ペルフルオロオクタン酸 環境用語

作成日 | 2009年10月14日 更新日 | 2024年03月21日

ペルフルオロオクタン酸

ペルフルオロオクタンサン 【英】perfluorooctanoic acid [略]PFOA [同義]パーフルオロオクタン酸

解説

ペルフルオロオクタン酸(略号はPFOA、化学式はCF3(CF2)6COOH)は有機フッ素化合物の一種で、界面活性剤、撥水剤、ワックス、コーティング剤等の製造に用いられている。

PFOAは難分解性で、かつ人間活動から遠く離れた極域をはじめ地域の水、土壌・底質および生物から検出されていることから長距離移動性と判断される。また、空気呼吸をする哺乳動物(例:鯨、アザラシ)、その他ヒトを含む陸生動物で生物濃縮(食物連鎖を介したものを含む)されやすい。さらに、陸生動物、水生動物に対する有害性も認められる。以上から、ストックホルム条約附属書A(製造・使用・輸出入を禁止する措置を取るべき物質)に追加された(第9回締約国会議、2019年)。なお、日本では、PFOAは化学物質審査規制法の第一種特定化学物質に指定(2021年10月22日施行)され、その製造・輸入が原則として禁止されている。(2024年3月改定)

この解説に含まれる環境用語

この環境用語のカテゴリー

関連Webサイト

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /