会合
令和 6 年度 ASEAN 向け省エネ支援事業の初回会合を実施しました
一般財団法人省エネルギーセンター(ECCJ)は、経済産業省の「新興国等脱炭素化・エネ
ルギー転換事業(省エネルギー人材育成事業)
」の委託を受けて、2024 年 8 月 6 日〜7 日
の 2 日間フィリピン・マカティで本年度の AJEEP(ASEAN-JAPAN Energy Efficiency
Partnership)事業の初回会合をハイブリッドで開催しました。今回の会議では、4年間の
計画で開始した以下の2つのスキームの3年目となる今年度の実施計画を確認しました。
(1) ASEAN 共通のエネルギー管理及びその応用に関する資格制度確立(スキーム4)
(2) カーボンニュートラル(CN)に向けたエネルギー利用技術の普及促進(スキーム5)
初回会合の参加者
会合には、ASEAN 省エネルギー部会(EE&C-SSN)の代表であるタイ国の他7カ国とコ
ーディネーターとしての ACE(ASEAN Centre for Energy)が対面で参加し、2カ国がオ
ンラインで参加しました。主な確認内容は以下の通りです。
(1) 開会挨拶では、ホスト国フィリピンのエネルギー省、EE&C-SSN コーディネーターの
タイ国エネルギー省代替エネルギー開発・効率化局及び ACE から、AJEEP の活動を
通じて ASEAN 地域全体が持続可能で安定的かつ自立したエネルギーの未来に移行す
ることへの期待が述べられました。ECCJ からは CN に向けたスキーム4、5事業の
重要性と 2025 年度の事業完成にむけた今年度活動への期待が述べられました。
(2) スキーム4については、
ASEAN 地域のエネルギー管理士(*SAEMAS Common Standard Energy Manager)と
して認定されるために必要な1共通標準モジュールや、2認定された管理士が ASEAN
全域で活躍できるための*MRA ガイドライン案、3CN に向けた高度なエネルギー管理
を行える専門家人材を認定するためのアドバンスモジュールの最終案を受入研修やオ
ンライン・ワークショップで完成させること、また、昨年度の 5 カ国に引き続き 4 か
国(フィリピン、ブルネイ、ラオス、カンボジア)を訪問し、各国の国内エネルギー
管理士認定制度整備推進と国内システム・SAEMAS 間の相互承認に係る MRA を可能
とするための条件等について協議すること、が合意されました。
(3)スキーム5については、
昨年度 CN 診断を実施した化学製品工場(マレーシア)と公立病院(タイ)で CN プ
ロジェクトを立ち上げるための会議を行うこと、また今年度の CN 診断は 4 か所(産
業 2 か所、ビル2か所)に拡大して実施すること、などが合意されました。
以上の諸活動は、専門家派遣・受入研修の対面方式と、セミナーやワークショップのオン
ライン実施も組み合せて効果的に進めることとし、年間スケジュールについても合意され
ました。
*SAEMAS: Sustainable ASEAN Energy Management Certification Scheme
*MRA: Mutual Recognition Arrangement

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