管理がぐんと楽になる2つのアイテム
(1) ハンガーを同じものにそろえる
ハンガーをそろえると、服の肩の位置がそろうので、きれいに見えるだけでなく、どこに何があるかわかりやすくなります。ちなみに私は、ドイツ製マワハンガーがお気に入りです。私自身、洋服が大好き。服を減らすことは、まさに拷問ですが、服の量は持っているハンガーの分だけにすると決めています。
クローゼットでは、アイテム別で吊るしています。ニットはニット、スカートはスカート、と同じアイテムを並べることで丈が揃うので、下に余白が生まれて、そこに収納ケースをひとつ入れるなど、余白を収納に活用するこができます。
(2) 透明の「奥行きがない収納ケース」を使う
Tシャツやニット、デニムなどハンガーにかけて伸びてしまうものは、折りたたんで収納ケースにしまう人が多いと思います。
収納ケースは中身が見えるように、必ず透明のものを使いましょう。色付きの箱に蓋をしてしまうと中に入れたものを忘れてしまいますし、奥行きのある引き出しに入れると、奥まで引き出すことがなくなり、奥半分は大抵死蔵します。中身が見える収納ケースにし、見えるところに置いて、忘れないようにすることが大切です。
「本当にほしいものを買う」が大切なワケ
この3つのステップを踏めば、かなり無駄買いを減らせるはずです。
たとえばバーゲンで1万5000円のコートを、素材は好きじゃないけれど安いから、と買うと、またなんとなく着ない服が一枚増えるだけになります。だったら5万円しても着心地がよくて、自分が本当に気に入ったものを買った方が、長く使うので結局、オトクになります。
一目ぼれで買うときは、手持ちの服と合わせて、3パターンぐらいの組み合わせで着られるかどうかを考えて買いましょう。一度立ち止まって、衝動買いしないのがポイントです。
また買い物は、意外に時間がかかります。服を買いに行く時間、探す時間、悩む時間......、それらのタイパを考えたときに果たして、わざわざ服を買いに行くことが正しいか。本当にほしいものだけを選りすぐって買うこと、あるいは必要な分だけレンタルすることで、お金も時間も有効に使うことができるでしょう。
「無駄」をなくすことで、お金が貯まらない家も、お金が貯まる家に変わっていきます。
構成=池田純子
1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネータとして従事。結婚し、20年専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片付けを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で2000名を上回る。