市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)について
市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)とその影響について
市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)とは、薬局やドラッグストアで販売されている風邪薬やせき止め薬等を、大量・頻回に服用することを言います。
医薬品は、安全に効果を発揮するために、飲み方や飲む量(用法・用量)が決められています。
決まりを守らずに、「一度にたくさん飲む」「何回も飲み」といった本来の目的とは異なる飲み方をしてしまうと、副作用により体に悪影響を及ぼしたり、やめたくても自力でやめられなくなるおそれがあります。
医薬品の過剰摂取により、眠気や疲労感がなくなったり、ふわふわした気分になったりすることもありますが、これらの効果は一時的です。
効果がきれると不快な気分になったり、同じ効果を期待してオーバードーズを繰り返してしまい、最悪の場合、亡くなってしまう事例も発生し、社会問題になっています。
一般用医薬品の濫用防止に関するポスター(厚生労働省作成)
若年者を中心にオーバードーズ(過剰摂取)が広がっています
現在、市販薬のオーバードーズが原因と疑われる10代、20代の方が、救急車で病院へ搬送される件数が増加しています。
薬局やドラッグストアで買える市販薬は、医師の処方箋がなくても購入することができ、効き目の弱い薬と思う方もいるかもしれませんが、市販薬でもオーバードーズすることで、健康被害を起こすことがあります。
そのため、濫用等のおそれがある医薬品の販売は、原則一人一包装となっています。
医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送人員(令和4年・年代別)
医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送人員(男女別)
なぜ、オーバードーズ(過剰摂取)する若年者が増えているの?
オーバードーズする若年者は、学校や職場での人間関係や家族などで「悩み」や「生きづらさ」を抱えている場合が多く、現実逃避や精神的苦痛の緩和のために、手を出してしまう傾向があると言われています。
悩みを感じたときは、一人で抱え込まず、周囲の信頼できる相手や医療機関、相談窓口などに相談してください。
相談窓口 | 電話番号 | 対応時間 | 問い合わせ先 及び関連ページ |
---|---|---|---|
24時間子ども相談ホットライン | 093-881-4152 | 24時間受付 | 子ども総合センター(児童相談所) |
18歳未満の子どもについての相談 | 093-881-4556 |
月曜日から金曜日 8時30分から17時15分 |
子ども総合センター(児童相談所) |
薬物依存に関する相談 | 093-522-8729 |
月曜日から金曜日 9時から17時 |
北九州市立精神保健福祉センター |
危険ドラッグについて | 093-522-8766 |
月曜日から金曜日 8時30分から17時15分 |
北九州市保健所医務薬務課薬務係 |
ご家族の方へ
北九州市では、大切な方が薬物(覚せい剤・大麻などの違法薬物や処方薬・市販薬等)の使用・乱用、依存などの薬物問題を抱えることで悩んでいるご家族のために、相談窓口や家族教室を開いています。
一人で悩まないで、まずは相談してください。
相談窓口 | 問い合わせ先 及び関連ページ |
備考 |
---|---|---|
薬物依存に関する相談 |
北九州市立精神保健福祉センター |
相談申し込みやお問い合わせは、下記までお電話ください。 北九州市立精神保健福祉センター |
薬物の問題で悩む家族のための教室 |
北九州市立精神保健福祉センター |
・日程、申込方法等はホームページをご確認ください。 ・初めて参加される方は、教室に参加される前に、「薬物・ギャンブルの問題で困っている人の相談窓口」に個別に相談していただくことをおすすめします。 ・その他、詳細は下記までご連絡ください。 北九州市立精神保健福祉センター |
このページの作成者
保健福祉局健康医療部地域医療課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2678 FAX:093-582-2598