スクラッチタイル市民制作プロジェクト企画概要

ページ番号1005010 更新日 令和4年3月31日

新庁舎市民制作プロジェクト 甦れ!!「黄色い煉瓦」〜みんなでつくる新庁舎〜

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常滑焼の歴史詰まった"温故知新の壁"

1 背景

1923年(大正12年)東京都千代田区に落成した帝国ホテル旧本館(通称ライト館)の内・外装に使用されたスクラッチタイルとテラコッタ(装飾用陶器)を再現し、制作されています。

帝国ホテルの設計者である、近代建築界の巨匠フランク・ロイド・ライトが求める「黄色い煉瓦」を制作する技術は、当時の日本においては、常滑にしかなく、その製造は、常滑市樽水に設置された直営工場「帝国ホテル煉瓦製作所」で行われました。

400万丁という驚異的な数が生産されたことが大きなきっかけとなり、その後の常滑は 陶管、タイル、衛生陶器などの建築陶器の一大産地へと発展しました。常滑産のタイルやテラコッタは、東京大学、名古屋市庁舎、愛知県庁舎その他多数の有名建築に使用されています。

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2 企画概要

この企画は、黄色い煉瓦を甦らせるとともに、常滑焼にまつわる「歴史=過去」の出来事を「焼き物のまち」常滑の新庁舎へ取り入れるため、その顔となるエントランスへスクラッチタイルを設置したものです。

市民の皆様がスクラッチタイルの制作に関わることで、「過去から現在」につながる流れを持たせるとともに、市民の新庁舎への愛着を育み、永く親しんでいただきたいという思いから企画されました。

なお、エントランスには「常滑の未来」をテーマに制作した陶壁が設置されており、新庁舎のエントランスは、市民制作のスクラッチタイルと陶壁が一体となって常滑の「過去〜現在〜未来」を表現する空間となりました。

壁面には、1,640名の市民の皆様によって制作された1,628枚タイルを設置しています。

3 設置場所

新庁舎2階エントランスと立体駐車場を結ぶ歩行者用連絡デッキの壁面の縦 約2.5m×横 約18m

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4 壁面写真(市民病院側から)

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5 壁面写真(立体駐車場側から)

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市民制作のスクラッチタイルに合わせて、スクラッチタイルとともに帝国ホテル旧本館を飾った装飾用陶器テラコッタを約18メートルの間に一定のリズムで「テラコッタ柱」として配置しました。

テラコッタ柱はスクラッチタイルの仕上げ面よりも10センチほど突き出た形となり、横からみると、立体的な空間としての面白さが加わり、歴史ある帝国ホテル旧本館の建築を引き継ぎつつ、新庁舎のエントランスにふさわしい常滑ならではの設えとなりました。

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