「上からと下からの水が鉢合わせ」

(徳島市 50代 男性 消防団員)

このあたりは、上流から水が流れ落ちると同時に、下流から泥水がそ上してくるといった感じ。泥水が上と下両方から鉢合わせして、水位がグーっといっぺんに上がってきたという状況でした。1時間で1mぐらいの水が増えたと思います。

消防団が動き出す前に、「家が床下までつかっているから助けてくれ」という連絡があり、消防局に救助をお願いしたのですが、それからほんの10分ぐらいの間に道と側溝の境がわからないほどに水が上がってきました。きっと消防局の車も帰りは通れなかったはずです。それほど、想像を絶するほどの雨が集中的に降りました。

低い土地では、水位が3m以上になったところもありました。そうなるともう、ボートがなければどうにも動けません。救助はどうしても老人とか災害弱者が優先になりますから、コンビニの店長さんは首まで水につかりながら、長いことがんばっていたという笑えない話が残っています。