飛び出せ異国の地へ(オーストラリア海外研修)
本日7月23日(水)羽田空港第2ターミナルから22時45分出発のANA879便にてオーストラリア海外研修に参加する2年生25名が引率教諭2名と添乗員1名とともにシドニー国際空港に向けて出発しました。
羽田空港からシドニー国際空港までは9時間余りの長旅となりますが、機中でしっかりと睡眠をとって、明日の朝、目が覚めたころには、眩しい朝日とともにシドニーの美しい街並みが皆さんの目に飛び込んでくるはずです。
この海外研修は、外国語科を併設し、異文化理解と国際理解教育に力を入れる本校の大きな行事の一つであり、外国語科の生徒を中心に普通科の生徒も加えた2年生の希望者が、海外でのホームステイと現地校での授業参加や国際交流事業などを通じて異文化に触れ、ネイティブな人たちとの英語での交流にチャレンジするもので、グローバルな視点を身に付け、英語活用力を向上させるための体験を通じた生きた学びの機会となっています。
今年度は、外国語科の生徒19名と普通科の生徒6名の合計25名が参加し、シドニー西部の現地校St.Paul’s Grammer schoolでの授業参加を中心としながら、Macquarie Universityでの学習活動や、ホストファミリーとの生活などに挑戦します。また、滞在初日と最終日には、シドニー市内の観光名所であるオペラハウスやタロンガ動物園への観光、市内の自由散策時間も組み込まれ、まさにオーストラリアを満喫しながら英語での海外生活に挑戦できる貴重な体験の場となっています。
今夜、保護者の方々に見守られながら羽田空港に集合した生徒たちは、大きなスーツケースを転がしながら一様に素晴らしい笑顔で、初めての海外生活となる生徒も多い中、その瞳はキラキラと輝いており、これから始まる未知なる経験に、ワクワクドキドキが止まらない様子でした。
集合場所では、真っ先に何よりも大切なパスポートを確認しながら、百戦錬磨のベテラン添乗員さんから注意事項や今後のスケジュールなどの指示に耳を傾けていました。
現地では、生徒たちが引率教員や添乗員さんと顔を合わせる機会は、全体行動となる市内観光や現地校、大学での学習時間に限られ、その他の時間は、個々に振り分けられたホストファミリーと過ごすことになります。特に期間中2度にわたって設定された週末は、ホストファミリーたちと終日行動を共にすることとなります。本校生徒のご家族やご家庭がそれぞれの生活スタイルを持つように、生徒たちを迎えるホストファミリーの皆さんも、それぞれ違った歓迎や対応の仕方があることと思います。
そうした文化や風習の違いを肌で感じつつ、自身の英語力やコミュニケーション力を駆使して意思の疎通を図り、心が通じ合えるという経験を、可能な限りたくさん積んでほしいと願います。
もちろん、現地校での授業など現地での学習時間には、引率教諭や添乗員も帯同しますが、日本語が通じ困ったときにアシストしてくれる大人に頼らず、自分の意志と力で海外での日常生活を重ねる経験は、皆さんの自己肯定感を高め、自分に自信を持つことができるとともに、単に語学力の向上に留まらず、視野、思考、行動など様々な面での成長をもたらしてくれるはずです。本校に毎年やってくる外国人留学生たちがそうであるように、失敗や上手くいかないことなど気にせずに、思い切り自分を表現してきてほしいと願います。
8月5日(火)に帰国した際には、過去に同研修に参加した先輩たちと同じように、海外生活や外国人への距離感が一気に縮まり、自信に満ちて一回り大きくなった皆さんの姿に会えることを期待しています。
本日は平日の遅い時間にもかかわらず、多数の保護者の皆さまにお見送りいただき、心より感謝申し上げます。また、今回の海外研修への参加に当たり、経済的なご負担も含め、格別のご理解とご支援を賜り、重ねて感謝申し上げます。わずか14日間の海外生活ですが、生徒たちにとっては何事にも代えがたい特別な経験となるはずです。様々な面で一回り大きくなって無事帰国することを、皆さんとともに期待したいと思います。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!