- 健康・医療
脳卒中や心臓病等に関する世論調査(令和6年7月調査)
調査結果
調査の概要
1.調査目的
脳卒中や心臓病等に関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考とする。
2.調査項目
- 脳卒中や心臓病等に対する印象について
- 脳卒中や心臓病等の予防について
- 脳卒中や心臓病等が疑われる症状が出た場合の救急車の要請について
- 脳卒中や心臓病等の病院選びの基準やその情報源について
- 脳卒中の退院後の生活・就労支援について
- 心臓病等の退院後の生活・就労支援について
- 脳卒中や心臓病等に関する教育や社会とのつながりについて
- 脳卒中や心臓病等に関する政府への要望について
3.関係省庁
厚生労働省
4.調査対象
- 母集団 全国18歳以上の日本国籍を有する者
- 標本数 3,000人
- 抽出方法 層化2段無作為抽出法
5.調査時期
令和6年7月25日〜令和6年9月1日
6.調査方法
郵送法
7.調査実施機関
一般社団法人 中央調査社
8.回収結果
- 有効回収率 55.2%、調査不能率 44.8%
- 有効回収数 1,656人
- 調査不能数 1,344人
- うち宛先不明による返送 22人
- うち未返送 1,237人
- うち白票 3人
- うち代理回答・記入不備 63人
- うち期間外 5人
- うち災害 0人
- うちその他 14人
9.性・年齢別回収結果
本調査の性・年齢別の標本数、回収数及び回収率を示した表。18歳から70歳以上の年齢別、男性、女性、男女計、標本数、回収数及び回収率を示しています。全体の回収率は55.2%。具体的な回収数は、集計表の該当者数にて確認いただけます。
調査結果の概要
目次
1.脳卒中や心臓病等に対する印象について
(1) 脳卒中や心臓病等に対する印象
脳卒中や心臓病等についてどのような印象を持っているか聞いたところ、「怖い印象を持っている」とする者の割合が95.7%(「怖い印象を持っている」の割合72.5%と「どちらかといえば怖い印象を持っている」の割合23.2%との合計)、「怖い印象を持っていない」とする者の割合が2.2%(「どちらかといえば怖い印象を持っていない」の割合1.1%と「怖い印象を持っていない」の割合1.1%との合計)となっている。
性別に見ると、「怖い印象を持っている」とする者の割合は女性で高くなっている。
「脳卒中や心臓病等に対する印象」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表1脳卒中や心臓病等に対する印象」をご確認ください。
ア 脳卒中や心臓病等を怖いと思う理由
脳卒中や心臓病等について「怖い印象を持っている」、「どちらかといえば怖い印象を持っている」と答えた者(1,585人)に、脳卒中や心臓病等を怖いと思う理由は何か聞いたところ、「死に至る場合があるから」を挙げた者の割合が82.1%、「日常生活の中で、突然、発症するから」を挙げた者の割合が78.5%、「麻痺や喋りにくさなどの後遺症が残る場合があるから」を挙げた者の割合が73.1%と高く、以下、「治療や療養には、家族や親しい友人などに負担をかける場合があるから」(52.5%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
性別に見ると、「麻痺や喋りにくさなどの後遺症が残る場合があるから」、「治療や療養には、家族や親しい友人などに負担をかける場合があるから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「死に至る場合があるから」を挙げた者の割合は30歳代で、「日常生活の中で、突然、発症するから」を挙げた者の割合は40歳代で、「麻痺や喋りにくさなどの後遺症が残る場合があるから」、「治療や療養には、家族や親しい友人などに負担をかける場合があるから」を挙げた者の割合は60歳代で、それぞれ高くなっている。
「脳卒中や心臓病等を怖いと思う理由」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表2脳卒中や心臓病等を怖いと思う理由」をご確認ください。
2.脳卒中や心臓病等の予防について
(1) 予防のために生活習慣を改善しようと思うか
脳卒中や心臓病等の予防のために、生活習慣の改善をしようと思っているか聞いたところ、「既に改善を始めて6ヶ月以上である」と答えた者の割合が37.8%、「既に改善を始めて6ヶ月未満である」と答えた者の割合が7.5%、「1ヶ月以内に改善をしようと思っている」と答えた者の割合が10.3%、「6ヶ月以内に改善をしようと思っている」と答えた者の割合が10.5%となっている。なお、「改善しようと思っていない」と答えた者の割合が31.6%となっている。
都市規模別に見ると、「改善しようと思っていない」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「改善しようと思っていない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると、「既に改善を始めて6ヶ月以上である」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、「6ヶ月以内に改善をしようと思っている」と答えた者の割合は50歳代で、「改善しようと思っていない」と答えた者の割合は18〜29歳、30歳代で、それぞれ高くなっている。
「予防のために生活習慣を改善しようと思うか」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表3予防のために生活習慣を改善しようと思うか」
ア 生活習慣をすぐに改善しようと思わない理由
脳卒中や心臓病等の予防のために、生活習慣を「6ヶ月以内に改善をしようと思っている」、「改善しようと思っていない」と答えた者(698人)に、生活習慣をすぐに改善しようと思わない理由は何か聞いたところ、「病気の自覚症状がないから」を挙げた者の割合が52.3%と最も高く、以下、「生活習慣を改善するための時間的なゆとりがないから」(30.2%)、「生活習慣を改善するための経済的なゆとりがないから」(22.5%)、「生活習慣を改善することがストレスになるから」(21.5%)などの順となっている。なお、「その他」と答えた者の割合が15.2%となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
性別に見ると、大きな差異は見られない。
「生活習慣をすぐに改善しようと思わない理由」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表4生活習慣をすぐに改善しようと思わない理由」をご確認ください。
(2) 予防のために普段の生活で心がけていること
脳卒中や心臓病等の予防のために、普段の生活で心がけていることは何か聞いたところ、「野菜をたくさん食べるようにしている」を挙げた者の割合が54.7%と最も高く、以下、「体を動かすようにしている」(49.0%)、「食塩を取り過ぎないようにしている」(48.8%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位3項目まで掲載)
性別に見ると、「野菜をたくさん食べるようにしている」、「食塩を取り過ぎないようにしている」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「野菜をたくさん食べるようにしている」、「体を動かすようにしている」を挙げた者の割合は70歳以上で、「食塩を取り過ぎないようにしている」を挙げた者の割合は60歳代から70歳以上で、それぞれ高くなっている。
「予防のために普段の生活で心がけていること」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表5予防のために普段の生活で心がけていること」をご確認ください。
3.脳卒中や心臓病等が疑われる症状が出た場合の救急車の要請について
(1) 初期症状が現れてから救急車を呼ぶまでの時間
身近な人が朝起きて、症状が現れた、若しくは、現れていたら、どれくらいの時間が経ったら、救急車を呼ぼうと思うか聞いたところ、「すぐに救急車を呼ぶ」と答えた者の割合が76.5%、「午前中は様子をみてから救急車を呼ぶ」と答えた者の割合が10.3%、「夕方までは様子をみてから救急車を呼ぶ」と答えた者の割合が1.0%、「次の日の朝まで様子をみてから救急車を呼ぶ」と答えた者の割合が0.9%、「我慢できなくなったら救急車を呼ぶ」と答えた者の割合が5.6%、「日常生活に不自由を感じたら救急車を呼ぶ」と答えた者の割合が1.3%となっている。
都市規模別に見ると、「すぐに救急車を呼ぶ」と答えた者の割合は町村で、「午前中は様子をみてから救急車を呼ぶ」と答えた者の割合は大都市で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「すぐに救急車を呼ぶ」と答えた者の割合は女性で、「午前中は様子をみてから救急車を呼ぶ」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「すぐに救急車を呼ぶ」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、「午前中は様子をみてから救急車を呼ぶ」と答えた者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。
「初期症状が現れてから救急車を呼ぶまでの時間」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表6初期症状が現れてから救急車を呼ぶまでの時間」をご確認ください。
ア すぐに救急車を呼ばない理由
身近な人が朝起きて、症状が現れた、若しくは、現れていたら、どれくらいの時間が経ったら、救急車を呼ぼうと思うかに「すぐに救急車を呼ぶ」以外と答えた者(372人)に、すぐに救急車を呼ばない理由は何か聞いたところ、「症状が改善するかどうか、少し様子をみてから、救急車を呼ぶかどうかを判断したいと思うため」を挙げた者の割合が66.7%と最も高く、以下、「緊急性があるかどうか分からなかったため」(51.3%)、「症状が軽い場合は、救急車を呼ばずにタクシーなどで受診すればよいと思うため」(39.0%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位3項目まで掲載)
性別に見ると、「症状が軽い場合は、救急車を呼ばずにタクシーなどで受診すればよいと思うため」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
「すぐに救急車を呼ばない理由」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表7すぐに救急車を呼ばない理由」をご確認ください。
4.脳卒中や心臓病等の病院選びの基準やその情報源について
(1) 予防を目的として病院を選ぶ際、どこから情報を入手しようと思うか
