スポーツはストレス解消と健康維持によいとされますが、楽しいことばかりとは限りませんよね。
思うように上達しないことから、焦ったり自信を失ったりする人もいるでしょう。
ランニング中にどんどん他のランナーに抜かされる、フットサルでゴールを決められない、ゴルフのスコアが伸び悩むなど、悪いところばかりに目がいってしまうとスポーツがストレスになってしまうことも。
技術や体力の向上は、なんといってもトレーニングの積み重ねによるところが多いものです。目標を設定し、地道に練習を重ねる先に上達が待っています。
しかし練習をしていると、ふと「もう練習なんて辞めたい」「楽しくなくなってきた」というネガティブな考えが頭をよぎることは少なくありません。さらに「どうせうまくいかない」「頑張ってもムダだ」と、練習に身が入らなくなる人もいるでしょう。
ネガティブ思考が行動に及ぼす影響について、ポジティブ心理学という研究分野では次のように考えられています。
「長い時間の中で「うまくいかない」「失敗ばかりする」「人間関係が良くならない」などの不快を経験し続けると、人はその不快から逃れようとする気持ちもわかず、努力もしなくなります。このことをポジティブ心理学のセリグマン教授は「学習性無力感」と名づけました。」出典(『ストレスの9割はコントロールできる』)
ポジティブ心理学は、米国心理学会会長でありペンシルベニア大学心理学部教授でもあったマーティン・E・P・セリグマン博士によって創設された分野です。
一般社団法人日本ポジティブ心理学協会によると「ポジティブ心理学とは、私たち一人ひとりの人生や、私たちの属する組織や社会のあり方が、本来あるべき正しい方向に向かう状態に注目し、そのような状態を構成する諸要素について科学的に検証・実証を試みる心理学の一領域である(引用:一般社団法人日本ポジティブ心理学協会HP)」と説明されています。
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