[フレーム]

PRESIDENT WOMAN

それでも「売る」選択肢はないという...1億円超えタワマン購入→3年後に大後悔...教育費と住居費に苦しむ夫婦にFPが提案した"決定的解決策"

洗濯物にエレベーター、住んで気付いた難点

また、実際に住んでみて、想定外の住みにくさを感じた点もあったそう。そのひとつが、「洗濯物」。洗濯物を外に干すことが禁止されているため、乾燥機を使うことに。電気代もかかります。佐竹さんは「洗濯物の心配をするなんて入居するまで想像もしていなかった」と話します。

加えて、タワマン住民からよく耳にするのが、エレベーター問題。上層階にいけばいくほどエレベーターがなかなか来ないので、「地味に毎回イライラしちゃう」と、タワマン最上階に住む方から聞いたことがあります。また、最上階は地震の揺れ方もかなりのものだそうで、地震対策がしっかりなされた構造であっても、かなりの恐怖を感じるとのことでした。

エレベーターのボタンを押す女性の手
写真=iStock.com/baona
(注記)写真はイメージです

災害とタワマンといえば、2019年、台風19号の影響で川崎市にあるタワーマンションの電気設備が浸水し、全棟が停電。600世帯以上が停電と断水に見舞われる事態がありました。これを機に、タワーマンションにおける危機管理のあり方も見直されるきっかけになりましたが、購入前にさまざまな可能性を考慮しておかなければいけません。

子供の中学受験も控え、家計は厳しくなる一方

佐竹家の家計の話に戻ると、ローンは月々約18万円でしたが、ここに修繕積立金・管理費を含めると、約22万円になります。年収1000万円の場合、税制的な優遇も受けづらく、ボーナスもならすと、月の手取りは60万円ほどになるので、家のお金を払った残りの生活費は38万円。

小学5年生になったお子さんは中学受験を見据えて進学塾に通っており、これから本格的に教育費がかかってきます。昨今の物価上昇に加えて、ご近所との交際費もばかにならず、今後は修繕積立金もじわりじわりと増えていき、変動金利も上がりそうな中、まったく余裕はありません。

しかし、そんな経済的不安要素がさまざまある一方、豪華な設備が使えなくとも、一度手にした"タワマン住民"というステイタスや教育環境は手放し難く、佐竹さんは売却する勇気もなかったのです。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

関連記事

ランキング

ランキングをもっとみる

新着記事

新着記事をもっとみる

PRESIDENT WOMAN

仕事でリーダーを目指し、高みを目指して生きる。情熱を持って働き続けたい、女性のためのサイトです。

PRESIDENT WOMAN SOCIAL

PRESIDENT WOMANは、新しい時代のリーダーとして情熱的に働き続けたい女性のためのメディアです。SNSではオンラインや雑誌に掲載した記事のほかに、コンテンツの取材風景や、編集長をはじめとした編集部員の日常で皆さんのお役に立てるコンテンツなどをリアルに発信していきます。PRESIDENT WOMAN Socialとして、読者の皆さんと一緒に成長したいと思いますので、ぜひフォローください。

「女性目線」のマーケティング入門

商品が変わる、企業が変わる!

発売日:2023年4月28日

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /