設計コンセプト
敷地は呉・吉浦の傾斜地に住宅が密集している地域であり、南北に細い路地、東側に道路があるため、開口部の決定やプライバシーの確保が難しい環境だった。
そこで、大小5つの中庭とトップライトを設け、そこから各部屋の採光や通風を確保することを計画した。
そうすることで建物の外部に面する開口を減らすことができ、採光・通風だけでなく、プライバシー、防犯性を確保するとともに、中庭を通して各部屋の空間を緩やかに繋ぐことができ、建物全体に広がり感を持たせることができた。
環境への負荷、設計の自由度などを考慮し、オール電化を採用した。
リビングを中心とした廊下のないゾーニングは、省エネ・省資源といった、環境への配慮の他、家族間の繋がりをより深め、将来お子さんが成人された後も快適に生活することができるよう考えた。
また、南側の中庭には階段を設け、屋上も生活の空間として使えるようにした。