産総研 - 採用情報 2026年卒インターンシップ


以下の募集要項をご確認いただき、参加を希望される方は、産総研マイページへ登録の上、応募をお願いいたします。

【募集要項】計量標準5daysインターンシップ

(注記)本インターンシップは、タイプ3:汎用的能力活用型インターンシップに該当します。
プログラムの趣旨(目的)
日本最大規模かつ世界最先端の研究開発を行う産総研は、修士卒が研究職として活躍できる研究所です。
産総研が設置する7つの研究推進組織の1つが「計量標準総合センター」です。
「計量標準総合センター」は日本の国家計量標準機関として、国内の経済・産業・及び医療や食品など、あらゆる社会活動に必要とされる「長さ」や「質量」などの『計量標準』を開発・維持・供給すると共に、各国の計量標準機関と共に不変・普遍なものさしの整備に貢献しています。

本インターンシップでは、「産業技術総合研究所」と「計量標準総合センター」、『計量標準』について理解を深めていただくとともに、研究現場において"計測の実習"などを行っていただき『計量標準』の研究開発を体感していただきたいと考えています。また、実際に研究開発を行っている研究者と直に接し"意見交換"などを行う事で、研究現場で働く"研究職員の日常"を体感していただき、"研究開発を行う職場"について、より深く興味を持っていただければと考えています。また、最終日に実施する「成果発表会」に向けては、計測結果の考察、プレゼン資料の作り方、発表方法等についての助言や指導を受け、研究者に必要とされる事項や心構えなども学んでいただきたいと考えております。
本インターンシップに参加することで、ご自身の未来の選択肢に「研究者」を加えていただけますと幸いです。
実施時期・期間 日程:2024年8月5日(月)〜8月9日(金) <5日間>
・所内宿泊施設に泊まり込みで行います。(宿泊費全額支給)
・弊所旅費規程に基づき交通費を支給します。
・給与は支給いたしません。
実施場所 産総研つくばセンター(茨城県つくば市)
募集人数 18名程度
選抜方法 エントリーシートによる書類選考
無給/有給等 【報酬】なし
【交通費】条件により支給
【宿泊費】支給あり
就業体験の内容(受入れ職場に関する情報を含む) 1.産総研の概要に関する学習
組織概要、業務内容、ミッション等の学習により、社会における産総研の役割・立ち位置を理解していただきます。

2.計量標準の概要に関する学習
計量標準及び計量標準総合センターの概要、業務内容、ミッション等の学習により、計量標準について理解していただきます。

3.安全に関する学習
産総研職員が業務を実施する前に必ず受講しなければならない研修を受講していただきます。
1環境安全講習(全般・職員共通事項)
2専門講習(廃棄物)
3専門講習(化学物質)従事者編
4専門講習(高圧ガス)従事者編
5専門講習(放射線)
(注記)上記講習のうち、1と2は実習生全員が同時に受講。3〜5は実習内容に応じて各コース毎に必要な講習を受講。

4.情報セキュリティに関する学習
産総研職員が業務を実施する前に必ず受講しなければならない研修を受講していただきます。(実習生全員が同時に受講。)

5.研究職員との意見交換会(1回目)
実習生が配属先研究グループの研究職員、採用1年目〜4年目の修士型採用の研究職員、修士採用後に博士号を取得した職員など比較的若い研究職員を中心とした意見交換会を実施します。緊張を和らげ、翌日からの実習を円滑に行うためのコミュニケーション作りの場として、また、先輩研究職員が職場環境や生活環境など、実習生の疑問に答えることで、実習生が実際の研究活動をイメージし易くするための場として活用していただきます。
(注記)上記1.から5.まではインターンシップの初日に実施します。

6.実習(3日間)
(注記)本インターンシップでは、以下7つのコースから1つを選択し、実際の研究室で実習体験をしていただきます。
1圧力標準及び圧力基準器の計測技術の高度化
(工学計測標準研究部門 圧力真空標準研究グループ & 計量器試験技術グループ)
社会で多く使用されている水道メーター、ガソリン給油機、ハカリ、血圧計、タクシーメーターなどは、生活や経済活動に欠かせない測定器である。これらの測定器に誤差があった場合、深刻な経済的影響を及ぼすことになるため、法律で満たすべき技術要件が定められており、産総研はその評価を担っている。本実習ではこれらの測定器の信頼性を確保するための計量性能や電磁波の影響などの評価試験を体験する。また、それらの評価試験に使用する標準器の校正業務も体験する。併せて関連研究グループの研究施設の見学を行う。

2幾何学量の精密計測技術に関する研究開発
(工学計測標準研究部門 長さ標準研究グループ & 幾何標準研究グループ)
形状計測技術は、製造業の要となる技術である。中でも、非接触に物体内部まで透視できるX線CT技術を、形状計測技術として利用することが注目されており、産総研では、その高精度化と信頼性確保に向けた開発を行っている。本実習では、X線CT装置の主要な機構部である回転ステージを、独自技術を利用して高精度化する研究を体験する。

3測光・放射測定量に関する標準、精密計測の研究開発
(物理計測標準研究部門 光放射標準研究グループ)
照度(単位lx, ルクス)はオフィスや教室、体育館など人が作業する環境における明るさを表す重要な量であり、安全性や作業性の確保のために精密な測定が求められる。また全光束(単位lm, ルーメン)は、照明製品の「明るさ」の指標としてパッケージにも明記されている測定量であり、省エネルギー性能評価の基準としても重要である。これらの測定量は、産総研が培った精密測定技術によって確立された計量標準に基づくことで信頼に足るものとなる。本実習では、照度計の特性評価や、大型積分球を用いた照明光源の分光全放射束・全光束測定を体験する。

