[フレーム]

PRESIDENT WOMAN

面倒でもディーラーローンより「銀行でローン」を組んだほうがいい年収550万円会社員が300万円の中古外車を購入...「ギリギリセーフ」だったローン返済につまずいた理由

自動車は高い買い物だ。家計への負担をなるべく少なくする方法はないか。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんは「車は保険や車検、ガソリン代に駐車場代など維持費がかさむ。どうしても購入するなら、月々のローン返済額が手取りの1割以内になるように計画したほうがいい」という――。

(注記)この連載「高山一恵のお金の細道」では、高山さんの元に寄せられた相談内容を基に、お金との付き合い方をレクチャーしていきます。相談者のプライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。

車を運転する人
写真=iStock.com/Tony Studio
(注記)写真はイメージです

ずっと欲しかった車を300万円で購入

のっけから結論を申し上げると、私はファイナンシャルプランナーとして、マイカーでなく、カーシェア・レンタカー推しです。ただ、車なしでは生活ができない地域の方も多くいらっしゃいますし、車を趣味にされている方もいますよね。そこで今回は、自動車ローンの落とし穴をお伝えしつつ、マイカー派の皆さんに注意していただきたいポイントをお話しします。

最近結婚をし、まもなくお子さんが生まれる畠山透さん(仮名/37歳)。趣味は車で、女性とは縁遠い生活をされてきたそうですが、愛車で仲間と遊びに行ったことが縁でゴールインされたとのこと。「ますます車に愛着が湧きました」と語ります。

そもそも畠山さんがマイカーを持ったのは、転職がきっかけでした。都内に暮らしていた畠山さんは、仕事が変わったことで北関東にある営業所の配属に。もともと車好きだったこともあり、マイカー通勤にうってつけだと、ずっと欲しかった外車を中古で購入します。その金額、300万円。私はまったく車に詳しくないのですが、よっぽど素敵な車なんだろうなぁ、と驚きました。

畠山さんが想定外だったのは、銀行のカーローン審査に落ちてしまったこと。そこでディーラーローンをおすすめされたことから、中古車販売会社でローンを組みます。その際、キャンペーン中ということで、普段は10%近い金利が6%となり、車体の割引もあったとのこと。結果、返済期間5年で、月々の返済額は約5万8000円となったのでした。

結婚・妊娠でローンが一気に重荷になった

購入時、畠山さんは独身の一人暮らしで、年収は550万円。ボーナスを含めて月に均すと手取りは35万円ほどだったので、正直、余裕とは言えません。ただ、カツカツながらも、他に散財するようなこともなかったため、問題なく生活はできていました。

そんな時期に冒頭の彼女と出会い、"スピード婚"。そして妻の妊娠が発覚したことから畠山さんの生活不安が募り、私のもとにやってきたのです。なんでも奥さんが妊娠を機に体調を崩してしまったそうで、産後もしばらくは働けないであろう状況の中、畠山さんの片働きで妻と子どもを養い、愛車のローン返済までできるのか――これが、悩みの核心部でした。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

関連記事

ランキング

ランキングをもっとみる

新着記事

新着記事をもっとみる

PRESIDENT WOMAN

仕事でリーダーを目指し、高みを目指して生きる。情熱を持って働き続けたい、女性のためのサイトです。

PRESIDENT WOMAN SOCIAL

PRESIDENT WOMANは、新しい時代のリーダーとして情熱的に働き続けたい女性のためのメディアです。SNSではオンラインや雑誌に掲載した記事のほかに、コンテンツの取材風景や、編集長をはじめとした編集部員の日常で皆さんのお役に立てるコンテンツなどをリアルに発信していきます。PRESIDENT WOMAN Socialとして、読者の皆さんと一緒に成長したいと思いますので、ぜひフォローください。

「女性目線」のマーケティング入門

商品が変わる、企業が変わる!

発売日:2023年4月28日

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /