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調査統計局 経済統計課 企業統計グループ
大学時代は財政学のゼミに所属し、様々な統計を使いながら、保育制度の改善に向けた政策提言を行う論文を執筆しました。日本銀行を志望したのは、経済の姿を映す統計の作成という、社会に幅広く貢献できる仕事に魅力を感じたためです。
入行以来、調査統計局に所属し、「短観」という統計の作成に携わっています。短観では、全国約1万社を対象に、企業が自社の業況や経済環境の現状・先行きをどうみているか、といった項目に加え、売上高や収益、設備投資額といった事業計画の実績・予測値など、企業活動全般にわたる項目を調査しています。企業からの回答を一つひとつ丁寧にチェックし、調査対象企業から回答が得られない場合や、誤った計数が回答されている可能性が疑われる場合には、ヒアリングを通じて確認します。入行当初は確認作業のきめ細かさに驚いたものですが、こうした積み重ねが、経済指標としての「短観」の信頼性につながっているのだと実感しています。
現在は、上記の調査以外にも、短観で利用するシステムの更改や、オンラインでの回答を促進するプロジェクトにも参加しています。堅確性を保ちつつ、作業の効率化や回答者の負担軽減を進めることは簡単なことではありません。検討すべき事項も多く、壁にぶつかることも少なくありませんが、信頼性の高い統計を作成する一翼を担える責任とやりがいを感じ、日々業務に取り組んでいます。
職場の雰囲気としては、約1カ月の調査期間を終えて迎える調査結果の公表というゴールに向けて、全員が強い一体感を持って業務に取り組んでいます。ピーク時には対応し切れるか不安になるほどの回答をチェックすることもありますが、調査期間中、事務処理や調査先企業とのやり取りで困ったことがあれば、すぐに周りの方々がフォローしてくれるため、安心して作業に取り組むことができます。また、繁忙度が高い時期、高くない時期がはっきりしており、その時期も事前に把握できるため、長めの休暇を早い時期から計画しやすいのも魅力のひとつです。
9:20 出勤 出勤後、メールチェックと、To Doリストの確認。 10:00 朝礼 グループ全体で共有すべき連絡事項を確認。 10:30 調査表確認 郵送で到着した書面調査表の確認作業を行う。 12:30 昼食 13:30 打合せ 調査先企業との調整方法を上司に相談。 14:00 審査 調査先の回答内容を確認し、必要に応じてヒアリング。 17:50 退行 友人と待ち合わせてコンサートへ。