平成16年台風第23号(平成16年10月)
「いままで大丈夫だったから」は危ない
(徳島市 60代 男性)
ずっと昔、我々がちょうど小学校2、3年生のころに、今回と同じ川の堤防が決壊して、軒下まで水が来たんです。そのときに大きな被害を受けたので、地区の人たちの台風に対する備えや考え方は十分にできていたと思いますが、「40年以上たったから、もう心配ない」というのがどこかにあったのではないでしょうか。
平成16年は台風が特に多かった年で、5回台風が来てもなんとかなっていたものだから、6回目の台風23号の時には、「避難しろ」と言っても、なかなか言うことを聞かなかったということなんですよ。
それで大変な被害を受けたものだから、あれから、台風がくるといえば、みんな、車とかを高いところに上げています。それがいつか、「上げたけど心配なかった」になり、「もう上げなくてもいい」というようになって、危機感がだんだん薄れていかなければいいのですが。今回の水害で、『災害は忘れたころにやってくる』ことを実感しました。