EMAK12ワークショップを実施
ワークショップの冒頭、EE HubのJonathan Sinton氏、OECD日本代表部の大江健太郎氏の挨拶の後、IEAの
Emma Mooney氏からエネルギー効率の世界的な進捗を倍増させ、人々を中心としたクリーンなエネルギー
転換を支援するための省エネルギー政策の進化について基調講演が行われました。
セッション1では、EE HubのKristina Klimovich氏の進行のもと、オーストラリア、ブラジル、欧州委員
会、日本、ASEANエネルギーセンター(ACE)の政策担当者により、主にデマンドレスポンスを適切に支
援するための政策やデジタル化と消費者参加に焦点を当てた主要施策など、各国の需要側エネルギー政策
と戦略的アプローチについて議論されました。(日本以外はオンライン参加)
セッション2の開始直後、モデレーターのECCJ小池穣治氏によって、セッション1で議論された各国の需
要側エネルギー政策についてセッション2,3登壇の企業側がどのように具現化していくのか、日本の省
エネルギーセンターの役割を例に交えて橋渡し役が必要であることが示されました。
セッション2では、産業部門における需要側の取組のベストプラクティスと課題を共有することを目的
に、小池氏の進行のもと、飲料業界へのヒートポンプの導入、省エネのための可視化と企業体質の改善、
産業・建築分野での断熱の重要性など、日本、フランスに拠点を置く企業によりカーボンニュートラルに
向けた強いコミットメントと取組について、成功事例と課題を交えて紹介がなされました。
セッション3は、大企業、中小企業、消費者部門における需要側の取組について、利用可能な最善の技術と
課題を共有することを目的に、スマートメーターを含むデジタル技術やヒートポンプなど、省エネやエネ
ルギー利用の最適化を推進する最先端技術が、カナダ政府(オンライン参加)及び日本や欧州の企業から
紹介されました。
ワークショップの最後に、IEAのEmma Mooney氏と経済産業省の篠田治人氏が閉会の辞を述べました。
モデレーターを中心にセッション内での議論も活発に行われ、需要側におけるエネルギー効率向上の実現
方法に関する知識や経験、エネルギー利用の最適化を推進する最先端技術が共有されるとともに官民のネ
ットワーク構築が進み、本ワークショップは成功裏に終了しました。
2023年12月13日、第12回エネルギー管理行動ネットワーク (EMAK12) ワークショップがパリで開催されま
した。
EMAKは、2009年の設立以来日本が主導し、現在はIEA省エネハブ(EE Hub)のタスクグループの一つとし
て、省エネルギー政策に関する情報共有・交換と官民のネットワーク構築に向けた取組を実施していま
す。
本ワークショップは、「Evolution of Energy Efficiency Policies into Demand-side Energy Policies
(エネルギー効率化政策から需要側エネルギー政策への進化)」をテーマとして、政策立案者と民間セク
ターのリーダーが一堂に会し、電化、燃料転換、系統柔軟化、デジタル化、エネルギー・気候関連情報の
開示など、需要側の取組の戦略的アプローチについて焦点を当て、官民からの参加者にネットワークの機
会を提供することを目的として実施されました。
パリ会場でのフォトセッション(発表者、モデレーター)
ワークショップ
Dr. Emma Mooney氏のkeynote セッション1
セッション2 セッション3
会場の様子 ネットワーク構築

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