校長室より

若者よ、世界に目を向けよ(外国語科講演会)

投稿日時 : 07/10 学校管理者

昨日7月9日(水)の放課後、本校外国語科棟LL3教室において1年生から3年生まですべての外国語科生徒が集まって外国語科講演会を開催しました。

この講演会は、生徒の国際的な感覚を伸長し、進路選択の視野を広げるとともに、外国語学習の意欲を向上することを目的として毎年開催しており、本年度はJICA(国際協力機構)の派遣により青年海外協力隊として海外での活動経験のある小泉勝氏をお招きして、海外での生活の様子や語学力の必要性などについて、自身のご経験に基づいたお話をしていただきました。

小泉氏は、現在新潟県議会議員としてご活躍されていますが、かつてワーキングホリデーを活用してアメリカやカナダで生活したことや、JICAにより青年海外協力隊としてイエメンとシリアに派遣され、現地で柔道を通じた日本文化伝承に取り組んだこと、帰国後も海外で出会った友人たちとの交流を継続しており、そうした出会いが自分の人生に大きな影響を与えていることなどをお話しされていました。

小泉氏は、海外に飛び出すことをとてもポジティブに捉えていて、日本では経験できないような苦労をしながらも、勇気をもって海外に飛び出したことによって人間として豊かになれたと語っていたことが印象的で、生徒たちもそれぞれに感じるものがあったようでした。

現代は、円安の影響もあってインバウンドが急激に拡大し、多くの外国人が日本を訪れています。その中で、日本で働き、日本で暮らすことや日本人とのつながりを拡大したいと望む外国人たちが急激に増加しています。恐らくそんなに遠くない未来では、どのような職業に就こうとも、外国の方々と関わらずに仕事をすることが難しい時代がやってくると想像することができます。つまり、自分の意志に関わらず、今後外国人との交流は必須となるのだということです。

本日の講演会などで、こうしたグローバル活動の先人たちの経験を、生の言葉で聴かせていただくことによって、海外に目を向けることに対するハードルが自然と下がるとともに、自分も海外に挑戦したいという想いに少しでもつながれば良いと考えています。

外国語科の生徒たちだけに限りませんが、これからの若者たちには、自分たちの思想や文化と異なる外国の思想や文化にたくさん触れ、臆さずに異国に飛び出し、グローバルな社会での活躍を目指してほしいと願っています。

今はまだ不安があっても、皆さんの未来には無限大の可能性が広がっています。本日の講演会を契機に、海外に対する視点を広げてみてほしいと願います。その先には、きっと素晴らしい経験が、皆さんを待っているはずです。

頑張れ、越南生!頑張れ、外国語科!