脳卒中や心臓病等の発症の予防を目的として病院を選ぶ際、どこから情報を入手しようと思うか聞いたところ、「かかりつけ医からの紹介」を挙げた者の割合が68.1%と最も高く、以下、「病院のホームページ」(41.8%)、「家族・友人・知人からの紹介」(39.2%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位3項目まで掲載)
都市規模別に見ると、「かかりつけ医からの紹介」を挙げた者の割合は町村で、「病院のホームページ」を挙げた者の割合は大都市で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「家族・友人・知人からの紹介」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「かかりつけ医からの紹介」を挙げた者の割合は70歳以上で、「病院のホームページ」を挙げた者の割合は18〜29歳から50歳代で、「家族・友人・知人からの紹介」を挙げた者の割合は40歳代で、それぞれ高くなっている。
「予防を目的として病院を選ぶ際、どこから情報を入手しようと思うか」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表8予防を目的として病院を選ぶ際、どこから情報を入手しようと思うか」をご確認ください。
5.脳卒中の退院後の生活・就労支援について
(1) 脳卒中と診断された際、機能回復を目指したリハビリを行うことについて
身近な人が脳卒中と診断された場合、機能の回復を目指したリハビリテーションを行うことについて、どのように思うか聞いたところ、「重要だと思う」とする者の割合が99.0%(「重要だと思う」の割合93.8%と「どちらかといえば重要だと思う」の割合5.1%との合計)、「重要だと思わない」とする者の割合が0.8%(「どちらかといえば重要だと思わない」の割合0.2%と「重要だと思わない」の割合0.5%との合計)となっている。
性別に見ると、「重要だと思う」とする者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、大きな差異は見られない。
「脳卒中と診断された際、機能回復を目指したリハビリを行うことについて」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表9脳卒中と診断された際、機能回復を目指したリハビリを行うことについて」をご確認ください。
(2) 脳卒中と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて
身近な人が脳卒中と診断された場合、栄養に気をつけたり、口腔ケアを行ったりすることについて、どのように思うか聞いたところ、「重要だと思う」とする者の割合が98.7%(「重要だと思う」の割合87.9%と「どちらかといえば重要だと思う」の割合10.9%との合計)、「重要だと思わない」とする者の割合が0.9%(「どちらかといえば重要だと思わない」の割合0.4%と「重要だと思わない」の割合0.5%との合計)となっている。
性別に見ると、「重要だと思う」とする者の割合は女性で高くなっている。
「脳卒中と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表10脳卒中と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて」をご確認ください。
(3) 脳卒中を発症した後も働き続けられる環境だと思うか
現代の日本の社会が、脳卒中を発症した後にも働き続けられる環境だと思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が21.6%(「そう思う」の割合4.8%と「どちらかといえばそう思う」の割合16.8%との合計)、「そう思わない」とする者の割合が77.1%(「どちらかといえばそう思わない」の割合51.3%と「そう思わない」の割合25.8%との合計)となっている。
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
性別に見ると、「そう思う」とする者の割合は男性で、「そう思わない」とする者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
「 脳卒中を発症した後も働き続けられる環境だと思うか」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表11脳卒中を発症した後も働き続けられる環境だと思うか」をご確認ください。
ア 働き続けることを難しくさせている理由
現代の日本の社会が、脳卒中を発症した後にも働き続けられる環境だと「どちらかといえばそう思わない」、「そう思わない」と答えた者(1,277人)に、働き続けることを難しくさせている理由は何だと思うか聞いたところ、「後遺症のために日常生活における動作などが変化したことに対する職場の環境が整っていないから」を挙げた者の割合が75.6%と最も高く、以下、「治療・検査と仕事の両立が体力的に困難だから」(55.1%)、「治療・検査と仕事の両立が精神的に困難だから」(50.0%)、「体調が悪いときに職場が休むことを許してくれるかどうか分からないから」(30.9%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
性別に見ると、「治療・検査と仕事の両立が体力的に困難だから」、「治療・検査と仕事の両立が精神的に困難だから」、「体調が悪いときに職場が休むことを許してくれるかどうか分からないから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
