エビデンスのある治療ばかりではない
体外受精・顕微授精の技術が生まれてから、約40年。まだ歴史が浅い不妊治療の分野では、現在も日進月歩で技術革新が進んでいます。新しい治療法、検査法も次々に発表されていますが、どこまで妊娠率アップに貢献するかはきちんと立証しきれていないものも多いそう。
「不妊治療の分野は、研究と臨床が同時進行で進んでいる面があります。新しい検査、治療は、クリニックによっては実施していないところも多いです。というのも、しっかりとエビデンスのある治療がまだ少ないから。最新治療がすべて効果がある、とは言い切れません。どの検査、治療を受けるかは、医師としっかり相談し、自分の体の状態にあったものを選んでいくことが大事ですね」
ではさっそく、不妊治療の世界で話題となっている最新検査や治療法について、チェックしていきましょう!
『やさしく正しい妊活大事典』(プレジデント社)
女性が中心に進むことの多い「妊活」や「不妊治療」。しかし、男性側にも原因がある割合は48%にものぼる。本書では女性だけではなく、男性も理解しておくべき妊娠のメカニズムから、体外受精、パートナーのメンタルケア、不妊治療に掛かるお金の話までを網羅。主人公のサラリーマン「せいじ」と産婦人科専門医「きょうこ先生」の対話を通して学ぶことができる。
- 著者
- 吉川 雄司
著者プロフィール