの電子化などDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にも取り組んでまいりますので、ご協力の程お願い申し上げます。

最後になりますが、これまで同様、国内外の関係法令・ルールおよびその精神を遵守しながら、当社と取引先の皆さま双方が調達活動を通じて、ともに地域の発展に貢献する良きパートナーとなることを目指してまいりますので、引き続きご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

2024年5月
中国電力株式会社
代表取締役副社長執行役員
調達本部長 高場 敏雄

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