CAEを学ぶ
熱流束(ねつりゅうそく)
英訳:heat flux
熱流束とは、熱が物体の表面、あるいは物体中のある断面を通過する際の単位面積あたりの伝熱量のことです。
(面積あたりの流束である"流束密度(flux density)"を指して流束と呼ぶことが多いです)
一般に記号qで表します。
CAEでは、熱流束は境界条件として定義でき、また、解析結果として表示することもできます。
上式では方向を考慮せずに記載しましたが、熱流束はベクトル量であるため、取り扱う際には「X方向の熱流束」のように方向を指定する必要があります。
※(注記)補足
「流速」ではなく「流束」が正しい漢字です。間違えやすいため注意が必要です。
一般的に使用される単位
- SI単位系ではW/m 2 (ワット毎平方メートル)
本来、熱流束の単位は"W"ですが、熱流束密度を指して"熱流束"と呼ぶことが多いため、単位は"W/m 2 "で知られています。
Ansysにおける取扱い
- Ansysでは熱流束をTFと略して表記することがあります。
X方向の熱流束はTFX、Y方向はTFY、Z方向はTFZとなります。また、ベクトル和はTFSUMと表記します。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連情報
関連する解析事例
MORE電子銃内部の空間電荷効果の評価
Ansys Charge Plusを用いた電子銃内の電子温度、電子密度を可視化
パワーモジュールのさらなる信頼性向上へ、亀裂進展マクロを活用した寿命解析に挑む
計測技術で医療の未来を支える −磁気共鳴工学で実現する体に負担のない検査
北海道大学 大学院情報科学研究院 様
実験とシミュレーションの相互作用で現象の本質に迫る 〜教育現場で活きる Ansys Mechanical の事例
北海道大学 大学院工学研究院 様
そり変形を考慮した樹脂バックルのはめ合わせ接触解析事例
静止軌道のプラズマ環境下における衛星表面帯電
Ansys Charge Plus による帯電リスクの可視化
Ansys HFSSを用いた車載機器の放射イミュニティ規格試験解析
試験環境モデルを用いたISO 11452-2 解析
ラインを止めない!実機検証からシミュレーションへ、 デジタルツイン活用へ向けた取り組み事例
ロート製薬株式会社 様
関連する資料ダウンロード
MORE-
無料解析事例・技術資料
非線形解析の壁を突破するシミュレーション技術
〜Ansys LS-DYNAで解決!最大荷重評価のボトルネック〜
-
無料製品/サービス紹介
事例でご紹介!流体解析分野のエンジニアリングサービス 〜解析業務の委託・立ち上げ支援・カスタマイズによる効率化など〜
-
無料解析事例・技術資料
はんだ濡れ上がり形状予測解析
〜Ansys LS-DYNAで電子機器の信頼性向上に貢献〜
-
無料製品/サービス紹介CAE運用・活用
Ansys ユーザーのための PyAnsys 完全ガイド
Pythonで加速するCAEワークフロー
-
無料製品/サービス紹介
共振回避だけで終わらせない実レベルの振動解析
〜Ansys Mechanicalで実現する高度な製品開発〜
-
無料解析事例・技術資料
吸入器内の粒子挙動を可視化する
〜薬剤送達効率向上に向けた解析〜
-
無料解析事例・技術資料
医薬品バイアルの温度挙動解析
〜保管環境の影響把握と品質維持に向けた可視化アプローチ〜
-
無料製品/サービス紹介
そのFDTD計算、もっと速くできる!Lumerical+GPUでフォトニクス解析に革命を