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「この人には成婚料を払う価値がない」「男性を部下のように査定してしまう」婚活に悩む50歳人事部長が3歳年下の男性と成婚するまでの努力

父親が原因の「自己否定」を脱出するワーク

親との関係にネガティブな思いを持つ人にぜひやってほしいのが、「親へのひっそり謝罪ワーク」である。「いや、こっちが謝ってほしいくらいですよ」と思う人がいるかもしれないし、「親とは仲がいいし、十分感謝しているから、私にそのワークは必要ない」という人もいるだろう。

しかし、感謝するだけでは十分ではないのだ。感謝することは、見下していてもできる。40代50代の婚活は、普通のことをやっていてはなかなかうまくいかないのが現実。騙されたと思ってやってみてほしい。

もちろん直接謝ってもかまわないが、その必要はない。これは親のためではなく自分自身のためにやるワークなので、心の中で「ひっそり」謝るだけで十分効果があるのである。

「親へのひっそり謝罪ワーク」のやりかた

1.ひとり静かにいられる時間と場所を用意する。夜寝る前や、湯ぶねにつかっているときがおすすめ。

2.親に謝りたい過去の経験があれば、心のなかで謝罪をする。
(例)
「お父さん(お母さん)、あのときウソをついてごめんなさい」
「お父さん(お母さん)、ずっと見下してきてごめんなさい」
「お父さん(お母さん)、かわいそうな人という目で見てきてごめんなさい」
(注記)これを3週間、毎日続ける。

このワークを続けると、不思議とどんどんと表情がやわらかくなっていくのがわかる。K香さんの場合もそうだった。親を見下している罪悪感から解放されて、気持ちがラクになったようだ。仕事の上でも変化を感じたという。

「これまで、『部下には任せられない、自分でやったほうが早い』と思っていました。でも、みんなは私を助けようとしてくれていたんですよね。なのに私が彼らにダメ出しをして、信頼しようとしていなかった。今は素直に『手伝って』と言えるようになりましたし、信頼して任せられるようにもなりました」

あなたも「見えない鎧」を着ているかも...

K香さんは、父親が残した借金を「自分が返す」という選択をしたほどの責任感とバイタリティのある女性だ。その状況を原動力にして仕事をがんばってきたし、成果も上げてきた。その分「弱みを見せてはいけない」と自分を縛ってきたのだろう。

親に心の中で謝罪をすることで「自己否定」から抜け出せたK香さんは、肩の力が抜け、周りにいる人に対しても素直に心を開くことができるようになった。

一度破れたハートマークに絆創膏を貼って、差し出す手元
写真=iStock.com/takasuu
(注記)写真はイメージです

それから、自然と婚活で出会った人を「査定」することもなくなったという。むしろ、お相手の「いいところ」に目を向けられるようになったと話してくれた。

ちなみにK香さんはその後、とあるセミナーで出会った3歳下のほぼ理想通りのお相手と、恋をして結婚した。結婚を告げたとき、職場の人たちには「てっきり独身主義なんだと思っていました!」と驚かれたと苦笑されていた。

「そんなふうに思われるほど、自分には見えない鎧を着ていたんですね」

婚活をしても「いい人がいない」と思っている人には、自分が相手を「見る目」がそうさせていないか、振り返ってみてほしい。自分でも気づかないうちに自分を見下し、そのせいで相手を見下してしてしまっているかもしれない。

相手のいいところを見つけられるかどうかは「自分次第」だということを、婚活女性にはぜひ覚えておいていただきたい。

伊藤 友美(いとう・ともみ)
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー

1970年生まれ、東京在住。約9年間の婚活中には、条件を下げたり、妥協を重ねることで「婚活ウツ」を発症。そこから研究を重ね、数々のワークを生み出し、実践。39歳から再開した婚活では、出会いから2カ月でプロポーズに至るスピード婚を果たす。自身の経験を通じて構築した〈最短最速で理想通りの男性と結婚する方法〉を伝える「3ヶ月で全員婚活卒業!婚活塾」は全国から参加の受講生で毎回即満席となる。受講生の成婚年齢は40代が一番多く、平均44歳。50代の成婚者も少なくない。結婚相談所Lulu Spacesの代表も務める。近著は『結局、理想を下げないひとが選ばれる』(フォレスト出版)。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

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