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世帯年収1000万円の"中の上"の家庭は見栄を張るが...「あなたにはこれだけ教育費がかかっている」と率直に説明...本当のお金持ちが子どもに話すお金のこと

お金持ちの中には、子どもにお金持ちであることを気付かれないようにしている人も多い。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは「収入が"中の上"の家庭ほど見栄を張ってお金を浪費してしまいがちですが、本当のお金持ちの多くは質素な暮らしをしています」という――。
テストに回答を書き込んでいる生徒の手元
写真=iStock.com/Chinnapong
(注記)写真はイメージです

徹底的に質素に暮らすお金持ち、その理由は

相続対策として遺言書を書くことが重要だと言われていますが、実際に書く人は限られています。顧問税理士などに勧められて遺言書を書いたとしても、子どもたちには内容を見せていないお金持ちがほとんどです。親がどのくらいの財産を持っているのか、子どもに知られたくないお金持ちが多いからです。

お金持ちの中には、高級車を乗り回したり、豪邸に住んだりする成金主義的な人もいます。しかし、派手にお金を使うこともなく、外見からは決してお金持ちとはわからない人も多いのです。

そんなお金持ちは、日ごろの生活でも、お金を持っていないようにふるまっています。子どもに対しても機会があるたびに「うちはお金がないから」と伝えていますし、教育費などを出費したときにも「あなたにはこれだけお金がかかっている」とお金についてしっかり話をしています。

車にしても高級車などは買わずに、国産車を買って10年以上乗るのも当たり前です。親に莫大な財産があるとわかってしまうと、子どもがそれを当てにしてしまい、教育上よくないと考えているからです。

見栄を張って散財するのは"中の上"の家庭

反対に、世帯年収が1000万円を超えるような"中の上"の家庭は、見栄を張ってしまうことが多いのです。「クルマを手放したら近所からおちぶれたと思われる」「携帯電話は大手キャリアじゃないと」など、妙なプライドが邪魔して、節約ができないことも。そんな親を見て育った子どもは浪費癖がつきやすくなります。

大事なのは、「他人は他人、自分は自分」という揺るぎない価値観を持てるかどうかです。質素倹約してお金を貯められる人は、自分の基準で納得したものにお金を使います。必要のないものにはお金をかけない。それを徹底しています。そんな親の背中を見て育った子どもは、無駄遣いをしない親の価値観を受け継ぐ可能性が高くなるでしょう。それを期待してお金に関して子どもにも厳しく接しているのです。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

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