マレーシアに対する第10回省エネ招聘研修(BECMY10)を開催しました
カントリーレポート報告 燃焼炉の実習(日鉄テクノロジー(株))
模擬省エネ診断演習(2グループ) 参加者集合写真
【事業概要】一般財団法人省エネルギーセンター(ECCJ)では、資源エネルギー庁の委託を受
けて令和5年度もマレーシアとの二国間省エネ協力事業を実施しています。今年度は、新型コロ
ナウイルスへの対応も緩和され、マスクを外しての研修受入が可能となりました。同国の政府お
よびその関連機関、民間企業3社から計10名を対象に、熱関連の省エネ診断研修制度の策定に向
けて、9月11日から15日までの5日間、研修を実施し無事終了しました。
1. 研修参加者:
(1) マレーシア:天然資源・環境・気候変動省3名、持続可能エネルギー開発庁(SEDA)2名、エ
ネルギー委員会(EC)2名、パイロット事業関係の民間企業;3社から各1名、合計10名
(2) 日本側:ECCJ 国際協力本部;7名、日鉄テクノロジー(株);2名、(株)TLV;1名、その他企業;3名
2. 研修概要:
(1) 目的:マレーシアで新たに制度化される省エネ法に関連して熱分野での「エネルギー診断
士研修制度」の関係者・講師の人材育成を行う一環で、熱設備に関する講義、省エネ実技
研修と模擬省エネ診断演習を実施する。
(2) 開閉講式挨拶:METI、天然資源・環境・気候変動省、ECCJの代表から挨拶
(3) 内容:熱設備に関する講義(1)を1日、省エネ研修設備を用いた実技研修(2)を2日間、模擬
省エネ診断演習(3)を2日間、計5日間実施。
1 熱設備全般:Boiler、Cogeneration、Heat Pump、Cement Kiln
2 実技研修:(熱) 燃焼炉(日鉄テクノロジー(株)担当)、Steam Trap((株)TLV担当)
(電気)Pump, Compressor(日鉄テクノロジー(株)担当)
3 模擬省エネ診断演習:工場・ビル各々のケーススタディにおいて、課題抽出、その課
題に対する対応案策定とその定量効果の把握に関するグループワーク・発表
(4) 評価:実技研修では上記2の設備を稼働させながら、バルブや計測器等の操作・読み取り
等のHands-on研修を行い、また模擬演習では来日前に事前課題として課題を抽出し、グル
ープワークでも熱心な議論がなされ、発表時には活発な意見交換が行われました。研修生
からは、期待を上回る研修内容だったとの声をいただきました。 以上
会合

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