長良川は、岐阜県郡上市の大日ヶ岳(標高 1,709m)を源とし、濃尾平野に入った後は岐阜市内を貫流し、伊自良川、犀川等の支川を合わせて南下し、木曽川及び揖斐川と背割堤を挟んで並行して流れ、三重県桑名市で揖斐川に合流する、幹川流路延長 166km、流域面積 1,985km²の一級河川です。
長良川では、平成 16 年の台風 第23 号により、戦後最大規模の洪水(平成 16 年10 月洪水)が発生しました。
このため、国土交通省では、将来目標である河川整備基本方針に対し、当面の整備として、戦後最大規模の洪水である平成16年10月洪水と同規模の洪水が発生しても、洪水を安全に流下させることを目標として、木曽川水系河川整備計画(平成20年3月策定、令和2年3月変更)に基づき、河川整備を進めています。
表 河川整備計画において目標とする流量と河道整備流量
令和元年度第1回木曽川水系流域委員会において美濃市横越地区及び関市池尻地区の2箇所が長良川遊水地の候補箇所として選定されたことを受け、令和2年3月に木曽川水系河川整備計画を変更し、計画に位置づけました。
表 長良川遊水地の概要
※(注記)施設の規模は、令和4年9月時点における遊水地の概要を示したものであり、今後の検討により変更することがあります。
遊水地は、洪水の一部を貯留して下流のピーク流量を低減させるために設けられる洪水調節施設です。
※(注記)第72回河川整備基本方針検討小委員会資料より抜粋
?@河道掘削と遊水地整備により、平成16年10月洪水と同規模の洪水を計画高水位以下で流下させます。また、遊水地はそのために必要な貯水容量を確保します。
?A河川環境に配慮して、平水位以上のみを掘削します。
?B左岸堤防は、堤防点検の結果を踏まえ老朽化対策を行います。
※(注記)令和4年9月時点での検討状況を示すものであり、今後変更となる場合があります。
◆だいやまーく遊水地整備後の遊水地区間の堤防高は、周囲堤がT.P.約63.6m、左岸がT.P.約62.5m(72.2k地点)〜 T.P.約63.6m(72.6k地点、 72.8k地点)とする計画です。
※(注記)令和4年9月時点での検討状況を示すものであり、今後変更となる場合があります。
※(注記)令和4年9月時点での検討状況を示すものであり、今後変更となる場合があります。
◆だいやまーく遊水地整備及び長良川本川の河道掘削により、平成16年10月洪水と同規模の洪水に対し、遊水地より上流(73.2k)で約0.8m、遊水地直下(72.0k)で約0.4mの水位低下効果を見込んでいます。
※(注記)令和4年9月時点での検討状況を示すものであり、今後変更となる場合があります。
○しろまる本川を流れる水は下流に向かって流れており、上流の水位よりも下流の水位が低くなっています。
〇一方、遊水地内は水の流れはなく、水平に水が貯まることから、遊水地の周囲堤は上下流とも同じ高さで整備する必要があります。
関市地区の整備内容
※(注記)令和7年1月時点での検討状況を示すものであり、今後変更となる場合があります。
◆だいやまーく長良川遊水地の整備においては、事業箇所及び周辺を含めた環境調査を継続し、重要種の分布を確認するとともに、生息環境の保全に努めてまいります。
◆だいやまーくその具体的な手法について検討するため、木曽川上流河川事務所では、「長良川遊水地河川環境調査検討会」を設置し、令和3年12月24日に第1回検討会を開催しました。
◆だいやまーく第1回検討会では、検討会の進め方、長良川遊水地事業における河川環境保全の基本的な考え方等について事務局より説明し、了承されました。
表 長良川遊水地の整備における河川環境保全の基本的な考え方
?@生息地が直接改変されず、濁水等の間接的な影響も受けない範囲
?A生息地が直接改変されないが、濁水等の間接的な影響を受ける範囲
?B生息地が直接改変される範囲
※(注記)具体な移植対象種は第2回検討会以降に選定する。
【美濃市地区】
(地元説明会)
(回覧板)
【関市地区】
(地元説明会)
(回覧板)
◆だいやまーくよくある質問は こちら (PDF:1.12MB)