「働き続けることを難しくさせている理由」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表12働き続けることを難しくさせている理由」をご確認ください。
6.心臓病等の退院後の生活・就労支援について
(1) 心臓病等と診断された際、再発・重症化予防の観点でリハビリを行うことについて
身近な人が心臓病等と診断された場合、再発・重症化予防の観点で、リハビリテーションを行うことについて、どのように思うか聞いたところ、「重要だと思う」とする者の割合が98.9%(「重要だと思う」の割合89.1%と「どちらかといえば重要だと思う」の割合9.8%との合計)、「重要だと思わない」とする者の割合が0.6%(「どちらかといえば重要だと思わない」の割合0.2%と「重要だと思わない」の割合0.4%との合計)となっている。
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
性別に見ると、「重要だと思う」とする者の割合は女性で高くなっている。
「心臓病等と診断された際、再発・重症化予防の観点でリハビリを行うことについて」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表13心臓病等と診断された際、再発・重症化予防の観点でリハビリを行うことについて」をご確認ください。
(2) 心臓病等と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて
身近な人が心臓病等と診断された場合、栄養に気をつけたり、口腔ケアを行ったりすることについて、どのように思うか聞いたところ、「重要だと思う」とする者の割合が98.2%(「重要だと思う」の割合85.3%と「どちらかといえば重要だと思う」の割合13.0%との合計)、「重要だと思わない」とする者の割合が1.1%(「どちらかといえば重要だと思わない」の割合0.7%と「重要だと思わない」の割合0.4%との合計)となっている。
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
性別に見ると、「重要だと思う」とする者の割合は女性で高くなっている。
「心臓病等と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表14心臓病等と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて」をご確認ください。
(3) 心臓病等を発症した後にも働き続けられる環境だと思うか
現代の日本の社会が、心臓病等を発症した後にも働き続けられる環境だと思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が29.8%(「そう思う」の割合5.3%と「どちらかといえばそう思う」の割合24.5%との合計)、「そう思わない」とする者の割合が68.0%(「どちらかといえばそう思わない」の割合47.9%と「そう思わない」の割合20.1%との合計)となっている。
性別に見ると、「そう思う」とする者の割合は男性で、「そう思わない」とする者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
「心臓病等を発症した後にも働き続けられる環境だと思うか」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表15心臓病等を発症した後にも働き続けられる環境だと思うか」をご確認ください。
ア 働き続けることを難しくさせている理由
現代の日本の社会が、心臓病等を発症した後にも働き続けられる環境だと「どちらかといえばそう思わない」、「そう思わない」と答えた者(1,126人)に、働き続けることを難しくさせている理由は何だと思うか聞いたところ、「身体に過度な負担がかからないような業務への配置転換が難しいから」を挙げた者の割合が61.2%、「治療・検査と仕事の両立が体力的に困難だから」を挙げた者の割合が60.2%と高く、以下、「治療・検査と仕事の両立が精神的に困難だから」(52.7%)、「体調が悪いときに職場が休むことを許してくれるかどうか分からないから」(34.8%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
性別に見ると、「治療・検査と仕事の両立が精神的に困難だから」、「体調が悪いときに職場が休むことを許してくれるかどうか分からないから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
「働き続けることを難しくさせている理由」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表16働き続けることを難しくさせている理由」をご確認ください。
7.脳卒中や心臓病等に関する教育や社会とのつながりについて
(1) 小学校や中学校の授業で、脳卒中や心臓病等について、どんな話を聞きたいか
小学校や中学校の授業の中で、脳卒中や心臓病等についての話を聞く機会があれば、どのような内容の話を聞いてみたいか聞いたところ、「どのようにすれば脳卒中や心臓病等の発症を予防できるのか」を挙げた者の割合が79.4%と最も高く、以下、「自分自身や家族に脳卒中や心臓病等の症状がでたらどうすればよいのか」(73.0%)、「脳卒中や心臓病等はどのような病気なのか」(68.5%)、「なぜ脳卒中や心臓病等になるのか」(67.5%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