4ナノ粒子の計測技術および計量標準に関する研究開発
(物質計測標準研究部門 粒子計測研究グループ)
半導体デバイスの微細化に伴って製造プロセスの難易度が高まる中、薬液中の異物として検出・計測すべき粒子の粒径は、数ナノメートルにまで縮小している。本インターンシップでは、認証標準物質の粒径値付けに用いられる電気移動度法を学ぶとともに、サンプルの前処理から測定装置の調整、測定、解析までを実習する。

5顕微鏡法を用いたナノ材料の寸法・形状校正技術の研究開発
(物質計測標準研究部門 ナノ構造計測標準研究グループ)
二次電池や大容量キャパシタ開発などに応用されはじめているナノ材料は近年、特性評価が不十分、あるいはバッチ間のばらつきが大きい、などの課題を有しており、ユーザがナノ材料を利用して製品開発や産業応用を推進する上で障害となっている。本インターンシップでは、顕微鏡法を用いたナノ材料の寸法・形状校正技術を実習する。実習ではナノ材料の試料調整と顕微鏡法による観察を行う。

6量子ビームを用いた非破壊評価技術の開発
(分析計測標準研究部門 先進ビーム計測研究グループ & 放射線イメージング計測研究グループ)
物質透過力の高いX線や中性子などの放射線を用いる非破壊計測技術は、先端的な材料や製品の開発などのために用いられている。本コースでは、X線や中性子を用いた先端非破壊計測技術の原理を学び、データ解析などの体験を行う。

7量子プローブを用いた材料分析技術の開発
(分析計測標準研究部門 応用ナノ計測研究グループ)
材料中に含まれる微細な欠陥・空隙は、材料の物性や機能性に大きな影響を及ぼすため、半導体や機械部品、プラスチックなどの材料開発・試験において、高度な欠陥・空隙評価技術が必要不可欠である。産総研では、量子プローブ(陽電子)を用いたユニークな欠陥・空隙計測技術の開発とその社会実装に向けた研究を行っている。本インターンシップでは、陽電子を利用した欠陥・空隙評価技術について学習するとともに、最先端の分析装置を用いた各種材料の分析・評価の実習を行う。

7.研究職員との意見交換会(2回目)
(注記)実習最終日に実施します。
実習生と計量標準総合センターのユニット長、研究グループ長等との意見交換会を実施する。実習生が3日間の実習で学習したことや、疑問に思ったこと、感じたことなどをユニット長等と率直に話せる場を設けることで、産総研計量標準総合センターへの理解度を深めてもらう。また、翌日実施する成果発表会の緊張を和らげる場として活用する。

8.成果発表会
(注記)発表会終了後に修了証書の授与式を行います。
就業体験を行う際に必要な
(求められる)能力
・理系修士以上(理系の6年制カリキュラムも含む)の方
・研究開発に興味がある方
・全日程参加可能な方
・2人部屋または3人~4人部屋に宿泊可能な方(基本的に「ツインルーム」か「ファミリールーム」の宿泊になります。)
インターンシップにおける
フィードバック
・指導担当研究者、成果発表会聴講者から適宜フィードバックを実施。
・定員の関係でインターンシップの選考に漏れた方を対象に産総研及び計量標準に関する学習会(時期未定)を実施し、産総研と計量標準について理解を深めていただく。
・実習生及びインターンシップの選考に漏れた方には、計量標準総合センター成果発表会(1月下旬〜2月上旬に実施)の開催案内を出す。先輩研究職員の実際の研究成果や先輩研究職員のプレゼン等に接することで、計量標準に関する知識をより深めるとともに、インターンシップ後の自身の成長を確認し、研究者としての将来の自分を考察していただく。
参加情報の取り扱い 採用活動開始以降(3月1日以降)に実施する「産総研及び計量標準総合センターの説明会」を案内する際に活用する。(当該説明会に参加することで、インターンシップで学習した「産総研」及び「計量標準総合センター」について再確認していただき、産総研を就職先の対象に含めるかどうかを最終的に検討する際の参考としていただきたいと考えています。)
2024年度のインターンシップ実施計画(時期・回数・規模等) 2024年8月5日(月)〜8月9日(金)<5日間>・1回・18名程度
(計量標準総合センターでは今後も8月中に1回、人数規模は20名程度で実施したいと考えています。)
インターンシップ実施に係る実績概要
テーマ数
参加者数
2017年度 2018年度 2019年度 2023年度
11テーマ
23名参加
10テーマ
22名参加
7テーマ
16名参加
7テーマ
16名参加
(注記)2020年度〜2022年度は新型コロナウイルスによりインターンシップは開催していません。
採用選考活動等の実績概要
人数
(内、女性人数)
2020年度入所 2021年度入所 2022年度入所 2023年度入所 2024年度入所
6(3)人 7(4)人 9(2)人 7(3)人 18(12)人

採用に関するお問合せ先

新卒採用に関するお問い合わせ

メール:M-aisthrdrp-saiyo-ml*aist.go.jp (*を@に変えて送付してください)
話:029-862-6286(9:30-17:00 土、日、年末年始、祝日を除く)

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