性別に見ると、「自分自身や家族に脳卒中や心臓病等の症状がでたらどうすればよいのか」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「自分自身や家族に脳卒中や心臓病等の症状がでたらどうすればよいのか」、「脳卒中や心臓病等はどのような病気なのか」を挙げた者の割合は40歳代で高くなっている。
「小学校や中学校の授業で、脳卒中や心臓病等について、どんな話を聞きたいか」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表17小学校や中学校の授業で、脳卒中や心臓病等について、どんな話を聞きたいか」をご確認ください。
(2) 「患者・市民参画」に参加したいと思うか
脳卒中や心臓病等における「患者・市民参画」に、参加したいと思うか聞いたところ、「参加したいと思う」とする者の割合が54.6%(「参加したいと思う」の割合11.8%と「どちらかといえば参加したいと思う」の割合42.8%との合計)、「参加したいと思わない」とする者の割合が42.9%(「どちらかといえば参加したいと思わない」の割合29.0%と「参加したいと思わない」の割合13.9%との合計)となっている。
性別に見ると、「参加したいと思う」とする者の割合は女性で、「参加したいと思わない」とする者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「参加したいと思う」とする者の割合は70歳以上で、「参加したいと思わない」とする者の割合は40歳代で、それぞれ高くなっている。
「「患者・市民参画」に参加したいと思うか」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表18「患者・市民参画」に参加したいと思うか」をご確認ください。
8.脳卒中や心臓病等に関する政府への要望について
(1) 政府に力を入れてほしいこと
脳卒中や心臓病等について、政府として、どういったことに力を入れてほしいと思うか聞いたところ、「脳卒中や心臓病等を発症した際に治療できる医療機関の充実」を挙げた者の割合が74.1%、「脳卒中や心臓病等を発症した後のリハビリテーションの充実」を挙げた者の割合が71.6%と高く、以下、「脳卒中や心臓病等を発症した後にも仕事や学校を続けられるための環境整備」(57.5%)、「脳卒中や心臓病等を発症したときの救急搬送の体制整備」(57.2%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
性別に見ると、「脳卒中や心臓病等を発症した後のリハビリテーションの充実」、「脳卒中や心臓病等を発症した後にも仕事や学校を続けられるための環境整備」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「脳卒中や心臓病等を発症した後のリハビリテーションの充実」を挙げた者の割合は60歳代で、「脳卒中や心臓病等を発症した後にも仕事や学校を続けられるための環境整備」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。
「政府に力を入れてほしいこと」の調査結果のグラフ。各選択肢ごとの回答割合を示しています。グラフのデータはページ下部にある集計表の「表19政府に力を入れてほしいこと」をご確認ください。
集計表
集計表中*印のある質問文および回答肢は、一部省略のあることを示す。
- 集計表1(問1)脳卒中や心臓病等に対する印象 (CSV形式:15.4KB)
- 集計表2(問2)脳卒中や心臓病等を怖いと思う理由 (CSV形式:20.6KB)
- 集計表3(問3)予防のために生活習慣を改善しようと思うか (CSV形式:10.1KB)
- 集計表4(問4)生活習慣をすぐに改善しようと思わない理由 (CSV形式:14.1KB)
- 集計表5(問5)予防のために普段の生活で心がけていること (CSV形式:17.3KB)
- 集計表6(問6)初期症状が現れてから救急車を呼ぶまでの時間 (CSV形式:8.5KB)
- 集計表7(問7)すぐに救急車を呼ばない理由 (CSV形式:9.5KB)
- 集計表8(問8)予防を目的として病院を選ぶ際、どこから情報を入手しようと思うか (CSV形式:10.6KB)
- 集計表9(問9)脳卒中と診断された際、機能回復を目指したリハビリを行うことについて (CSV形式:10.3KB)
- 集計表10(問10)脳卒中と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて (CSV形式:9.9KB)
- 集計表11(問11)脳卒中を発症した後も働き続けられる環境だと思うか (CSV形式:8.4KB)
- 集計表12(問12)働き続けることを難しくさせている理由 (CSV形式:10.5KB)
- 集計表13(問13)心臓病等と診断された際、再発・重症化予防の観点でリハビリを行うことについて (CSV形式:10.3KB)
- 集計表14(問14)心臓病等と診断された際、栄養に気を付けたり、口腔ケアを行うことについて (CSV形式:9.9KB)
- 集計表15(問15)心臓病等を発症した後にも働き続けられる環境だと思うか (CSV形式:8.4KB)
- 集計表16(問16)働き続けることを難しくさせている理由 (CSV形式:10.5KB)
- 集計表17(問17)小学校や中学校の授業で、脳卒中や心臓病等について、どんな話を聞きたいか (CSV形式:18.9KB)
- 集計表18(問18)「患者・市民参画」に参加したいと思うか (CSV形式:16.2KB)
- 集計表19(問19)政府に力を入れてほしいこと (CSV形式:22.4KB)